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エスラル王国の王

いつも見てくださってありがとうございます。少し残念なお知らせがあります。

もうじきテストがあるので勉強しないといけません。ですので投稿の頻度が落ちてしまいます。テストが終わったらまたいつものように再開するので、それまで気長に待っていてくれるとうれしいです。

[おい、この国の王はどこにいる!」


 私は、部屋に入った途端そう叫んだ。後ろを見ると、ノーガンや一緒についてきた衛兵たちが、口をぽかんと開けている。なんて間抜け面だ。


 「アリシア様おやめください。陛下にそんな口を利くなんて。」


 ノーガンがそう言ってきた。いつもと話し方が違うではないか、あの年寄りじみた話し方はどこに行った。もしかして、この王の前ではいい子を演じているのか?


 「おいどこにいるんだ。せっかく来てやったのに仮病を使って私にあわないとはどういう了見だ。」


 私の言葉遣いはいつもと全く違っていて、まるで男だった時のころを思い出させてくれるようだった。


 「アリシア様もう少し声を小さくしてください。陛下が怖がってしまいます。」


 「国の王たるものがたかが私の声で怖がるはずがない。おい!」


 私が最後の言葉を口にした瞬間どこからか『ひぃっ』という声が聞こえてきた。どうやらベッドの中からだった。私はそのベッドまで近づき毛布を無理やり取り上げると、このには目を疑う人がいた。


 「こども?」


 いやいやおかしい。この子供が国王のはずがない。


 「気づかれてしまったようですね。この国の王はまだ10歳なのです。わけを説明しますと べらべらベラ」


 ノーガンの話をまとめると、先代の王は若くして亡くなってしまい王妃は子を産んだ時に亡くなってしまったそうだ。そして彼らの子供であるこのラルフ王子に順番が回ってきたというわけだった。


 「ノーガン、なぜ私に国王がまだ子供だといわなかったのですか?もし言ってくれたら、こんなにラルフ王の怖がることをしなかったのに。」


 「いいえわし、いや私も初めは言おうと思っていたのですが、もし言ってしまうと年寄りの悪ふざけと思って話を聞いてもらえないかと思いましたので。」


 はいはいそんなに私のことが信じられないのか。私は助けたことを今更後悔してしまった。それより今はラルフ王のことだ。


 「すみませんがノーガン、この部屋を私とラルフ王だけにしてもらえませんか?」

 

 「かまいませんが、絶対に失礼なことはしないでください。」


 ノーガンはそう言って衛兵たちを連れて部屋を出ていった。残されたのは私と王だけ、とにかく怖がらせないようにしないと。」


 「ラルフ王、なぜ部屋に閉じこもってるのですか?」


 「・・・」


 「なぜですか?」


 「・・・」


 「もう一度お聞きしますなぜなんですか?」


 「・・・」


 質問しても何も答えてくれない、私がしびれを切らして口を開こうとしたとき


 「外が怖いんだ。」


 ラルフ王がそう答えた。


 「それはどういうことですか?」


 「お父様が死んじゃったあと、僕はこの国の王になったんだ。なったばかりのころは国についての勉強をしたり、町を見回ったりしていて、それなりに王としての仕事は頑張っていたんだ。」


 10歳という年齢にしてはとても頑張っていたようだった。


 「では、なぜ今はこの部屋に閉じこもっているんですか?」


 「僕も好きでここにいるわけじゃないんだ。ある日いつものように町に出ていると、いきなり刃物を持った人が現れて僕を刺そうとしたんだ。その時はノーガンに助けてもらったけど、それから食べ物の中に僕が入っていたり家庭教師が首を絞めてきたりとそれからよく命を狙われるようになったんだ。」


 「だからこの部屋にこもっていたのね。でもそれを早めに私に言ってほしかったな。言ってくれればなんでも力になってあげるのに。」


 私はそう言ってラルフ王をぎゅっと抱きしめた。


 「くるしいですアリシアさん。」


 「なぜ私の名前を知っているのかしら。」


 「さっきノーガンが言っていたからですよ。」


 「そうだったわね。それよりこれからは敬語はなしにしましょう。私のことはアリシアと呼んで。」


 「では僕のことも、ラルフって呼んで。」


 私たちはすぐに仲良くなった。ノーガンが見たら驚くだろうな。

 私はノーガンの驚く顔を想像して少し頬がゆるんでしまった。



みなさんお気づきでしょうか。アリシアの一人称の呼び方が私に変わっています。少しづづ女になっている証拠ですね。

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