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旧:召喚術師の喧嘩殺法  作者: 噛み付き熊さん
反撃開始!滅べ、フィレスカッツェドゥーン!
33/70

32話 それぞれの戦い、白雪の場合

白雪、大活躍?


 時間差を作りピンチだったら駆けつける、と言うふうにしていたんだけど。

 白雪はまだ戦ってはいなかった、否、彼女の戦いはもう始まっているのかもしれないが。


「やり直そう、フランシスカ」


 魔術師風優男マーリンは囁きかけている。

 白雪の本名ってフランシスカなのか……なんか斧みたいな名前だな。


「私をもうその名で呼ぶな、穢らわしい、何がやり直そうだ、貴様が私を罠に嵌めたのではないか」


 白雪はすごく不機嫌そうに睨んでいる、まだレイピアは抜かない。


「あの時は出世ばかり考えていて、君のことを全然考えていなかったんだ!許してくれ!それに今なら地位も名誉も金だってあるぞ!」


 嘆息しながら白雪は虫――――というか黒い台所にでるGって奴を見る女子、ああこの場合スリッパで秒殺する勇敢な女子ね。

 そういう風な眼差しでマーリンを見下していた。


「つまらない男だな、実に下らない」


 侮蔑の眼差しを受け、マーリンはみるみるうちに、顔色を変化させた。


「こんなに言っているのに君ってやつは!馬鹿な女だよ!いいさ僕の魔法で君は一生僕の性奴隷にしてやるんだ!」


 俺はこの時――――死なない程度の威力で、マーリンの後頭部を殴っていた。


「マスター!」


「あ、ごめん、続けていいぞ」


 俺は二人から少し離れた場所に転移した。


「貴方って人はもう……」


 あれは俺に対する呆れのようだ。

 そこからの白雪の行動は、早かった、いや今までのなんだったの?ってぐらい。

 レイピアを抜いたかと思えば、マーリンの心臓一刺しし、念のためか知らないが、首を刎ねていた。


「あっさりしすぎだろう、もっとこう、何かないのか?」


「ないですね、こいつはこの程度の小物ですから」


 小物、確かにそうかもしれない。


「そのご様子ですと、フィージュ様が喋りましたね、全くあのお方は」


 これから何が始まるのか訳知り顔してたら、白雪の奴溜息をついた、つかお前溜息つきすぎだろ、幸せ逃げるぞ?


 白雪が俺の肩を掴んでくる、どうやら言葉ではなく行動で示すらしい、せっかくなので目を閉じておいてやる。


 かれこれ五分は経った、まだ何もアクションはない。

 焦れったくて目を開けると、なんか顔が真っ赤になってる……可愛い。

 と反応を待ってたんだが、これは無理じゃねと思いこっちからキスしてやろうかと思った矢先に。

 首筋噛まれたーいや別にこいつ牙がないから血は出てないし、噛んでるって言っても甘噛み程度だ。


「今は……これで……ゆるせ」


 甘噛みだけかと思ったがなんかペロペロされてる、うんエロい。


「あーまあお前の気持ちは分かったけど、なんで俺に惚れた――――いってぇ!」


 惚れた理由を聞こうとしたら、思いっきり噛まれた、多分血が出てる。


「あ、す、すまない……」


 謝罪しながら傷口を舐めてくる……というかこいつ今吸ってやがるぞ、誰だよ吸血できないって言った奴。

 というか――――


「おい吸いすぎじゃね?」


 と言ってやるとパッと俺から離れた……んだけど白雪さん、なんか変わってね?


「あ、あれ?」


 間抜けた声を出す白雪は、背中にコウモリ系の翼を生やし、ああ牙もちゃんとあるし、それに色気が出てきたっていうか?

 なんか吸血姫って感じになってた。

 アレか、実は単純に血を吸ったことがなくて今まで吸血鬼の力は眠っていた的な?

 なんか翼をパタパタしたり――――あ、消えた、消したりもできるのか。

 牙は残ってるけどな。


「えーと、おめでとう?でいいのか?」


「ああ、ありがとう……マスターの血のおかげだと思うが……『血染乱舞(けっせんらんぶ)』……ついに私にも契約特典が!」


 ああ、そういや白雪はどっちかといえば人間よりすぎて契約特典がなかったんだが、完全な吸血鬼化をしたためか契約特典、というかこれは自分自身で使える力らしいんだが。


「で、どんな力なんだ?」


 そこが問題だ。


「ん……どうやら自分の血液を自在に操れる能力らしい」


 ほう、それは夢が広がる話だ、赤ずきんの『染血』と併用してもいいだろう。


 白雪は得たばかりの自分の力を試したいからしばらくここに居るそうだ、フィージュと同じく終わったら呼ぶらしい、なので次は、花子のとこに行ってくるか。

おっとここで、裏事情を少々。


白雪の契約特典を設定していなかった事が書いていて判明。

というか、吸血鬼になるって書いてる最中に思いついて、契約特典も書こうと思ったんだけど。

そんで契約特典の話を振り返ってみたら白雪の書いてない、完全な書き忘れですねこれ。

まあ思いつかなかったっていうのもあると思いますけど。

人間よりだったとかいう後付けの理由とかなんかポッと出てきたので少し運命的なものを感じました。

という、存在を忘れていた言い訳をここに記載。

ちなみになんか忘れているようなっていう一文は白雪のことじゃありませんので悪しからず。


いや本当に忘れてた。

ハーレム系ってキャラがきちんと立たないと空気になるよね。

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