第2章 36 容赦が無い
避けに専念し続けて、回避のスキルレベルがまた1つ上がった頃、遂にレアスライムちゃんから
《準備ガ出来タノ!。》
と声が掛かった。
…よっし!レアスライムちゃん!任せた!…。
レアスライムちゃんを信じて、そう言う。
《任セテ!。》
レアスライムちゃんは、まず猪に掛けていた念力のスキルを解除したらしく猪は重力に従って地面へ落下していくのを見届ける。
そして、猪が悲鳴を上げる間もなくレアスライムちゃんは、準備していた大量の水の刃をここぞと言わんばかりに猪に向けて放つ。
…うわぁ…容赦無い…。
地面に落下した直後の猪に大量の水の刃に体を切り刻まられるのは軽くショッキング映像だった。私自身がそれをやられたらと思うだけで軽く寒気がする程だ。
落下ダメージに大量の水の刃で相当なダメージを受けて動けないだろう猪に私はステータス鑑定を発動する。
チラリとレアスライムちゃんの方を見れば、いつの間にかステータス鑑定の書を持ってきていたのか念力で本を浮かせて鑑定を発動していた。
…いつの間に持ってきたんだね…。
そう思いつつ、ステータス鑑定の結果を見てみる。
【スノーボア(名無し)】
〔Lv.10〕
〔種族〕魔族
〔能力詳細〕
HP110/29 MP56/5 お腹100/23
攻撃力172(+26) 特殊攻撃力67
防御力82 特殊防御力65
素早さ150
状態 怒り、氷結(切り傷)
スキル
??? ???
??? ???
スキル鑑定モード
弱点鑑定モード
…アレだけのダメージを食らったのに、体力思ってたより残ってるなぁ…。
猪こと魔物名が遂に判明したスノーボアのステータスを見ていてそう思う。
もしかしたら大半のダメージは落下時のかもしれないけど。というか十中八九そうだろう。レアスライムちゃんのステータスは大分低いのだから。
レアスライムちゃんが
《トドメ、サス??》
とさっきから此方をチラチラ見ながらそう行ってくる。
そうね、トドメさしておこうか…。
氷魔法の氷刺を発動すると、スノーボアのステータスのHPバーはあっさりと0になり、スノーボアは絶命した。




