成長
お久しぶりです。今日は時間であったので投稿させていただきました。土日は暇を見つけて書き進めていこうと思います。
それから私は毎日のようにラルフの部屋に通っている。あれからラルフは私をいつも笑顔で出迎えてくれる。
「ふぉっふぉっふぉっ、すっかり陛下と仲良しですな。これで陛下も前のように働いてくれるだろう。」
ラルフの部屋に行く途中にノーガンにあいそういわれた。
「これでは、お前さんの役目が終わってこの国を出て行ってしまったら、陛下が悲しむじゃろうな。どうじゃ、陛下の妾にならんか?」
「お断りいたします。私の役目はラルフに働いてもらうことなのですから。それが終わったら速やかにここを立ち去ります。当然対価はいただきますけど。」
「じゃがなお前さん。陛下にはどういってここから出るつもりじゃ、陛下は今お前さんに懐いておる、もし仕事をするようになってもお前さんがいなくなったらまた仕事をしなくなるじゃろう。」
「それはその時に考えます。」
私がそう言ったとき後ろから声が聞こえてきた。
「それはどういうことなの。」
そう言った人物はラルフだった。私は焦ってノーガンに助けを求めようとすると、ノーガンは固まっていた。
「そんなこと全然聞いてないよ。さっき二人で話していたことは本当なの?答えてよノーガン。」
「陛下申し訳ございません、アリシアは陛下が前のように仕事をしていただくようにお願いをしていました。」
「アリシアそうなの、君は僕が仕事をするためにここにいるの?」
そう言ったラルフはとても悲しそうな顔でこっちを見ていた。その顔に私も少し動揺したが、話を切り出すチャンスは今しかないと思い、正直にラルフに言った。
「そうなの。私はたまたま旅の途中でノーガンにあって、仕事を頼まれたの。本当はするつもりはなかったけど、対価を条件としてここに来たの。だからラルフがはやく仕事をしてくれれば私は早くここから出られるの。」
私は思い切ってすべてを離した。実はわたしは毎日のラルフとの会話をとても楽しみにしていた。でも話しを切り出すチャンスは今しかなかった。
「そうなんだ。じゃあ僕といるのは全部その褒美のためだったんだ。」
ラルフはそう告げた後、自分の部屋に帰って行った。
「お前さんには悪いことをしたな。すまない。」
ノーガンは私に向かって深いお辞儀をしていた。
「いつかは話さないといけなかったことです。それが遅いか早いかのたったそれだけのことです。だからあなたがそんなに責任を感じつ必要は有りません。」
「お前さんはとても優しいのう、じゃあもうしばらくの間頼んだぞ。」
ノーガンは私に背を向けて去って行った。さてこれからどうしよう。とにかく自分の部屋に帰って明日のことを考えよう。それから部屋に帰り、ベッドに倒れこんだ時、私はそのまま寝てしまった。
次の日私はいつものように目覚めた。今日は一段と気分が悪い。それもそのはず昨日あんなことがあって寝起きがいいわけがない。私はとりあえず服を着替えて、ラルフの部屋に向かっていた。当然何も考えていない、何事もなかったかのようにふるまうだけだ。
長い廊下を歩きやっとラルフの部屋にたどり着いた。一度深呼吸をして平常心、平常心と自分に言い聞かせて、扉に手をかけた。
「ラルフ今日は何する?」
私の勇気を出して放った一言は誰もいない部屋に不自然に響いた。
そこにはラルフの姿がなかった、この事態に慌てているときノーガンが後ろから現れた。
「陛下なら今王室におります。」
「そうなんですか。でもなんで王室なんかにいるんですか?」
「陛下が仕事しているんですよ。」
ノーガンは嬉しそうにそう言った。当然私もこの国から出てまた旅が始められるという解放感が言ったが心の隅にまだ罪悪感が残っていた。
「ラルフに会わせてください。今日までのお礼を言いたいんです。」
「じゃあついてこい。」
ノーガンのその元気に満ち溢れた声は聞き流し、後をついていった。




