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旧:召喚術師の喧嘩殺法  作者: 噛み付き熊さん
お前、ちょっと小学生からやり直せ!編
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62話 スカートめくり開始

 あれから三週間、俺はようやく今の生活に慣れた、いや慣れたも何も元々俺の人生ではあるが、以前と違うと言えば、俺が明確に亜理子のことが好きだということと、正義が友達じゃないってこと、あと、少しながら魔法が使える事ぐらいかな。

 魔法に関しては、空間、時間共にまだ使えそうにないが、火、水、土、風などと言ったありがちな魔法ならなんとか使えると言っても良い状態だ。

 この魔法を駆使して、亜理子を守りぬく、今度は暴力など抜きでだ――――一応気力を使って体も鍛えてるけど、たぶん瓦割り十枚は楽勝だ。

 こんな腕力で喧嘩したら確実に相手の骨を折ってしまう、だんだん喧嘩できない体になっていくが、家族さえ守れればそれでいい。


 さて、家族を守ると言えば、そろそろ亜理子に対するスカートめくりが始まる時期だ、以前のは正義が真犯人で、あいつが亜理子にいい格好をしようとやっていて、俺以外のクラスメイト全員とグルだった訳だが、今回はどうなんだろう、まだ亜理子とも一度も口を聞いていないはずだ。


「おはよー、しょーごくん」


 亜理子が家まで来た、一緒に登校したいらしい。


「待ってて、今行くから」


 俺はランドセルを背負い……ああ、こんなのだったなランドセル、まだピカピカで新品だ。

 俺達は歩きながら学校へ向かう――――こんな時に転移できれば、楽なんだけどな。


 学校の近くまで来ると、登校中の生徒の数も増える訳で――――下級生、いや俺も同級か、が、スカートめくりしまくってた、女子に見境なく迫る姿はある種変質者なんかよりもっとタチが悪い。

 何より、校門前に突っ立っている体育教師のオッサンが注意しようとすらしないとかいう、つかチラチラ見てんじゃねーよ、ロリコン野郎か、こいつ。

 今のところ亜理子に仕掛けてくるやつはいない、と思ってたけど、二人ぐらいこっちに走ってくる、正義と山田かアレ。

 二人同時、もしくは時間差で行くつもりなのか?走ってくる二人をよく見ると正義のやつが、何かを隠し持っていた……アレ、インスタントカメラじゃね?


 これは恐らく、山田がめくって正義が撮るって事なんだろうけど……最低だな、そこまで落ちぶれたか正義よ。

 俺は魔力を軽く(・・)放出すると風を生み出し、走ってくる二人の足元をなぎ払った、風なら見えないから俺が手を出したとは気づかれまい。

 その風で、山田は転倒、膝を擦りむいていた……が、正義は、顔面からアスファルトに突っ込み、顔面を擦りむいたらしい、顔を血まみれにして泣いている。


「き、清田ぁ!」


 校門に居た体育教師は正義の元へ急いで駆け寄る。

 確かあいつの親父は政治家だ、んで学校にもなんか影響力があったはずだし、まあ助けないわけにはいかんよな、尚、山田は放置されるようだ。


「行こうぜ、亜理子」


 俺は亜理子の手を引きそのまま登校した、正義は結局今日は休んで、さらに二週間も休むことになった。

 そして、帰ってきた奴は――――イケメンになっていた、どうやら俺が原因で顔がよくなるのは変わらない事実らしい。

 というか成長期の子供の顔を弄ってなんか影響とかないんだろうか?

 クラスの女子がキャーキャー騒いでいる……お前ら小学生だろ、反応がおかしい。

 そしてクラスの女子が亜理子の手を引き、正義の元へ連れて行きやがった……あれは確か坂本じゃないっけ?風紀委員やってたあいつだ。

 そういや亜理子とは小学校からの付き合いとか言ってた気もするが、同じクラスだったのか。

 こうして、亜理子と正義は出会ってしまった、いや同じクラスだから少し違うか、でもこの日を境に正義はやたら亜理子に話しかけるようになった……まあ亜理子はほとんど話聞いてないけどな、相槌程度にうんうん言ってはいるけど、ほとんど話を聞いていなかった。


 そして、この聞き流して頷くだけっていうのが後に悲劇を生むのだった。


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