第2章 17 戦いに、決着を
肩の氷が割れ、一部の肉が裂けていて、足は地面に縫い付けられ、利き手じゃない方の手は、凍らされている人間と、尻尾が片方切断され、体の所々にかすり傷を負った猫又が対峙している。
…そろそろ、この件を終わらせたいもんだね〜……終わらせるつもりではあるけど…。
そう思いつつ、自分と人間のステータスを鑑定する。
【人間(名前ユウタ・ガレア)】
〔Lv.10〕
〔種族〕人族
〔能力詳細〕
HP100/2 MP40/20 お腹100/0
攻撃力110 特殊攻撃力89
防御力62 特殊防御力33
素早さ32
状態 凍えている、絶望
スキル
・氷魔法Lv.4 ・暗視Lv.10
・斬撃強化Lv.6 ・道連れLv.1
弱点
氷、火、雷
急所足の小指、股間
【ネコマタ(名前ニコ)】
〔Lv.3〕
〔種族〕魔族
〔能力詳細〕
HP56/19 MP115/109 お腹100/59
攻撃力78 特殊攻撃力136
防御力62 特殊防御力80
素早さ129
状態 道連れ(低確率)
スキル
・ステータス鑑定 ・気配感知Lv.1
・寒さ耐性Lv.7 ・暑さ耐性Lv.1
・火耐性Lv.1 ・空腹耐性Lv.4
・忍び足Lv.2 ・暗視Lv.5
・肉球猫パンチLv.1 ・回避Lv.1
・魔力感知Lv.2 ・魔力操作Lv.2
・氷魔法Lv.1 ・聴覚強化
スキル鑑定モード
弱点鑑定モード
…あれ?…人間のステータスの、スキル欄に若干変化があるね…スキルポイントを使ったり?…調べるのは…後にして、レアスライムちゃん助けよう!…。
いつでも、自分と人間のステータスを見れるように、ステータスを表示しておいて、氷刺を人間に当たるギリギリの位置を狙って発動する。氷刺が発動して、飛んでいくと同時に、私も氷刺を追いかけた。
「っ!!」
人間が飛んでくる氷刺を見て、恐怖に顔を歪めた。そして、死を待つように目をギュッと瞑った。
…今だ!…。
人間の腰に付いている檻に飛びつき、鍵を破壊しようと、肉球猫パンチを鍵に叩き込む。
《!…アリガトウ!私モ、ヤルヨ!離レテテ!》
…オッケー!…。
レアスライムちゃんは、そう念話で言い、私が鍵から離れると、何かの液体を鍵に向かって口からぺっと吐き出す。
…何それ?…って、うわぁぁあ!?…。
檻の鍵が少しずつ溶けていく。
《コレデ、出ラレルネ♪》
…私…やらなくて良かったんじゃね?…まぁ…ってことで何か忘れてる気がするけど…まぁいいや!…人間には死んでもらうねー…。
レアスライムちゃんが、檻から抜け出したのを見てから、檻からぴょっんと人間の腕へと飛び移り、噛み付く。
すぐに、表示されていた人間のステータスの体力がゼロになる。
…ふー…終わったよー……疲れた〜………っ!?…。
急な吐き気と立てないほどの頭痛、そして、感覚が麻痺していたがーーもどったのか、尻尾の痛みが、私を襲う。
「にゃはっ」
何かに、助けを求めようとして、代わりに出たのは血塊だ。
ーー寒い。
ーー辛い。
ーー苦しい。
ーー死にたい。
痛みの余り、苦しさの余り、のたうち回る。
ーーこの苦しさから解放されたい。
ーーこの痛みから解放されたい。
それ故に、死にたい。
死にたい。
死にたい死にたい。
死にたい死にたい死にたい。
ーー痛みと苦しみが急に治った。
…え………?…。
首だけを動かして、痛みが無くなった尻尾を見る。そこには、レアスライムちゃんが、尻尾を再生しているのが見えた。




