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67 ドクターフォリーの逆襲(4)反撃

ドクターは一発目のミサイルがシャトーに命中して一定のダメージを与えられたことに狂喜していた。

「フハハハ、わしの科学力が優っているのだ。さあ、完膚なきまでに破壊してやる。第二、第三ミサイル発射!」


 更に二発のミサイルが発射されたが、シャトーにはすでにバリアーが張られていたので、ミサイルはバリアーに当たって爆発しただけだった。


「くそーっ、味な真似をしやがって。さあ、ミサイルをどんどん撃ちまくれ。そうすればバリアーのどこかを破れるかもしれん」


しかしその時にはすでにモハベの指揮のもとでステルスミサイル発射の準備ができていた。発射されたステルスミサイルはドクターのミサイルを迎撃して破壊し、更にいくつかは小型サブマリンに命中してサブマリンは大爆発を起こし、コッパ微塵になってしまった。


 一方メインコンピュータルームでは爺がサーベイランスシステムを調べていた。

「おかしい。システム自体は問題ない。誰かがボタンを押してオフ状態にしたとしか考えられん。コパンたちがそんなことをするはずはない、そもそもそういう風にはプログラムされてないのじゃからな。


すると誰かが。プリンセスはこのモハベの周囲を、マーガレットはここを出てシャトー内に誰かいないか調べておくれ」


二人はそれぞれ探しまわった。二人はアルテミス星人なので、地球上の人間の何倍も鋭い五感をもっている。廊下を歩いていたマーガレットはふと天井を見ると、天井のそこのライトだけが暗く点滅している。


おかしいと思ってそこを凝視すると、蚊、つまりモスキートが電灯に貼り付いていて、そこから電気を吸い取っていることが分かった。モスキートはエネルギーが減ってきたので電灯から電気エネルギーを補給していたのだ。


マーガレットは叫んだ。

「電気を吸い取ってるなんて、あれは普通の蚊じゃない。アンドロイドだわ。私の魔法光線で退治してやる!それっ!」


マーガレットの右手の人差し指からオレンジ色の魔法光線が発射されたが、モスキートは本物の蚊と同じように俊敏に動けるので、やすやすと魔法光線をかわして飛び去り、再び爺とプリンセスのいるメインコンピュータルームへ逃げ込んだ。マーガレットはすぐにプリンセスにテレパシーを送った。


「お姉さま、蚊のアンドロイドがそちらへ飛んでいったわ。恐らくそれがリモートコントロールされていて、システムに悪さをしたんだわ。動きが早くて私の魔法光線はかわされちゃったの」


 テレパシーで状況を理解したプリンセスは五感を集中させた。すると部屋に入ってくるモスキートを発見した。プリンセスは叫んだ。


「直線的に攻撃する魔法光線と違って私の物体移動魔法は広範囲に対象をとらえることができるから、おまえは私から逃れることはできないよ」


プリンセスが得意の物体移動魔法を使うと簡単にモスキートを捕捉することができ、モスキートは空中で浮いた状態のまま、全く動けなくなってしまった。そしてプリンセスが右目を瞬かせると拡散されていた物体移動魔法エネルギーがだんだん高密度に集積されていき、モスキートに集中したので、モスキートはあっという間に粉砕されそうになったが、そこでそばで見ていた爺がストップをかけた。


「お嬢さま、そこまでにしてくださらんか。わしがそいつを解体して内部を調べてみたいのじゃ」

「分かったわ、爺。爺の研究材料にしてちょうだい」

 その頃ドクターフォリーは研究所にいて、モスキートからの通信が途絶え、計画が失敗したことを悟り、悔しがっていた。

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