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25話 後から聞いた話

「雇ってから一週間かな。新入りの彼はどんな具合だい?」

 ウィバー公はメイド長と執事そして料理人の三人に聞いた。

 時間は昼前、昼食前でちょっとした余裕がある食堂の一角。

 他所の貴族だったら自分の部屋に呼ぶだろうが、彼は自室に使用人を呼ぶより自分が使用人のもとに行く方が多い。


「特に問題はありませんね。豚小屋の管理人はよく働く新入りだとほめてましたよ」

「食堂の方は一度朝寝坊をしましたが、まぁそのくらいかな。物覚えがいいし人の仕事を良く手伝う。時間が過ぎると帰るには遠いとそこら辺で寝てます。朝が早いのは辛いや水は冷たくていやだとよくこぼしてますが、それは誰でも同じでしょう。私だっていやになることがある」

「使用人達の中でも評判はいいです。愛想が特別いいわけじゃありませんから不思議ですが、人当たりがいい。屋敷や豚小屋の方に出入してる近隣の住人とも仲良くしてるようで、今度予定が合ったら狩りに連れて行ってもらうとか、そんな話をしていました」


 新入りに対しての責任者の評価は上々。その評価を聞いた最高責任者であるウェイバー公は採決をとる。

「そうか。じゃぁ書類やら手続きやらがそろい次第採用ということでいいかな」

「異議なし」

「異議はありません」

ということになった。


ということを後から料理長に聞いた。


 そして

「これからが本番だ。頑張れよ」

「がんばります」

というやり取り。

 辛いなぁ。でも金貯めなきゃなにもできない。

 食うとこ寝るとこ住むところがあるし職場環境も良好だといっても、いつまでもここで雇われていいていいのか。どうするべきなのか。

 まぁ頑張ろう。

 

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