39話 四天王――――『四』人と堕『天』使と魔『王』らしい
異世界ハーレム組が不憫ですね、しばらくしたら出てきますが、まだ数話かかる予定です。
今、目の前には、戦隊ヒーローのような、横並びになってポーズを決める六人の女子がいる。
「我ら!アルカディア四天王!」
何言ってんだ急に――――
俺は目の前にいる後輩女子六人に冷ややかな視線を送ってやると、六人とも沈黙した。
あの縁音とかいうのを呼び出した後、さらに四人も召喚させられた。
大罪ボールも怠惰に加え、嫉妬、色欲、憤怒、傲慢を使った。
ああ、使ったというか消費した。
召喚したら媒体が消滅したんだ、指輪もな。
なんでも悪魔召喚は贄が必須、代償として消費されるのは仕方がないんだとか。
普通に召喚する分だったら消えないのにな、全く損した気分だ。
「先輩どうしたんだー?」
下から俺の顔を覗いてくるのは、魔王・霧島鹿子。
見た目は幼稚園児みたいな幼女、中身も大して変わらない、魔王っぽいところもあるが天真爛漫とも言える、月子に似たものを感じる。
つかキャラ被り過ぎだろう。
「きっと眠いんですよー」
それはお前だろう――――パジャマ姿の怠惰なるひきこもり女子高生・鹿島縁音。
布団に包まったままウトウトしている、花子と気が合いそうだな。
まあ花子のやつは布団など使わずにどこでも寝れるが。
「いやどう見ても激怒してんじゃん」
まあそれはそうだが、そういうお前もなんかイライラしてんな。
縁音の次に呼んだ、憤怒する風紀委員・田島衣良。
こいつはまあ他よりまともなんだが、そうだな、気が合うかは別だが、ポジション的には白雪かな。
「欲求不満なのね、きっと」
それはお前だろう……色欲旺盛・久多羅木愛良
フィージュにも負けす劣らずのナイスバディ、まったくけしからん。
「こんなに女の子に囲まれるなんて、妬ましいですね」
こいつ妬ましいって言いたいだけのやつに見るんだが。
俺達から少し離れたところで妬んでいる――――妬ましいならこっちに来いよ。
嫉妬の吉良希林。
あのどこかやばそうな目つきは最後にあった時の紅理に似ている。
そして――― 傲慢でもないお嬢様・天落雷。
どこの金持ちの令嬢連れてきたんだ、って感じの見た目とは裏腹に、非常に礼儀正しく、とても魔王の部下とは思えない。
礼儀正しさか、白鳴ポジションかな。
「そんなことよりお茶にしましょう、そうしましょう!」
どこに茶を入れる設備があるんだ。
まあ冷蔵庫とか持ち込まれてるがな、そういやあっちでお茶を入れてくれる係りは白鳴だったな。
はっきり言って全くツッコミ切れないのだが、敢えて一つだけ言うなら。
「なんで六人で四天王なんだよ。」
これである、普通一人足りないか多いかだろうに、二人も多いとは許せん。
「それは先輩、縁音、衣良、愛良、希林で四人の『四』、雷の堕天使『天』にあたしが魔王の『王』だからだよ!」
いや、ちょっと無理があるんじゃないか?
「そんなことより!先輩、最後のお願い!今度はあたしを召喚して欲しいんだ」
いや目の前にいるやつを召喚とか意味がわからん、さっきからこいつは何を言ってんだ?
「いやね、先輩の使った贄が質が良かったから五人とも最高のスペックで召喚できてるんだけどさ、あたし、今弱体化してるんだよね、だからいい贄で召喚し直してくれたら強くなれるんだ!」
それが俺になんのメリットが?
「いやないよ、先輩にメリットは――――まあお礼はするけどね」
お礼か――――なんだろう、気になる。
「まあいいけど、材料は何使うんだよ?」
「なんでもいいけど、十大元素系とこの魔王魂で」
十大元素ってなんだ、四大じゃないのか、それとなんだよ魔王魂って――――なんか黒い宝玉を手渡してきた。
「火、水、土、風、雷、氷、光、闇、金、木だよ、出来ればそれぞれ、竜種だと尚望ましいかな!」
図々しいやつだな、流石魔王――――そしてそれらの指輪もある、全然使う気配がないけどいつか使ってみたかったが、まあ良い、くれてやる。
もってけ泥棒ってやつだな。
俺は十大竜の指輪を両手の指全てにはめ、魔王魂を両手に握り、叫んだ。
「こい!霧島鹿子!」
結論だけ簡潔に――――どうしてこうなった。
召喚自体は成功した、だが、目の前には全裸の幼女が居た。
「えっ、ちょっ、み、見ないでぇ先輩!」
腕で必死に隠そうとする幼女、他の五人も床に落ちていた制服を拾い集め、幼女に着せていく。
ラッキースケベは幼女以外でお願いしたいよな、俺は断じてそういう趣味はない。
さて、そんで、なんたら四天王のお礼っていうのがまた、微妙なものだった。
一生ついて行きます先輩!とかいう謎の尊敬、これは礼にならんだろ。
まあそう言うならと全員と契約してやったが、しかもこいつら今は人間として生まれているはずなんだが、前世の魔力をさっきの召喚によって引き出せるようになったらしく。
契約特典があった、効果は追々聞くとして、俺は鹿子達を家まで送還してやってから、急いで校門へと向かった。
何故かって?そりゃ、召喚に夢中になってたせいで既に放課後になっていたからさ!亜理子が校門で待っているとメールしてきた、急がねば。
あ、転移すればいいのか忘れてた。
そして正吾は契約特典でさらなるチートへと進化してゆくのであった。
次回、特典が明らかに。




