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旧:召喚術師の喧嘩殺法  作者: 噛み付き熊さん
お前、ちょっと小学生からやり直せ!編
66/70

65話 転校生

エタってたけど、そろそろいい加減に完結させたい(願望)

 小学生に戻ってから半年が過ぎた、あれから魔法の修行は毎日行っているが、独学であるためか最近は停滞し始めたので年相応に友達とかと遊んだりして過ごしている。……と言っても基本亜理子とだが。

 男友達は全くいない、クラスメイトはいつの間にやら正義に掌握されていて遊び相手といったらもはや亜理子しか存在しない。

 そんな俺だが、これから友達ができる……それも親友と呼べるほどの奴が、転校してくるのだ。


 名前は霧島響也……今更思い出したが鹿子の兄貴だ。

 俺はガキの頃に既に鹿子と会っていた、こいつとよくつるむようになってからたまに遊ぶようになっていたがある事件がきっかけで疎遠になり、俺は普通に忘れ……鹿子も魔王の記憶が蘇ったショックか何かで忘れてたんだろうと思う。


 とりあえず、今日の目標は転校してくるはずの響也と知り合い、友達になることだ。たしか川原で殴り合いとかした気がする……そんで夕日をバックにへへへ、お前のパンチ中々良かったぜみたいな。

 とにかく喧嘩してから意気投合したはずだ、それで響也と別れる事になる事件を俺の魔法でぶっ潰せばミッション完了というわけだ。


 いつものように亜理子と二人で登校する、この間既に二人の世界みたいなものを発生させて他の介入を防ぐ――――と言っても正義は空気を読まずに話しかけて来るが、俺も亜理子も無視……なのでとりあえず顔だけはいい正義を支持する女子には睨まれる……無論これも亜理子は無視、俺はちょっとひやひやしているけど。


 学校に着いて教室に入ると、席に座る。俺と亜理子の席は度重なるくじ引きの結果魔法の力で常に隣同士になっていて今は窓際の一番後ろになっている。

 が、俺と亜理子の席の後ろに一つ机が追加されている、これが響也の席になるわけだが、転校生を一人ぽつんと孤立した席にして大丈夫なのか?

 よくアニメや漫画なんかじゃ転校生が隣の席のやつに教科書を見せてもらうとかあるけど、隣がいない席じゃそれはできないしな。


 先生が教室に入ってきてホームルームが始まる、本日の日直である正義が起立と礼の号令をかけ着席する。

 いくつか適当に話があり、それを聞き流すとそこでようやく先生が転校生の話を出す。

 教室がにわかにざわめき出す、どうやら今日転校生が来るとは誰も知らなかったらしい。


「静かにしろー、……よし、それじゃあ入ってこい」


 先生の声と同時に教室のドアが開き中に入ってきたのはいかにも喧嘩早そうなやんちゃ坊主だった。


「転校生の霧島だ、霧島、黒板に名前を書いてみんなに自己紹介をしろ」

「……」


 響也は黙って黒板に名前を書く、すごく汚い字だ。


「霧島響也だ、よろしく」


 無愛想な仏頂面で短く自己紹介を終えると先生は好きなものとかないのかと聞きながらも早いところホームルームを終わらせたい様子で、響也の席を指差す。


「霧島の席はあそこだ、教科書ななにか不足なものがあれば前の席の、男の方、黒田っていうんだが、あいつに面倒見てもらえ」


 あのクソ教師! 面倒だからって全部俺に押し付ける気か……けどこれはある意味チャンスか?

 響也と会話してお友達になるぞ。

 響也がこちらに向かってくる、そして俺の前に止まると……。


「俺は黒田正吾だ、よろしく」


 握手をしようと手を差し出したら――――響也は何を考えているのかその手を払い退け、拳を握ると「よろしくな」と言いながら俺の顔面めがけてその拳を振り下ろしてきた。

 突然のできごとに俺は躱すことができず、魔力で顔面を強化して、衝撃に備えた。

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