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鬼ケ島伝説 鬼がしらと呼ばれた男  作者: 武田 健太郎


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80/127

80.

この場所の辺りを索敵して見た。以外にルルイの街からも近く、他の町からも以外に近い場所に有る。


にも関わらずここが見つからない理由、それは山と山の谷の中間にあるからだ、物凄く急な山の斜面の途中に有る少し平たい場所を拠点にしている。


ここを見つけたカメルン達の努力が見て取れる場所だ。こんな人が近付かない場所だからこそ動物も安心して子育てしてるのだろう、そこをカメルン達が上手く使っている。


だが意外に小さい子供達が多く、動ける人手が少ない。先ずは強くなる為には食い物だろう、猟師を連れて罠や猟に使う道具作成技術を身に付ける必要が有る。

おまけにこの小さい子供達をアン1人で見ている、それを考えるともう少し人手が必要だ。


しかし、俺にこんな事を考えさせるなんて・・・、俺の頭がショートして煙が出てくる。それよりも先ずは皆んなの寝床だ、こんな急斜面に直に横になったりしてたら大変な事になる。


「なぁ。カメルン、アン。ここでは皆んな寝る為の小屋みたいのは有るか?」


「いや、無い。普段は小さい子供達をこの小屋で寝かせて我々は外に藁何かを敷いて寝ている」


「そうか、わかった」

やっぱりか、この掘っ建て小屋に入れる子供は多くて5.6人って所だ。全部で20人は居る人達を全部安全に住めるようにするのが最初か。


「ハルナ、夢。手伝ってもらえるか?」

「なに?」「何かやるのか?」


「先ずは簡易の寝床を作る。皆寝れる場所を作り、他から見えにくいようにする」

「木も切るの?」


「ああ」


俺の返事にハルナが呆れた顔をし始めた。

「将、この太い木をどうやって切るつもりだ? まして切ったばかりの木は使い物にならないぞ」


「わかってるよ、切るのは心配無い。切った木はここで使わずに村に持って帰る、伝次郎が新しい木が欲しいってずっと言ってたしな」

「「あっ」」


ハルナと夢が何かに気付いてニヤニヤとしだす。

「将、そう言う事なら先に言ってよ」

「そうだよ、私とハルナも女の子だぞ。力仕事するのかと思ったじゃないか」


ん? 何を言ってる。これから力仕事だぞ。って言うかコイツら、俺の魔法で何とかなると思っていやがるのか。


あ、駄目だ。完全に期待した目でこっちを見ている。本当にインベントリを使っり、風魔法で木を切ったりしたのを見せたからかも知れないけど、俺の事を便利屋だと思ってやがるのか。


何か二人の思った通りの行動を取るのが少し嫌になってしまい、インベントリから両手斧を取り出す。


それを見たハルナと夢がキョトンとした顔で俺を見る、思わず心の中でガッツポーズをとってしまった。


身体強化をかけ小屋の周りの木を切り倒していく。木の根はそのままだ。

倒した木の枝を打ち払い、上の細い部分からさらに切り落として太い幹の部分をインベントリにしまう。


それからナタを持ち、切り落とした枝を使い簡易テントの土台を作ると、三角形屋根になるように屋根を取り付けていく。何とかその日の内に5個の簡易テントを作り終える。


「なぁ、鬼頭の頭領。これはなんて言うものだ?」

カメルンが始めた見た簡易テントに驚いていた。地面から少し上がった所に寝床が有り、大雨何かは大変な状態に変わりはないが、多少の雨風位なら気にせずに寝る事が出来る位は確保した。


「簡易的な小屋だ。これだと地面で寝なくても済む、雨風も多少たがしのげる。

カメルン、俺達は明日ここを立つ。それで俺達の村に付いたら俺がまた戻って来る」


「何か有るのか?」

カメルンが少し不安そうな顔をしている。


「ここで生活するに辺り必要な知識を持っている人達をある程度連れて来る、俺達の仲間だ。猟師の親方とかそんな人達を連れて来るから、ちゃんと学んで色々と覚えてもらう」


「わかった」

「それと、カメルンやアン以外にの人達もちゃんと覚えてもらうからな」


カメルンが少し驚いた顔をして俺を見る。カメルンだけが出来るじゃ駄目だ、子供達や他の人達も猟の仕方や刀の扱い方何まで覚えてもらってハルナと夢を中心にした一つの勢力になってもらわないと。


翌朝、簡易テントで寝たカメルンやアン達が起きてくるとご機嫌に話し合っていた。

「虫、気にしなくて良いのは有り難いね」

「私は、朝の雫が気にならないのが嬉しいわ。久し振りにゆっくりと寝た気がする」


「俺達もだ、頭領が来てくれてほっと助かるよ」

等々と感想を話し合っていた。


朝、出かける準備をしてからカメルン達と会う。

「ハルナと夢もたまに連れて来る、ここの子供達とも仲良く出来るようにしたいしな」


「ああ、頭領。これ」

アンにそう言って渡されたのが雉肉の燻製だ。昨日、石でドームのような物を作り燻製する方法を教えた所、一生懸命になってやっていた。


その出来上がったものだろう。

「これは昨日作ったやつか?」


「うん、肉にちゃんと火も通ってるし。帰りがてら食べてみてよ」

「わかった、上手くいったらこの技術を皆んなで覚えよう。そしたらアンやカメルン達の収入につながるかも知れない」


「「収入!?」」


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