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3話・この話は誰にも話しては駄目よ


「あの、シアさま。聞きたいことがあるのですが」


「何かしら? 何でも聞いて」



私は陛下がどうやって竜人の王と知り合ったのか気になっていた。それが聞きたくてうずうずしてきたのだ。



「青金さまとのことですが、どうやってお二人は出会われたのですか?」


「まあ、興味を持ってくれているの?」


「はい」


「じゃあ、詳しくお話しちゃおうかしら?」


「サーラ。止めておいた方がいい」


 陛下は微笑んでくれたのに、ノアールから制止の声が上がった。母親から両親の恋愛話を聞かされるのは恥ずかしいようだ。



「どうして? わたしは聞きたいです」

「話が長くなるぞ」

「別にいいじゃないですか。時間は沢山あるんだし」

「まあ、そうだけど……」



 ここでさくっと陛下が言った。



「別にあなたが嫌ならいいのよ。あなたは先に帰りなさい。わたくしはサーラちゃんとお話しているから」

「いや。サーラを一人で帰らせることは出来ない。……付き合う」


渋々ながらノアールは引き下がった。私は陛下と竜人の王の恋話にわくわくしてきた。王族の姫がどうやって人外の彼と出会い、子をなすことになったのか。



「そうねぇ、どこからお話ししようかしら?」


 軽い口調で言いながら陛下は私に言った。


「でも、お願いがあるの。このお話は誰にも話しては駄目よ」

「口外してはいけないという事ですね? 勿論です」

「あなたのことは信用しているけど、万が一漏れたら大変なことになるから」

「絶対、言いません」


 そう言いながらも不安になってきた。もしかして陛下から聞く話には王家の機密に関することがあったりする? もしも、そうなら聞かない方がいい? 隣のノアールに目をやると、彼は何も言わなかった。


「大丈夫よ。この部屋には用心の為に、カルロッタが結界と防音の魔法をかけているから誰も近づけないし、音も漏らさないから」

「分かりました」


 つまり私が陛下から聞いた話を誰かに話す事さえなければ良いのだ。それならお約束できる。私は頷いた。陛下は深いため息を漏らした後、話し出した。


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