EP.41
日が傾き出したタイミングで、悟の店は悟と叶奈の二人だけの空間になった。
「叶奈さん、お待たせしました」
悟が、微笑みながら叶奈に声をかけた。
「いえ、大丈夫です。お忙しいところすみません」
叶奈は、軽く頭を下げた。
「いえいえ、来てくださってありがとうございます。ツナグさんたちのことで話があるとお伺いしましたが、何かありましたか?」
悟の問いに、叶奈は笑顔で応える。
「実は、ツナグくんたちと涼太さんのお店で会おうという話が出ているんです。よければ、悟さんもどうですか?」
叶奈の言葉に、悟は大きく目を見開く。
「ツナグさんに会えるのですか?」
叶奈は、笑顔で事の次第を話し始めた。
「ツナグさんたちが、涼太さんのお店に来るのですか?」
「そうみたいです。」
「それは、ぜひご一緒させていただきたいですね。いつなのかは決まっているのですか?」
「それは、まだ決まっていないみたいです」
「そうなんですね。また決まったら教えていただけますか?」
「もちろんです!」
「ありがとうございます。またツナグさんにお会いできる日が楽しみです」
そう言うと、悟はにっこりと笑った。
叶奈も笑顔で頷いた。
「さて、叶奈さん。冷たいコーン茶でもいかがですか? 冷蔵庫に冷やしてあるんです」
「良いんですか? せっかくだし、いただきます!」
叶奈が答えると、悟はまたにっこりと笑った。
悟は、冷蔵庫からコーン茶を取り出すと、透明なプラスチックのコップに注いだ。
とぽとぽという音が辺りを包む。
叶奈は、じっとコップを見つめる。
「私、コーン茶なんて初めて飲みます」
「そうなんですね。コーン茶は、麦茶とは違う優しい香ばしさがあるんです。さ、どうぞ」
悟の言葉を聞きながら、叶奈は興味深そうにコップを見つめ続けた。
「ありがとうございます。そうなんですね。美味しそう! いただきます!」
叶奈は、元気良く返事をすると、ゆっくりとコーン茶を飲んでみた。
「おいしい! え! コーン茶って、こんなにおいしいんですね!」
叶奈の言葉に、悟は満足そうに頷いた。
「おいしいですよね。スーパーでつい買ってしまうお茶の一つなんです」
叶奈は、悟の言葉に耳を傾けながら、こくこくとコーン茶を飲み続けた。
そして、悟の話が終わる前に飲み干してしまった。
「おかわりはいかがですか?」
「あ、すみません。あまりにも美味しくて、つい……。お言葉に甘えて、おかわりいただいても良いですか?」
「もちろんです」
悟はそう言って微笑むと、叶奈が飲んでいたコップにコーン茶を注いだ。
「本当に美味しいです」
「よろしければ、近所のスーパーで買ってみてください」
「そうします! 貴重な情報をありがとうございます!」
「いえいえ」
叶奈と悟は、互いに笑顔を見せた。
二人の穏やかな時間の流れと共に、日が沈んでいく。
空には一番星が輝いている。
二人の空気を、夜が包み始めていた。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
今回は、叶奈と悟のやりとりでした。
コーン茶、我が家では麦茶代わりに水出しで飲んでいます。
優しい香ばしさでとっても美味しいです。
スーパーにも売ってたりするので、ぜひ一度飲んでみてください。
引き続き、お楽しみいただけると幸いです。




