久しぶりの再会
次は金曜日に投稿します。バイバイ
私の目の前に現れた豪華な馬車は、その道幅ぎりぎりに走っていた。
いかにも貴族が乗ってそうな馬車だ。馬はこの暗闇の中でもはっきりと色が分かるほど白く、馬車に施された装飾はチャラチャラと音が鳴っている。
前に人がいないのを見るとどうやら中で操作しているようだ。
私は
その馬車が突っ込んできた瞬間、瞬時にそれをかわした。馬たちは驚いて、走るのをやめ、その場で止まった。
急に止まったので驚いたのか、馬車の中で『きゃっ』という声が聞こえてきた。こういう時にそんな言葉を発する奴はおそらく相手の注意をひこうとしているのだろう、ということはもう一人はおそらく男だ。
さすがは私だこの短時間で間で見事な推理をした。男一人が相手なら、ある程度の距離をとれば勝てるはずだ。すると私の予想どうり、中から一人の男が出てきた。
「誰だ貴様は、姿を見せろ。」
「見せろと言われてもこんな暗闇の中ではわかりませんよ。おバカさん。」
「貴様口の利き方に気を付けろ。次、素直に姿を見せなかったら切るぞ。」
「短気な人ですね、第一人にものを頼むときはそんな言い方ではいけませんよ。」
私は忠告を無視して話をしていた。相手はそれにしびれを切らしたのか。剣を抜いてこっちに向かってきた。
私と相手とでは十分な距離がある。たぶん私は負けないだろう。
「この俺を怒らせたことを後悔させてやる。」
その男はすごいスピードで向かってきた。並の人間ではありえないだろう。おそらく相当の手練れだ。男が向ってきた瞬間私は、自分の周りに重力魔法をかけた。一応言っておくが馬はもう逃げている。
私の狙いはその男ではなく、まだ馬車の中に乗っていた女だった。
その男は狙いどうり、女の方に行き、抱きかかえて私の重力魔法が届かないところまで飛んだ。
「貴様何者だ、ただの女ではないな。」
「そうですとも、魔法使いの女ですよ。」
「そろそろ姿を見せたらどうだ。」
「そうですね。」
私は光魔法で辺り一面を照らした。すると目の前にいたのは意外な人物だった。
「アリシア?本当にアリシアなのか?」
「誰かと思えばマキシムじゃない。」
そう、目の前にいたのは兄のマキシムだった。私の姿を見た瞬間とてつもなく笑みがこぼれていて、一瞬引きそうになった。
「本当にアリシアなんだな、会いたかったんだ。」
「そんなことはどうでもいいです。それよりマキシムが今抱えている女性は誰なんですか。」
私がそういうと、その女は抱えられたまま、
「私はクラネル王国の王女アリスですの、マキシムとは長い付き合いで、お互い愛し合っているんですわ。」
おそらくアリス王女は私にやきもちを妬いているんだ。でももしそれが違うなら、私はとても邪魔な存在なのでは、
「アリス冗談はやめてください。アリシア勘違いするなよ、私はただのアリスの護衛だ。」
マキシムはとても慌てている、もしかしたら本当の話かもしれない。
「名前で呼んでいるなんてとても親しいのですねマキシム。これじゃあ私はとんだお邪魔虫ですね。それでは私はこれで失礼します。
アリス王女もマキシムと幸せになってください。」
「分かりましたわ。」
私はそう言って、その場を後にした。マキシムの顔を見ると、喜んでいるというより逆に怒っているように見えた。私何か悪い事でもしたかな。
今日は野宿するつもりだったけど、近場で宿を探してそこに泊まろう。




