表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
元伝説の聖女のたった1年の学生生活  作者: びわ
2章−剣術大会−
PR
37/41

クラノスト、誕生日

本日は6月4日、クラノスト君の誕生日です!

おまけで見てくださったかも、なんとなく開いてくださった方も、とりあえず終わってあげてください!

へスライド先生は本当に頭になかったので、また来年あるかも?

 今日は6月4日、今年入学した弟、クラノストの誕生日である。

 1つ年の離れた弟。生まれた時期的には7カ月だけれどそれは一旦置いておいて、僕はどうも弟に嫌われているらしい。

 会いに行こうとしても仕事があって中々会えないしクリオブの時は顔も見せなかった。まあ嫌われているのは前提として、生まれた日くらいは祝ってやりたい。

「ってことなのだけど……何かありませんかね?」

「口じゃなく手を動かしなさいリオルト」

「手も口も動いてますよ。会長」

「はぁ…有能め」

 モノリクス・フィホス。生徒会長の3年生。身長147cmという小柄でくすみブルーのタレ目プラス童顔、そしてふわふわな淡いピンク髪。どこをとっても威厳のい文字もない人物。

 成績は万年首席、公爵令嬢という家柄と人格者であるので前生徒会長に激推しされて生徒会長になったのはいいが見た目および身長がマイクギリギリだったり威厳皆無なので基本、生徒会からの発表は僕の口からだ。

 でも少数精鋭である生徒会をまとめるだけのカリスマも、能力も持っている。今だって僕を「有能」と言いつつも、僕の3倍はある仕事をさばき切っている。

「ね?何かありません?」

「好きだね〜そこまで従兄弟を可愛がるもの?」

()ですよ。」

「……失言だったわね。……そんなに可愛い?」

「ええ。」

 生徒会長は辛辣な時がある。僕6がクラノストが可愛いのは当たり前のことなのに。わざわざ聞いてくるんだから。

「私が弟さんだったら嫌ってる兄なんて誕生日に見たくないけどね」

「だから困ってるんですよ。あの子が気に入るのは分かっているのに渡せないんです。」

「嫌いな兄より私だったら友人に貰いたいわ。その弟さん、友人は知らない?」

「……1人知っていますよ。」

 ミレズム子爵家の養子になったミレズム・サンティ。彼女は今の所は悪い点はない。心配があるとするなら出生くらいだ。でもそれは大きいもだ。

「そう?誰?リオルトの弟さんって言うんだからくせものでしょ?」

「いいえ、目つきが悪いだけの普通の子です。ただ……」

「なに?」

「その友人はミレズム子爵令嬢なんですよ」

「ああ!貴方が話していた首席の子?」

「ええ。」

 僕は何かあると会長に報告する義務がある。僕の弟を差し置いて首席になった天才、生徒会に欲しい人材と言ったらそうだ。

「悪い子じゃないなら頼んだら?面識はあるのでしょ?」

「……フィホス様は思ったより話を聞いてくれますよね。」

「どういう意味かしら?」

 苛立っている口調だけれど怖さはない。もう少し気迫があれば生徒会長として完璧だろうに。

「いえ。ミレズム嬢は少々毛先の変わった方なので」

「……たまには違った肥料をあげたほうが、そっちのほうがきれいに咲くって気づくかもよ?」

 会長は僕の性格を分かっていて、僕が口にした悪意のある様な言葉も柔らかく変える。

「そう……ですね。ミレズム子爵令嬢に頼みますか。」

「……仕事は終わらせてからにしなさいな」

「わかってますよ」


「ふっ……じゃあ」

「仕事が早くて羨ましいわ」

 会長は僕と違って仕事を自分で増やしているからだ。僕が終わらせた分くらいはもっと早く終わっただろう。

「本日はこれで終わりませね。」

「あっ……」

「なんですか?」

 椅子から降りたせいで角度的に首が痛そうだ。焦ったような声だが冷静さも欠けていない。

「ほんとに、弟君がかわいい?」

「……ええ。もちろんですよ」

 記憶力は悪くない。でも生後7カ月のときとなればさすがにあやふやだ。

 でも、クラノストと初めて会った瞬間は、はっきりと覚えている。あの子に会った瞬間に、視界が開けたのだから。

「あの子は特別ですから」


「……ミレズム嬢、いいですか?」

 彼女はだいたい図書室にいる。よっぽど本が好きなのか、大抵10冊は重ねてある。

「っセピノール副会長」

 彼女は立ち上がってカーテシーを見せる。その専念された仕草は11歳で引き取られた孤児のものには到底思えない。

「ミレズム嬢、ちょっと頼みがあるんだが、今いいかな?」

「いいですよ。なんですか?」

 自然な微笑み。やはり孤児だった人物には思えない。でも悪意を感じたこともない。

「……っn」

「?」

「今日、クラノストの誕生日なんです。私は嫌われているので、どうか変わりに渡してくれませんかね?」

「良いですけど……」

 妙な間が生まれてしまった。「何でもない」そう言おうとした瞬間に、会長のセリフが頭をよぎったからだ。「たまには違った肥料をあげたほうが、そっちのほうがきれいに咲くって気づくかも」それで枯れるかもしれない。でも、少しくらいならと。

「何を渡すんですか?」

「本ですよ。あの子は本には目がありませんから。これです」

「ああ。」

 今まで僕からのプレゼントで本だけは気に入ってもらえた。だから贈るのは本にかぎる。

「わかりました。渡しておきます。」

「ありがとうございます。ではこれで」


 ▼▽▼


 セピノール・クラノスト、セピノール家の次男、生年月日783年6月4日。父親はセピノール家の次男で長男の死後家の当主となった。

 セピノール・リオルト、セピノール家の長男であり養子、生年月日782年11月2日。父親はセピノール家の長男で死後次男の養子となった。

「……こわいわね。リオルトは…」

 境遇から見て、弟君の父親が家を継ぐために実父に何かしてもしょうがないように見える。でもリオルトの反応からして……

「はぁ…私が考えることじゃない。わね」

不思議な終わり方だったかもしれませんが、まあ副会長の誕生日に何かあるかもないかも。


クラノスト君の誕生日ですので、その、致命的な程誕生日を祝ってくださる方がいないにで、どうか祝って上げてください。

神様のような方がいらっしゃるのなら、コメントでも祝っていただきたく存じます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ