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旧:召喚術師の喧嘩殺法  作者: 噛み付き熊さん
高校生が神になるまでのその過程
58/70

57話 VS正義

あー、もうちょっと考えたいので本日の更新はこれだけです。


 たとえ――――魔法が使えなくても『鉄甲』と『金剛怪力』さえあれば、ざっとこんなもんだろ。

 だけど、あの仮面割れなかったな、ヒビすら入らねぇって、なんなんだアレ。

 正義の見た目は、アレだ、戦隊ヒーローかライダー的な格好で、正義の仮面ヒーローってとこか、まあ、声で正義だってバレバレなんだが。


「き、貴様ァ!」


 お、立ち上がった、あの装備は伊達や酔狂ではないのか、こっちも『鉄甲』してたから手は無傷だが。

 ああっていうか契約特典は使えるんだよな、『思考透視』と『記憶読取』を使ってみるか、こいつに何があったかとか一々聞くのは面倒だし。


 ――――以下正義の記憶。


「ハッここは……一体?」


 俺は見たことがないボロい天井を見て目を覚ました、寝起きとしては最悪だ、何故俺がこんな貧乏そうな部屋で寝かされているんだ!

 俺は確か風呂に入っている最中に――――ハッ……俺の服は……?

 何か庶民的な服を着せられていた、こんなの俺にふさわしくない!何か、何かないのか……。

 部屋中を見渡すが、何もない、いやそれよりもここは病室なのか、壁も扉も何もかも白い、清潔感のある白さ――――だが何故天井だけはあんなに汚らしいんだ!


「あ、目が覚めたんですね、良かった、今、先生を呼んできますね」


 突然看護婦的な女が部屋に入ってくるなり、そんな事を言ってすぐに出て行った、何がどうなっている?

 それにあの女、頭に猫耳がついてたぞ、まさかコスプレなのか?


 ――――以下略、いや正直こいつの記憶とか興味ない、掻い摘んで読んでみると、この後実は魔王というのがいまして云々言われて自分は勇者ジャスティスとか名乗ってらしく、そんであの装備を渡されて、装備の力で魔王撃破、この世界の英雄としてこの国で正義の味方兼警察のお手伝いしてて現・大統領の娘のカレンと婚約中とのこと。


 いや婚約してんなら亜理子の事とかきっぱり忘れりゃいいのに、後で浮気者とか言われて修羅場になっちまえよ。

 そんなことはさて置き、その婚約者のカレンは困惑した表情で正義を見ている、そりゃそうだよなさっきも言ったが婚約者の目の前で他の女の名前を口走るようなやつだ、どう見られても不思議はない。


「ジャスティス!今さっき言ってたアリスって誰!?」

「俺の嫁だ!」


 正義が余計な事を言う前に口を挟んでやる俺の優しさ……と見せかけて、正義を煽ってるだけだが。


「なにぃ~!貴様、あいつは俺の女だ!返せ!」


 と言われても今ここにはいない、つか言っちゃったよ、余計な事をさ。


「どういうことなの!?私というものがありながら!」

「そうだな、浮気は感心しないぞ?」

「ち、違うんだカレン!アリスっていうのは、ほら、前に話しただろう?故郷に置いてきた、幼馴染の話をさ、こいつはその幼馴染を暴力で自分のものにした卑劣な男なんだ、それでつい……」


 ついでも、ただの幼馴染を俺の女とかいうのはどうなんだ?


「そう、だったの……っていうことはあいつは貴方と同じ種族で、貴方の敵ってことなのね!」


 ほう、物分りのいい娘さんで良かったな、しかしだ、これはめんどくさくなって来たぞ、自分が作った世界なのに、どうにも現地の人間に敵と判断されてしまった……暴力で訴えるのは簡単だが、それじゃ神様やれないよな――――いっそ作り直すか世界を。


 俺はこの時ある勘違いをしていたわけだが、それに気づくのにはもうちょい後になるのだった。

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