第2章 10 鑑定スキルも落とし穴はある
腰にスライムが入った檻を付けて、人間は剣を構えて、いきなり向かってきた。
…いきなり、先制なの!?…。
どうにか避ける。
人間が剣を振り下ろした時、ブンっと音がした。
…ブンって痛いどころじゃない!斬られる!…これは死ぬ気で避け続けないと…。
「避けたか、中々やるなぁ?高く売れそうだ!お前も捕まえて売ってやるっ!」
そう言いながら、剣をまた振り下ろしてくる。
……わっ!?…っと、危ない危ない……。
人間は的確に、剣を振り下ろしてくるから、私も避けるので精一杯だ。攻撃が出来ない。
どんどん追い詰められていくのが分かる。
……!!…。
「チッ…尻尾を片方斬っちまったか……仕方ねぇ、コイツはこのまま殺してやる!」
痛い!痛い!痛い!。
一言じゃ表せないような激痛が走り、絶叫を上げた。
「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!」
片方の尻尾が地面に落ちているのが見える。
【熟練度が一定に達しました。
スキル
・暗視Lv.3
から
・暗視Lv.4
に上がりました。】
スキルが上がったお陰で、暗くて見えづらいのが、少しだけマシになった。
…距離を取らないと……。
痛みを堪えて近くの雪塊の影に隠れる。
人間も、私を追いかけて、私が隠れている雪塊の近くまでやって来る。
……見つけないで!…見つけないで!…。
ただ祈る。
「逃げられたか」
人間はそう呟いて、私が隠れている雪塊に背を向けた。
……今なら…。
こっそり、後ろから人間のスキルを鑑定しようと、スキル鑑定を発動する。
【スキルを鑑定しますか?】
〔はい〕 〔いいえ〕
…はい!はいだから!早くして!…。
【スキルを鑑定中です。
鑑定対象とのレベル差がLv.6を超えたので、時間が掛かります。
しばらくお待ちください。】
…嘘だ!!……そんなの聞いてないよぉぉぉぉぉお!…次いこう!…。
【弱点を鑑定しますか?】
〔はい〕 〔いいえ〕
…こっちもはい!…早くしてよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!…
【弱点を鑑定中です
鑑定対象とのレベル差がLv.6を超えたので時間が掛かります。
しばらくお待ちください。】
…oh…もう嫌だ……チートスキルだと思ったら、こんな落とし穴があったとは…。




