第3話
●騎士団 訓練場
男「よう、坊や。俺と殺し合いをしよう」
陰気な男、アークに提案する。、
すると周囲の騎士達、驚愕する。
騎士A「副団長!?」
騎士B「殺し合いだと……小僧が勝てるわけがねえ!」
サリア、男を怒鳴る。
サリア「ライズ! 一体何のつもりだ!」
ライズ「慌てるなよ。新人の実力を試すだけだ。うっかり殺しちまうかもしれんがねッ!」
副団長ライズ、不意打ちでアークに短剣を投げつける。
アーク、木の盾で防御する。
盾に衝突した短剣が砕け散る。
それを見たライズ、感心する。
ライズ「防御術は本物……ドラゴン討伐も嘘じゃないらしい」
アーク「あの、これって入団試験の一環ですか?」
アーク、困惑気味に問う。
ライズ、ニタリと笑うと、新しい短剣を取り出して斬りかかる。
ライズ「……まあそういうことにしとくか」
ライズ、突進する。
アーク、盾を構えて防ごうとする。
攻撃が命中する瞬間、ライズが一瞬だけ短剣を止めてから切りつける。
刃が木の盾を削り、アークは驚く。
アーク「!?」
アークM「タイミングをずらされた! この人、【ジャストガード】の弱点を知っている……!」
ライズ、さらに短剣を振るう。
不規則なリズムや寸止めで防御に失敗し、木の盾が破損していく。
ライズ、楽しそうに攻撃を繰り返す。
ライズ「完璧な防御……その条件はとにかく厳しい。ちょいとズレを作ればこんなもんさ」
ライズ、短剣の刺突を放つ。
刃が木の盾に当たった瞬間、刃に亀裂が走る。
ライズ「おっ」
アーク「あなたの攻撃、もう見切りました」
ライズ「へっ、言ってくれるじゃねえか」
ライズ、もう一方の手に別の短剣を握り、アークを刺そうとする。
アーク、的確に盾を動かして防ぐ。
アークM「ジャストガード!!」
攻撃を防がれたライズが吹っ飛ぶ。
短剣を握る片手がボロボロになって折れている。
それを見たライズ、やれやれと嘆息する。
ライズ「あー、痛ぇなクソ。腕が潰れちまった……」
アーク「す、すみません」
ライズ「気にすんな。今のは俺が悪い」
会話の間に、ライズの腕が修復していく。
アーク、驚いた様子で観察する。
アーク(傷がすごい速度で治っていく……再生系のスキルか?)
ライズ「アーク。お前さんは合格だ。王都騎士団にようこそ」
ライズ、陰気な笑みで歓迎する。




