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朝礼
~ 朝礼『華咲け、獣耳学園』 ~
葉は枯れ、辺り一面には落ち葉が敷かれていた。
これを見てクラスメートの一人が
「おー、なかなか風流じゃねぇか」
と見た目から考えるとなかなか相反する雅な事を言う。
「集めて焼き芋でもしよっか?」
「…お前なぁ」
その言葉を見事に打ち砕くが如く、他のクラスメートがそう言う。
「あら、残念だけど肝心の芋が無いわ」
「あー、そっか、それもそうだね」
ボケ役のクラスメートに対してツッコミ役のクラスメートがそう言う。
「もー、二人とも何漫才してんのよ、今日中にこの中庭掃除しないと駄目なんだから、口より手を動かす」
「……」
一人のそんな声に同じ顔のもう一人が無言で頷く。
そんな騒がしいクラスメート達の中で、一人だけ静かに落ち葉を見続ける者がいた。
「落ち葉…か、もう冬なんだな…」
その者が哀愁を漂わせながらぼそりとそう言うと
ザワッ…
急に他者達がざわめき出す。
「おい、あいつまた何かあったのか?」
「またってのは酷いと思うけど、…でも何か変よね」
「ああ言う時のハヤト君って絶対何かあるよねぇ…」
「……」
他の者達がそうざわめき合う中。
「どうしたんだろ…」
一人だけ、その少年の姿を静かに見守る少女の姿があった。




