目覚め
私はここで何をしている、ラルフの命を守るのではなかったのか。こんなところで死んでたまるか、ここで倒れたらラルフの命を見捨てることになる。
「はははは、、、、、」
「お前何を笑っている。なぜ生きているんだ、確かに心臓を貫いたはずだぞ。」
「すべての生き物の精たちよ
わが身にこれを命じる
命なるひかり」
「まさかそれは禁忌の魔法、『創造の黙示録』禁忌の魔法になっていると聞いていたが、その魔法を使ったものは誰一人として現れていない。今や架空上の魔法になっているのになぜお前が使えているのだ。」
「なぜかって?決まっているじゃないですか、この国を守るためですよ、一度仕事を受けた以上最後まで何があろうと勤めは果たします。
さあこれから覚悟してください。」
私の変わりように聖騎士はもちろんのこと、ラルフまで固まっている。
「黙れ、、ぼとっ、ぼとっ、やった両腕を切り落としてやったぜ、たいしたことないな。」
「貴様アリシアになんてことを。」
ラルフは怒りのあまり、聖騎士たちにとびかかっていた。10歳という年齢で素早い身のこなしでその聖騎士をあっという間に倒してしまった。
「アリシア大丈夫か?」
「ええ全然平気です、腕もほらこのとうり。」
「なっなぜお前のうでが治っているんだ、さっき切り落とされたはずなのに。」
「ああいうのが遅れました。この『創造の黙示録』ただ蘇るわけではないのですよ。」
「どういうことだ説明しろ。」
「本当にいいんですか聞いたらあなたたち絶望しますよ。」
「黙れ、さっさと話せ。」
「分かりました。 この魔法には禁忌と言われるゆえんがあります。一つ目は命が蘇ること、書物に書いているのはこれだけです。ですがもう一つあります。
二つ目は、ある一定の時間だけすべての傷が再生されることです。つまりあなたたちには勝ち目はありませんよ。」
「そんなことがあるわけがない、くらえ」
そう言った聖騎士は私の足を切り捨てた。するとその足は落ちた瞬間パッと消えすでに傷は治っていた。
「分かったでしょう?あなたたちでは私に勝てません、でも痛覚は有るのでこれ以上はやめてくださいね。」
私がそういうと聖騎士たちはおびえて逃げていこうとしたが、それをラルフはも逃すはずもなく軽々と倒してしまった。
聖騎士も倒し終わりひと段落すると、私はあることを思い出した、
「ドラを助けに行かないと。」
私はそう言って無我夢中に走り出した、周りには火が燃えているが今の私はやけどすることはなく熱いとしか感じなかった。
「アリシアどこに行くんだ。」
後ろではラルフがこっちに来ることもできずひたすらに叫んでいる。
私は急いで龍小屋に行った、中に入るとドラが倒れこんでいる。
「ドラ大丈夫?今すぐ元気にしてあげるから待ってね。」
回復魔法をドラにかけると見る見るうちにドラは元気になった。
「よかった、ドラが元気になって。もしものことがあったら私は、、」
つい涙が流れてしまった。視界がぼやけたままドラを見るとドラは慌てているように見えた。
「ドラあなたはもう自由よどこにでも好きなところに行きなさい。」
私がそういうとドラは大空へと旅立っていった。友人との別れを惜しみながら新たな旅を続けるためにこの燃え尽きてぼろぼろの王宮をなおして出口に向かった。
王宮の出口まで来てからドビラを開けてもらい外に出ると、ラルフが目の前に立っていたその横にはノーガンが申し訳なさそうに立っていた。
「ノーガンあなたはどこに行っていたのですかこんな大変な時に。」
「不覚でした。私が他国に遠征に行っている間に襲われていたとは、本当に申し訳ないことをしました、それで先ほど燃え尽きた城が見る見るうちに治っていたのですがそれはあなたですか?」
「そうですよ、ついでに傷ついた兵たちも傷を治しておきましたよ。」
「やはりお前さんはすごいな。」
「では私はこれで失礼します、数日の間でしたがお世話になりました。」
「待てどこに行く。」
「どこって、この国を出るんですよ。もう私がここにいる理由はありません。」
「ダメだここにいろ。また俺が仕事をしなくなってもいいのか。」
「ラルフがそんないい加減なことをするはずないじゃないですか、それに私は自分より背か低い人には興味がありませんから。」
「では背が高くなればいいんだな。わかった、もうここにいてくれとは言わないから、次会ったときには俺と結婚してくれないか。その時にはきっと立派な王になっているだろう。」
「そうですね、あなたがもし私の勝負に勝てたら結婚してあげますよ。それまでには強くなっていてくださいね。」
「アリシア今の言葉を忘れるなよ。今回は見逃してやる。」
「それでは今度こそ失礼いたします。」
私はそう言ってこの国を出た。また自由な旅が始められる、これからどこに行こうかな。




