68話 何して遊ぶ?
本日二度目……と見せかけて日付変わってるから一度目だったり?
でも数時間前に投稿したばっかりだから見てない人はそちらからどうぞ。
ナンパ……ちょっと大人な響きだ、無論小学生からすればであり、元は高校生だった……だった?
ヤバイ、まただ……だんだん俺の、――――だった時の記憶が薄れてきている。
今はあの――――だった頃からすれば過去に辺りかなり好き勝手に改変してきているので未来が変わり、結果そんな――――だった頃などなかった事になりつつあるのかもしれない。
けれど、今日……今日をどうにかできるのであればその後はどうなっても構わない、友達を助けられるなら記憶の一つや二つ……もうどうだっていい。
どのみちこの先の未来で似たような経験がきっと待っているはずだから……。
「――――い、おい! 聞いてんのか? もう着いたぞ!」
気づけば響也が俺の肩を揺すっていた、何か小難しい事を考えていた気がするんだけど、なんだったかな?
「ああ、悪い……それより吉岡は?」
「あ? お前がボーッとしてるうちに吉岡の親父と先に行っちまったぞ」
マジか、早く追わねーと。
「それなら早く行こうぜ」
「ま、待て……い、一応アレだから鹿子に頼んで呼びに行ってもらってんだ」
なんだそのヘタレ発想……もうナンパじゃないじゃん、いや別にナンパに拘っちゃいないけど。
「いいから行くぞ、呼びに行ったって遊ぶのはバスの中じゃないんだからな」
そういうと俺は響也の腕を掴んでぐいぐいと引っ張ってバスを降りた。
降りた先にはバスに乗ってた集団が一箇所に集まっていた、集合時間の打ち合わせとかだろう……とりあえず俺の母とか響也の母が居るはずだから問題ないな。
と思っていたが鹿子と見知らぬ女子……恐らく吉岡がこっちに向かって手を振っていたから仕方なく俺達は合流することにした。
「もーおそいよ、おにいちゃん、それにしょーにいちゃんもー」
ふくれっ面になる鹿子、まあ可愛いんでいいけどこの顔に弱いんだよな……響也のやつは。
「うっ……悪かったよ」
「いいよ、ゆるしてあげる!」
そう言って響也に飛びつく鹿子、実に仲の良い兄妹だ。
「もーやいちゃうなぁ……というかそっちから呼んだのに放置なの?」
もーやいちゃう……? 何か特殊な方言だろうか。
「えっと、君が吉岡さん?」
「そーだよ、そういう君は黒田正吾くん? だよね、亜理子ちゃんのだんなさん!」
え?
「は?」
「ん?」
「……どういうことでしょうか?」
また訳のわからないことを……確かに好きだが、まだそういう関係ではない。
「しょーにいちゃん、けっこんしてたの? ありすおねーちゃんと?」
「お前……いや、そうかだからいつも……」
「いやいやしてないからな鹿子ちゃん、あとお前も妙に納得してんじゃねー!」
この兄弟は揃って……いや辞めておこう将来は確定しているようなものだ、否定するのは亜理子が悲しむ。
「そっかー、でも私はきょーやくんの方がこのみかん!」
「みかん?」
吉岡の謎発言に鹿子は首をかしげている、可愛い。
「そそ、みかーんっと、それで二人はわたしになんのごよー?」
「いや、吉岡のお父さんだろ、バスの運転手?」
「そーだよ、バスはうちのじゃないけどお父さんがめんきょもってたから、それがどうしたの?」
「いやなんか疲れてたっぽいけど大丈夫かなって」
こんなこと子供が気を使うことじゃないだろうけど結構重要なことだからな。事故の要因が他にあったとしても運転手の健康状態でそれはまた変わってくるだろう判断力とか。
「うちのお父さんを心配してくれてるの? ありがとー、もう全く断ればいいのに昨日も夜遅くまで仕事してたからちょっと眠たそうだし、そうだねわたしの相手を二人がしてくれるならお父さんも安心して休めるしね」
理解が早くて助かる、まあ娘ながらに父親のこと心配してたってことかな。
「それじゃあお父さんに言ってくるね」
そう言って吉岡は一時離脱した、というか態々親から離れて来てくれてたのか。
「行っちまったな……どうする?」
「どうするもなにもなぁ……何をして遊ぶかだ。あ、かくれんぼ禁止な、山だから遭難する」
一応可能性として何が起こるかわからないから親の目の届く範囲にいなければ。
「じゃあおにごっこ?」
鹿子は鬼ごっこがいいのか? でも四人だぞ、それに俺か響也が鬼になったらすぐ終わるしな。
「却下で、もう少しなんか……せっかく山に来たんだしみたいな?」
「じゃあ、どんぐり拾い!」
いつの間にか戻ってきていた吉岡が提案してきたけど……それって遊びか?
「ま、他に代案もないしなそれでいいんじゃね?」
なんか響也が乗り気だったので結局それにした。けど遊びの感覚が足りないからどんぐり拾い競争に変更、集合時間までにいくつどんぐりが集められるかで競う。
「というか四人ばらばらでやるのもなんだし、チーム分けしようぜ」
「チームか、いいんじゃね? もちろん俺は鹿子とだな」
「いや、お前は吉岡とな、鹿子ちゃんは俺とだ」
「なんでだよ!」
「いやお前ら兄妹とかなんか卑怯じゃね? 俺と吉岡さんじゃ今さっきあったばかりなのにチームワークもあったもんじゃない、フェアじゃない」
「フェア……」
意味はよくわかっていないだろうが俺がここのところ刷り込む様に使い続けてきた言葉だ、響也は喧嘩上等小学生なので卑怯とかそういうのを嫌っているのでフェアって言っとけばチョロい。
「チッ仕方ねーな、それじゃ行くぞ吉岡!」
「あ、わたしの名前は銀香って言うんだよ?」
「分かった……銀香、行くぞ」
いきなり呼び捨てとは中々大胆だな響也、そんなんだから吉岡の奴顔を真っ赤にして黙ってついて行ったぞ。
「そ、それじゃあわたしたちもいこうか、しょーにいちゃん」
「そうだな」
ともあれ、これで響也も妹離れ出来ればいいんだけどな。……なんか目的変わってる気がする。
正直、この勢いで今日中に完結させたい。




