アリシアの命
私は今猛烈に後悔している。なぜならすでに聖騎士たちに殺されかけているからだ。この王宮に入ってから少しだけ中を案内されたにしてもほとんど道を覚えていなかった。
知っている道と言えば、自分の部屋と龍小屋とラルフの部屋だけだ。すでに王室からは遠ざかっており、道もほとんど忘れてしまった。
運悪く私は、自分から行き止まりに入ってしまい、10人の聖騎士に囲まれている、おそらく聖騎士というだけあって魔法は使えるのだろう。だがさらに運が悪いとこがある。その聖騎士の後ろには龍たちが構えていることだ。
「どうなさいましたかアリシア様。自分から逃げ場のないところに行ってくださるとは有り難いですね。あなたに勝ち目はありませんおとなしくここであきらめてください。」
「馬鹿なことは言わないでください。私はあなたたちになんか負けないですよ。それより、ドラはいないのですか?あなたたちの龍がここにいるということはドラも一緒にいると思ったのですが。」
「ドラ?あああの凶暴な龍のことか、あの龍なら我々が処分したが何か問題はあるのか?なかなかてこずったがな。もしかしたらまだ生きているかもしれないぞ、会いに行ってやればいいじゃないか。もしあなたが生きていればの問題ですが。」
「ではあなたたちを倒してドラを助けさせていただきます。」
「せいぜい頑張るんだな、やれ。」
一人の聖騎士がそういうと後ろに構えていた龍たちがとびかかってきた。私はすぐさま光の魔法を使って龍たちの目くらましをした後、すぐさま龍たちの背後に回り込んである魔法をかけた。
龍たちはその瞬間床にたたきつけられ悶えながら死んだ。
「貴様何をした。攻撃魔法は使えないんじゃなかったのか?」
「驚きましたか?これは重力魔法ですよ、つい最近覚えた魔法なんですけど、この世界にある魔法の属性は7つだけではなかったのですね。私がその気になればこの国一つ重力魔法でつぶすことも簡単ですよ。」
私が言ったのは当然はったりだ。そこまでこの魔法を操れていない。それより次の作戦を考えなくては、とりあえずこの人たちにも重力魔法を使ってみよう。
「どうですか、効きましたか?」
私の魔法は弱いわけではない、この聖騎士たちが強すぎるのだ。私のかけた魔法に対して、平然と立っている。
「この程度か。龍を倒しただけで調子に乗るなよ。」
そう言った聖騎士たちが、全員で襲いかかってきた。
さすがは聖騎士たちだ、素早さも私に劣っておらず、連携も組めているこのままでは私が串刺しにされるのも時間の問題だろう。
でも今は逃げるしかない、私はそう思いひたすら逃げた。何度瞬間移動の魔法を使っても逃げ切ることはできない、そうこの魔法は物体の間は通り抜けないのだそのうえ移動距離も短い。
「ほらほらどうした、動きが遅くなっているぞ、さっきまでの余裕はどうした。いっそおとなしく殺されたらどうなんだ。」
聖騎士たちの動きは全く衰えていない、むしろさっきより元気になっている。そんなに女をいたぶるのが面白いのか。外道め
私が逃げ続けてもう限界に来た時、遠くから声が聞こえた。
「アリシア大丈夫か!」
「ラルフなんでここにいるの?」
なぜここにいるのか、なぜ私のところに来たのか考えるものできないくらい、私の体は疲れ切っていた。
「アリシア危ない!」
「えっ、、、、、、グサッ」
「ビンゴ!」
振り向く間もなく後ろから刺された。目の前にはすごい形相でこっちに向かってくるラルフの姿がある。視線を落とせば、剣は心臓を貫いていた。




