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目覚めたらカードゲーム世界!?~やめろ私に近づくなメインキャラ!~  作者: 蒼井茜


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組織~裏の物語が動き始める~

 秘匿ヤミ札対策機関、そんな名前の組織が存在する。

 国家と、カード製造会社とディスク開発会社が手を組んで立ち上げた組織であり三方向プラス民間からの視線があるのでかなりクリーンな組織であることで知られている。

 そう、知られているのだ。

 秘匿しろよおい。


「はい、確かに確保しました。ご協力ありがとうございます。流石ですねアリアさん」


「いえいえ、今回は彼女のおかげです」


 やめろ私を前に出すな後ろにいさせろ」


「有望なデュエリストと聞いています。静香さんでしたね、どうです、アルバイトとか興味ありませんか?」


 やだよアルバイトとか言ってそのままなし崩しに組織入りとか……。


「残念ながらまだ中学生ですし、学業もありますから」


「うちの最年少は小学生ですよ」


 そうだった……後世の作品ではこの機関の最年少キャラが天才ともてはやされた結果、とんでもないミスして機関を追放されてヤミ札使いになって主人公の前に立ちはだかる場面があったな。

 あいつまだ小学生ってことは……時間軸的には4作目の10年前くらいか?

 意外とキュッとまとまってるな。

 有志のデータだと100年単位の時間が空いていた気がするが、場合によっては次元が異なるなんてのもあったから気にするほどじゃないか。


「だとしても、私は野良でヤミ札狩るなりカード拾って行きつけの店で売るなりした方が稼げますし、時間も取れるので」


「残念です……あ、将来的に希望してくれたりは?」


「私の狩ったヤミ札を正規の値段で買い取ってくれるなら。もちろんこちらの活動に応じて追加の金額も貰いますよ」


「それは困りましたね。機関の職員だと出せる金額に上限があるので……」


 そう、この組織の資金力はほぼ無尽蔵だが、だからと言ってむやみに職員を増やして全員が豪遊できるだけの給料を出せるわけじゃないのだ。

 一応危険手当とかもあって世間では高給取りだけど、仮にも秘匿とかついてるせいで職歴に残せないという糞みたいなデメリットがある。

 まぁ履歴書に書けないだけで口頭で対策機関にいましたと言うのはセーフと言うガバガバ具合なんだけどな。

 なおそれやると実力試してやると企業がスポンサーしているプロとバトルすることになるので嘘はお勧めしない。

 実力があるなら「俺を雇うとこんだけバトルで貢献できるよ」と言い張れるし、嘘をつくメリットも無いんだけどさ。

 たまに裏方がそういう事言って、雑魚じゃねえかと言われるまでがセットになっている。

 バトルの比率がそれだけ高くて、凄い時にはいろいろな権利を他企業から受けるためにバトルをすることもあるから。


「まぁ将来の進路の一つに考えさせてください。高校大学で別の道を見つけるかもしれませんし、兼業できるならそれも有りかなと思っているので」


「そうですか。では快い返事をお待ちしております」


 待たなくていいですよ、機関一回壊滅するので。

 再建されてから考えます。


「ところでバトルではない物理召喚をしたとお聞きしましたが本当ですか?」


「本当ですよ。アーサー」


 ポンっとカードをディスクに置いて【セイントナイツ・アーサー】を召喚してみせる。

 困ったようにこっちを見るな、とりあえず悪手でもしてあげて。

 うん、そう。


「驚きました……かなりデッキとの親和性が高いのですね。それに精霊との親和性も高い……過去に例を見ない逸材です」


 ごめんなさい、デッキとの親和性とか私無いんです。

 前世からの持ち込みなので狂気ともいえる執念が通じただけなんで、言い方かえるとストーカーが結婚に至ったくらいのレベルなので。

 カードの精霊たちが寛容だっただけなんです。

 対人なら警察沙汰、最悪裁判とか隔離病棟レベルの所業ですので。

 逆に言えば精霊の宿っているカードなら大体実体化させられる。


「しかし……セイントナイツとは聞いたことがないカードですね」


「まぁ、そこは守秘義務っていうやつです」


「えぇ、深く追及はしません。恐らく精霊の導きでしょうし」


 オンリーワンのカードを手にすることを精霊の導きと呼ぶ。

 要するに主人公しか使ってないカードとか、世界に3枚しかないカードを全部デッキに入れているライバルとかの事を言う。

 一応レプリカとか作られる事もあるけど、その手のデッキは基本的に所有者以外まともに使えないから。


「せっかくなのでその実力、試させていただいても?」


「いいですけど……この二人をどうにかしてからですね」


 カード警察の2人は縛り上げてある。

 まもなく機関の応援が来て、連行する運びになっているが……流石にその隣でバトルはしたくない。

 手の内を晒す事になるしね。

 それに【セイントナイツ】と【ラウンズ】混合デッキはアカデミアで使う予定のデッキでもある。

 ワンキル性能持っていて、この時代ではエンドコンテンツレベルのパワーで、そこに強化カードが加わって、並大抵の相手なら負けないという作りになってるのでちょうどいい。

 未来召喚技術とかも使ってないのが助かる。


「そうですね、では応援が来てからはどうでしょう」


「いや、少なくとも護送を見送ってからにしたいです。デッキ対策とかされると面倒ですし」


「確かにそうですね……私も普段使いのデッキなので対策されるのは少し遠慮したいところです」


 あぁ、機関で使うデッキと普段使いのデッキ分けてるタイプか。

 複数種類のデッキに適正ある人がよくやる戦法だ。

 相手によってデッキを変える事でメタを張らせない、逆に相手にメタるカードを使ったデッキをぶつける。

 私もできるけど、どちらかと言うと圧倒的パワーで蹂躙するのが大好きだ。

 ……あれ、どちらかと言うとじゃなく明確にだな。


「で、応援が遅いようですが?」


 ふとアリアに視線を向けると彼女の気配が明確に変わっていた。

 戦闘態勢とも呼ぶべき、何かに備えた様子である。


「……囲まれてるわね」


「……本当ですか? と言うかそれがわかるって……」


 うん、何かわかるんだ人の気配。

 正しくはカードの気配なんだろうけど、その中でもヤミ札にはびんびんに反応してくれるミサンガがあっちこっち指し示しているのもある。

 私自身がカードの気配に敏感な体質になったみたいだけど、とにかく……軽く見積もっても10人か。


「アリア……さん。近くに店員さんも来ているかしら」


「えぇ、6人来ています。この町とその周辺のショップを見て回る予定だったので」


「なら残り……4人ですか」


「いえ、一人は高みの見物決め込んでいるみたいなので3人です」


 ほうほう、つまり親玉が見ていると。


「ならひとり一殺ですね」


「……殺さないでくださいね?」


「努力します」


 向こうが実体化漬かってこなければこちらもイランダメージ与える心配はない。

 ヤミ札特有の実体化バトルになったらこっちのモンスターも問答無用で実体化させられて、物理的にダメージを負うバトルになるので確約はできないのだ。

 特に【機械仕掛けの神】が使えない今は物理特化のビートダウンデッキである【セイントナイツ】頼りになるからなぁ……。

 物理バトルになっても【機械仕掛けの神】なら精神面への攻撃で肉体のダメージを与えない事もできるから。

 なお精神崩壊の可能性は気にしない事とする。


「「「バトル!」」」


 そういえばアリアの使うデッキってなんだろう。


「私のターン! ドロー! 手札から【アラクネ・ポーン】をサモン!」


 機関の人はアラクネデッキか。

 ロックバーン戦術が光るタイプだ。

 専用構築をすればダメージを与えつつデッキも削れる、その上で相手が動けなくなるような嫌がらせに近いデッキだな。


「ドロー。【アトリエガーデン】を発動。手札から【アルケミスト・リリー】をサモンします」


 あ、アリアはアトリエアルケミストデッキか。

 単体の戦闘力こそ低いが効果を利用して敵盤面を開けてチクチク殴っていくデッキだ。

 上級モンスター召喚したら相手盤面を封殺してデカい一撃を叩きこむこともある、テーマデッキならではのシナジーが考えられたタイプ。

 要するに同じテーマなら爆発力が凄いけど出張カードとかがない、狭い範囲で完結したデッキ。

 というかこの初動、一般的だけどサーチ疎外とか増えてる中で使われなくなったパターンだ。

 察するに私が作ったデッキを持ってきたな?

 好きなんだよ、強い弱い関係なくテーマデッキオンリー構築。

 純構築って言われるのもあるけど、そっちは出張カードで手札から発動できる手札誘発なんて言われるカードも入っているからちょっと違うんだよね。

 っと、私の番か。


「ドロー、手札から【円卓】を発動。【ラウンズ・ガレス】をサモン。効果によりデッキから【セイントナイツ・ランスロット】を特殊サモン」


 ガレスはデッキから【セイントナイツ】を特殊サモンできるカードだ。

 【ラウンズ】は古いテーマだが、【セイントナイツ】のカード化にあたり追加された後期のカードだからね、互換性が高いんだ。

 ただし能力が強いので本体性能は低い。

 攻守500の打点は0。

 そのまま出したらどうぞ殴ってくださいと言う性能なのでひと工夫必要になってくる。

 それが【円卓】だ。

 打点と攻撃力を上げてくれるからな。


「さらに追加で【円卓会議】を発動、カードの効果によりデッキから【ラウンズ】または【セイントナイツ】のカードを手札に加える。【セイントナイツ・アーサー】を手札に。【セイントナイツ・アーサー】の効果発動、このカードがドロー以外で手札に加わった時特殊サモンできる。ただし効果は無効となり、打点も0になる」


 が、これで【円卓】の効果でガレスとアーサーの攻撃力と打点は上がった。


「バトル、【クリムゾンアリゲーター】にランスロットで攻撃。ランスロットの効果発動、このカードがモンスターを破壊した場合、そのモンスターを自分のフィールドに特殊サモンする」

 この効果、実際に使うと微妙なんだよな。

 ミラーマッチならともかく特に関係性のないカードを自分の場に持ってきてもシナジーがないから大した打点は得られない。

 何なら邪魔になるから速攻で生贄にするか、カードコストに使うのがセオリーだ。

 ちなみにカード効果の「できる」と「する」は別物。

 前者は任意効果と呼ばれてしなくてもいい、後者は強制効果と呼ばれてしなきゃいけない、効果対象がいない場合でも発動して対象がいないから不発ですって言われて終わるのだが、効果発動のタイミングを狙う罠とかあるからデメリット重めなんだよな。

 それでもランスロットは強いからキーカードになってるんだけど。


「手札から【円卓入団】を発動、【クリムゾンアリゲーター】はこのカードを装備している間セイントナイツモンスターとして扱われる」


 そしてこれ、奪ったカードを仲間にするための物。

 ヤミ札の【クリムゾンアリゲーター】奪って大丈夫かなって思ったけど少しくらっとしただけだった。

 【円卓入団】使ったらそれも無くなって、よく見ればフィールドのセイントナイツ達が【クリムゾンアリゲーター】を睨んでいる。

 まるで「わかっているよな」とでも言っているようだ。


「アーサー、ガレス、アリゲーターで攻撃。バトルエンドだ」


 はい、打点上昇しているので私の勝ちです。

 やっぱ圧倒的パワーでごり押して勝つの気持ちいいなぁ!

 とかやってると二人とも終わったようだ。

 アリアは当然ながら圧勝、機関のお姉さんは辛勝と言った様子でかなり疲弊している。


「……本当に強いのね」


「まぁ、まだ調整中なんで本領発揮できてないですけど」


「それで本気じゃないって真面目に言ってる?」


 本気出したら【機械仕掛けの神】飛んでくるけどそれでいいなら。

 っと、そうだそうだ。

 ヤミ札だけど……地面に落ちた三枚を順繰り拾い上げて指輪でこつんとやってやれば浄化完了。

 今回は親玉が既存のカードに闇をいれたパターンだったようで以前のようにカードが書き換わることも無かった。


「……浄化もそんな簡単に。しかも疲れた様子もないし、本当に何者?」


「見ての通り一般的な女子中学生ですよ。私より正体不明の店長がいますけど」


「そっちはそっちですごく強い、何かよくわからないけど深入りしちゃいけない人としかいえないから」


 あぁ、まぁ深入りしないように雰囲気を変えているのか。

 ついでに思考誘導もしているな。

 歴代最強最悪の、シリーズに引導を渡そうとしたデッキの主軸だ、面構えが違う。


「実際何者と聞かれても出せるのは学生証くらいですし……」


「もしそれが本当なら非常に面倒くさいことになるんだけど……名義だけでも機関に貸してくれない?」


「確定申告の必要ないお小遣いが貰えるなら考えてもいいですよ」


 まぁこの後一回壊滅するのは確定でも、それまでにお小遣い貰えるなら名義貸しくらいはいいかな。

 仕事はしないし、カードはアリア通してお金にしてもらうけど。


「そのくらいなら……ちなみにそのカードなんだけど」


「アリアさんを通して融通しますね」


 にっこりと笑顔で告げたらがくりとうなだれた。

 知らんよ、ほぼ無限の財源持ってるんだからいいだろ。

 予算とかあるかもしれないけど超過分は上に申請して追加予算出してもらえ。

 私が課長補佐やってた頃はそれで追加予算ぶんどってきたぞ。

 なんなら部長や社長が「マジで?」とか「そろそろ泣くよ?」と言ってきたけど問答無用で正確な数字と必要性を懇切丁寧に説明して出してもらった。

 たまに他の部署の応援で同じ事して、裏で「最強のネゴシエーター」とか言われてたのは聞かなかったことにしてあげた。


「あ、追加で7枚来ました」


「はい浄化」


 ポンポンとスタンプを押す感覚で全部浄化する。

 流石に少し、サウナに入った後のようなだるさが出たがすぐ消えた。


「はい、店長。機関への対応はお願い」


「もちろんです。ところで……」


「ん?」


「さっきまで縛っておいたはずの警察が……」


 なにっ!? 消えている!?

 自力で脱出を!?


「くははははっ、いい余興だった。多少骨のある人材の寄せ集めと思いきやこのような強者を自陣に引き入れるとは。気に入った、三日後そちらにお邪魔させていただこう」


 あ、違った。

 高みの見物してた親玉が負けたデュエリストと警察官二人を確保していただけだ。


「しかし想像以上に脆い駒だったな。この手の人材は使い道が限られている」


「どうせ魂と精神ごと闇を引っこ抜いてカードに閉じ込めるんでしょ。止めないから持って帰っていいわよ」


「ふん、我にその口の利き方は躾がなっていないな」


「文句があるならバトルで受けるけど」


「その意気やよし。だが王というのは最後に出てくる者だろう。いきなり頂上決戦となっては興ざめもいい所。それに貴様の強さもまだ底が見えぬ。なれば前座を用意するのも当然」


 なんか語り始めたぞ。

 悪役の美学というやつか知らんけど、私は頭叩き潰して烏合の衆を包囲して駆逐する派だからその手の理論は疎いんだ。


「やはり三日後だな、我が精鋭を引き連れてそこの女の根城を訪ねる。その気があるならば貴様らも来るといい」


「あー、うちの店三日後棚卸なんで無理ですね」


 お姉さんが目を見開いて「えっ?」と言っている。


「私も学校があるから無理」


 お姉さんが更に目を見開いて「嘘でしょ!?」と言っている。


「あ、でもあの人ならいけるかもしれませんね」


「あの人って……もしかしてあの?」


 私仮面バージョン?


「えぇ、ちょっと交渉してみますけど……本物の強者というのを見せるのも一興じゃないですか?」


 待って、アリア今店長バージョンだから【機械仕掛けの神】使っても大丈夫かもしれないけど普通にオーバーキル過ぎるからね。

 あと機関の人も馬鹿じゃないから似ているな程度の感覚からアリアに辿り着く可能性あるから。

 龍馬みたいな馬鹿ならどうにでもできるけども。

 次点で強いデッキ持ち出すにしても……あ、いや、なんとかなりそうだわ。


「まぁ、上には上がいるって教えてあげるものいいかもしれないわね。その人は私よりよっぽど強いわよ」


 デッキパワーがな。

 【セイントナイツ】より後に出てきたテーマだけあって馬鹿みたいな効果が大量にある。

 手札誘発の妨害札が無ければ即死を覚悟しろと言われたものだ。

 何ならそのデッキ対策に【機械仕掛けの神】が生まれたとまで言われて、双方仲良く禁止規制されたという流れである。

 そりゃまあ大会が先行ワンキルで全員同じデッキ握ってたらね。

 環境を築いたと言えば聞こえはいいが、それ以外の環境を滅ぼしたと言えばどれだけ罪深いかわかるだろう。

 カードゲームって年単位で徐々に強くなっていくのに対してたまに生まれるバケモンや、どっかで変なシナジー見つけた結果とんでもないワンキル方法が見つかって規制されるのはよくある事だ。

 そんな中で1テーマで周囲全体焼け野原になったというのは……控えめに言っても黒歴史だな。

 出すか、【深海のマーメイド】!


「よかろう、だがその者が弱ければ闇に飲まれるであろう」


「いやぁ……あれは逆に闇落ちしているというか……」


「大丈夫なんですかそれ!?」


「あ、大丈夫です。強さだけを求めたモンスターみたいなものなので蹂躙できる相手が合法的に置仕掛けてきたら嬉々として薙ぎ払うと思いますよ」


 アリア、後でお説教。

 誰が闇落ちだおい。

 そこまでバトルジャンキーじゃないわ。

 純水に強いカードぶん回して相手が「負けでいいです」って言ってきて「素直に負けましたって言えないあたり対人ゲーム向いてないですよ」と煽るのが好きなだけなんだ!


「というか静香さんより強いって……アリアさんよりも?」


「んー、どうでしょう。実際の実力はその人の方が上ですね。私はデュエリストとしてはそこそこなだけでデッキに支えられているので」


 まぁ言葉選んだな。

 カードの精霊だもんな、自分のカードである【機械仕掛けの神】を使えばそりゃ最強のデュエリストになれるけど、同じ機械仕掛けでミラーマッチしたら慣れの問題で私が勝つだろうし。

 さっきのバトルにしてもデッキパワーで勝ってただけみたいなところあるから……私もだけど。

 少なくともアンティークとかエンシェントなんて言われる古いルールでのバトルは私より苦手だろうな。

 ゲームであったんだよ、その手の古のルールでバトルしようぜとか、何年までに発売されたカードだけでバトルするっていう遊び方が。

 そういう時も禁止カードになって投獄された連中引っ張り出してきたけど、普通に禁止カード抜きのデッキも使ってたからそれなりに回せる。

 地力が物を言うバトルになると流石に私の方が上だけど……この世界のこの時代でとなると私程度のタクティクスでもある程度余裕を持って戦えるんだよなぁ。

 アニメシリーズラストとかになると少し怪しいかもしれないけど、その時代の主人公たちが使うカード使えるなら悪辣なループとかぶちかまして勝てるから。

 伊達に全種のカード暗記していないからね。

 知らないヤミ札とか出されてるからお相子って事にしておいて。


「見た目は仮面マントパンク服って言う奇抜な人で、背格好は私くらいな人です。名前は知らないけどディープブルー名乗ってました」


「たぶんなんかしらの組織の人ですよね。その人とは別にバニッシュメント名乗ってる人もいましたから」


 ……あぁ【機械仕掛けのバニッシュメント】か。

 相手がモンスターをサモンか特殊サモンしたらそれを無効にして破壊して、その後手札からカードを2枚捨てさせるぶっ壊れカード。

 当然禁止行き!

 【機械仕掛けの神】を使っている時はバニッシュメントで、【深海のマーメイド】使っている時はディープブルー。

 カードによって別人ですって言い張る戦法だな。

 問題があるとすれば……二人揃ってとかどうしようっていうのと、三日後学校どうやってサボろうかなっていう所だな!


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