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目覚め

 やけに体が軽い、私はもう死んでしまたのか?まさか矢に刺さった毒に気づかず死んでしまうなんて、不覚だった。しかも私は自由の旅を手に入れるためにこの大会に参加して優勝までしたというのに、こんなところで死んでしまってどうするんだ私。


 まぁ今頃そんなことを考えても意味がないことなのだろう。


 「アリシア様お体の方はよろしいですか。何か必要なものがあれば申してください」


 もう迎えが来たのか、でもやけに声がはっきり聞こえる。それに少しだけではあるが手足の感覚もある。

 私はおそるおそる目を開けるとそこにはメイドとその隣にはラジエルの姿が見えた。


 「おいアリシア、もう体は大丈夫なのか」


 「あれ、なんであなた方がここにいるんですか?もしかしてあなたたちも死んでしまったのですか。それはちょうどいいです、私と一緒に行きましょう」


 私がそう言うと近くにいたメイドがいきなり泣き崩れた。いったいどうしたんだろう。

 

 「お前毒にやられて頭でもおかしくなったのか。いい加減目を覚ませ」


 ラジエルがそう言って私の頭をくしゃくしゃになるまで撫でた。

 触られた感覚があるということは、私はまだ死んでないんだわ。なんでも簡単に諦めない方がいいようね。さっきまで自分が死んだと思っていた私が言うのもなんだが。


 「私はまだ生きているんですね、でもどうやって助かったのですか?あの状況では、医者が来ても助からなかったと思うのだけど」


 私がラジエルの方を向いてそれを言うと、ラジエルは顔を赤くしてそっぽを向いてしまった。変なの

 すると黙っていたラジエルを見かねたのか隣のメイドが話し出した。


 「アリシア様が倒れた後、すぐに医療班を呼んだのですが間に合わなかったのでラジエル王子があなた様の毒を吸い出してくれたんです。

 いやぁあの時はおいしいものを見せてもらえました、あっいえすみません。

 要約して言うと、アリシア様はラジエル王子の命を救った後逆にラジエル王子に命を救われたのです」


 そう言うことだったのか、だからさっきラジエルが顔を赤くしていたのか。まぁ無理はないだろう、こんなきれいな女のお腹に吸い付いたのだから。自分で言えるはずはないか。

 それにしてもメイドはさっき美味しいものと言っていた気がする。

 もしかしてそっち系の人なのか。


 「もう一ついいですか? なぜ私の名前を知っているんですか?」

 

 あたしが聞くと次はラジエルが口を開いた。


 「お前の兄だっと言っているアリスの側近のものが教えてくれた。あいつは俺が看病したいといっていたのだが、お前の兄である証拠が一つもないので断らせてもらった」


 ああマキシムが言ってくれたのか、さすが過保護兄。あなたには私よりもアリス女王を守るという使命があるでしょう。


 「ありがとうございます、マキシムにはあとで私から話しておきます。それよりあなたに矢を射った男はどうしたんですか」


 ラジエルが目をそらした、おそらくそう言うことなのだろう。


 「それよりもう体はいいのか?父がお前に会いたいといっているのだが、今から大丈夫かもちろん俺もついていくが」


 「ええ分かりました、今から行きましょう。でも国王が私に何の用かしら」

 

 「何しろお前に興味があるみたいなんだ、俺たちの戦いが終わった後父がお前に会いたいとずっと言っているんだ。まぁ俺もお前の強さには驚いたがな、まさか俺が負けるとは思わなかった。お前の強さは反則だ」


 マキシムの次は国王か、私にあって何の意味があるのかな。もしかしてラジエルの側近としての仕事を言い渡されるのでないのか?それなら分かる。

 

 「さぁ行きましょうか、ラジエル王子」


 「俺のことはラジエルと呼べ。王子なんてつけなくていい」


 「分かりましたラジエル」


 私は部屋を出る前に妙な気配を感じたので後ろを振り向いてみると、顔を赤くして息を切らしたメイドだった。 

 やっぱりそっち系だったのか

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