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攻略完了

「運がいいのね」

 ジェネラルの魔石を剥ぎ取った直後、小さな抜け穴からリラが現れる。

「運がいいだと?我の実力だ!」

 喰ってかかるアンカラにリラは平静に返す。

「百戦錬磨のジェネラルはこんなものじゃないのよ。

 単調な動きといい、力任せの雑な剣筋と言い、体格だけを見込まれてジェネラルになった個体ね。

 ま、こんな辺鄙なところにわざわざゴブリンを狩りに来る冒険者はいないから、それでも良かったんでしょうね」

「見ていたんですか?」

「何時助けに入ろうかと思って見ていたわ」

 ペータにそう返す。

「さて、ジェネラルが倒れた事だし、残すはキングね」

「キング...」

 冒険者達がその言葉に身構える。

「そんなに身構えなくても大丈夫よ、強さと統治力は別だもの。

というわけで、行ってらっしゃい」

「リラさんは行かないんですか?」

「あなた達はランクアップのために来ているんでしょ?

 ならキングの討伐もあなた達でやった方が査定に大きくプラスされるでしょ?」

「それもそうですね」

 リラの言葉に納得し、ランクアップを目指す冒険者達はキングのいる場所に向けて前進する。

「さて…」

 静かになった空間をリラが探索。

 岩で隠された通路を見つけて進むと、そこにいたのはゴブリンの子供たち。

 生まれたての赤子からそこそこの個体まで、二十体くらいが身を寄せ合ってリラに怯えている。

「……」

 黙って腰に装備した爆弾に点火、集団の真ん中に投げ込み、背を向ける。

 響く爆発音。

 衝撃で爆発地点がガラガラと崩れて埋没する。

『モンスターの群れは殲滅すべし』

 あらゆる戦闘職における鉄の常識。

 曰く、群れを壊滅させられたモンスターは報復のために生きるようになるらしく、生き残った一匹が成体になった後に仲間を率いて都市を無差別に焼き討ちした前例がある。

 ほかに生き残りがいないかをしらみつぶしに探し、五体満足の死体を見つければ死んだふりをしている可能性も考慮して心臓に剣を突き刺す。

 一切のためらいも何もない、冷たい攻撃。

 作業のように淡々と生き残りを処理していく。

 少ししてキングの魔石を剥ぎ取った冒険者たちが戻り、ゴブリンの洞窟の殲滅が完了する。

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