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旧:召喚術師の喧嘩殺法  作者: 噛み付き熊さん
召喚術師と転生者や帰ってきた勇者などによる日常
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49話 幽霊少女・レイナ

本日二度目ですね。遅くなりましたー


平日より祝日の方がペースが落ちるという事実が怖い。

 ちょっとさっきまでの自分は荒んでたと思う、亜理子達に断られるわ、その亜理子達の姿を騙るやつがいるわでちょっと判断が狂ったかもしれない。

 俺は今、女の子を泣かせている、いや泣かれて初めて自分が何したのか気づいたぐらいだ。

 既に少女は亜理子の姿ではなくなっていた、金髪の少女、外人さんの霊かよ、全体がちょっと薄い。

 まあ怒鳴りつけてビンタしてやっただけだが。

 俺は空間を元に戻した――――泣き止まない。

 俺は、少女の頭を撫でてみた――――ちらりとこちらを見るが、また泣き出した。


 何が正解なんだか、とりあえず、名前もわからんしな『思考透視』じゃ、名前を思考してくれなきゃ読めないが自分の名前を思考する奴なんていない。

 しかも――――泣いている、こいつの思考はほとんど負の感情そのものだ、読みようがない。


「なあ、お前名前は?」

「無い……忘れた」


 ナイ・ワスレタさんか……いや違うか。

 並び替えると岩魚レタス――――ペンネームかよ。

 まあいいや――――


「名をわたす(・・・)お前は今日からレイナ(・・・)だ、契約だ」


 名を付け契約してやる、まあこれで何か反応があればいいが、ちなみにわたす、レイナ、さっきの並び替えだ。

 相変わらずのネーミングセンスか、まあこればっかりはどうにもな。


「ますたー」

「おう?どうした?つかマスターって」

「みんなそう言ってた」


 そういやこいつ俺の記憶覗きやがったな、桜や花子の姿してたし、亜理子も。

『記憶読取』こいつの契約特典か……『思考透視』とは違うようだ、相手の記憶を読むってか?拷問いらずってなやつだな。

 まあそういう場面がこれからあるかどうか分からないが――――そうだな、亜理子に使ってみるかな、俺がいない間のことはあんまりわからないし、いや、本人の許可とってからだが。


 いやむしろここで試すか――――ダメだ読み取れない、こいつガチで忘れてやがる。

 記憶にないことは読めないらしい、嘘発見器にもなるのか。


「ところでさ、屋敷の中にいるモンスターはお前の配下か?」


 こいつがここのボスだって言うんなら別にいいんだが。


「ううん、違うよ、みんな勝手に集まってきたの」


 勝手に居着いてるのかよ、はた迷惑な……叔父さんここに一度も来てないって言ってたけど正解だな、こんな魔境来るべきじゃない。


 俺はまず、この屋敷の掃除をするところから始めた、空間把握――――ゾンビ、スケルトン、ゴーストのそれぞれの核となるものを捉える。

 断絶召喚――――切り取ってこの場に召喚し、そのまま異空間に収める。

 これでモンスターは粗方片付いた訳だが、一匹残っている、東の一番奥の部屋に、恐らくこの屋敷のボスらしき存在をさっき確認した、肉眼で見ない限りはどんなやつかはっきりしないのだが、生憎ここでは何故かゲート・ヴェルダンディアイが使えなかった。

 俺はレイナを部屋に残し、東の奥の部屋へと向かった。


 部屋に着くと鍵がかかっていた、後鎖とか御札とかな、これは剥がない方がいいかもしれない。

 俺は転移で扉一枚分を擦りぬけるように転移した。

 視覚外な上、どうやら結界のようなものだったらしく最近にしては珍しく魔力がごっそり削られた、まあそれでもまだ、地球を真っ二つにはできる程度の余力はある。


 部屋の中に何かがいる――――少女のようだが――――レイナ?いや違う、よく似ているが違う誰かだ。

 こちらは黒髪の市松人形っぽい。


「タチ……サレ……、コ……カラ……タチサレェェェ!!」


 黒髪少女が飛びかかってきた。

 俺は――――どう立ち向かえばいいか、少女相手に対処を悩むのであった。

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