表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
妹が、お母さんになる日 ―ここにいれば、大丈夫―  作者: つむぎ日和


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/20

✦ 10話  並んで立つ朝 ✦

陽向が部屋から出てくると、

洗面所の前で紬が顔を上げた


「起きた?」


「……うん」


まだ少し眠そうな声


紬は歯ブラシを指さす


「そこ。ちゃんとあるでしょ」


「あ、ほんとだ……」


陽向は少し安心したように笑った


鏡の前に並ぶ


陽向が歯を磨き始めると、紬は後ろからちらっと様子を見る


「ちゃんと奥までやりなよ」


「やってるよ」


「ほんとに?」


「……たぶん」


紬は小さく笑う


「ほら、左」


「はいはい」


台所では母・沙織が朝食を並べていた


三人で席につく


「いただきます」


食事が始まる


紬の視線が、ふと陽向の手元に落ちる


「牛乳、残してる」


「あとで飲む」


「今飲んだほうがいいでしょ」


少しだけ間


陽向はしぶしぶコップを手に取る


「……はい」


紬はそれを見て、小さくうなずく


沙織が楽しそうに笑う


「紬、ほんとによく見てるわね」


「まあね」


紬は軽く肩をすくめる


「ちゃんと食べて、ちゃんとやる」


紬がぽつりと言う


「それだけでいいから」


陽向は少し驚いたように顔を上げて、


「……うん」


と小さく答えた


食事を終えて、玄関へ向かう


沙織が呼び止める


「陽向、ちょっと待って」


襟元を整えてあげる


「はい、これでよし」


陽向は少し照れくさそうにする


紬はその様子を横で見ていた


少しだけ、何か言いかけてやめる


(言わなくても、伝わってる気がした)


「行くよ」


短く声をかける


陽向はうなずく


「……うん」


二人で並んで、外へ出る


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ