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第一巻 覚醒 第六回 殿試

 殿試の朝、宮城の門の前に並んだとき、修平は自分の手が冷たくなっていることに気づいた。


 三月の都は、まだ朝晩に冷えが残る。けれど、手が冷たいのは、そのせいだけではなかった。


 省試の合格者は、数百人いた。全員が、礼部から支給された同じ色の衣を着て、名簿の順に並んでいる。門の上の楼閣には、朱塗りの柱と、金の飾りのついた瓦が朝日を受けて光っていた。


 宮城に入るのは、もちろん初めてだった。


 門をくぐると、石畳の広い道が、まっすぐ奥へ延びていた。両側には、甲冑をつけた衛士が、等間隔に立っている。誰も口をきかなかった。数百人の足音だけが、石畳に響いた。


 いくつかの門をくぐった先に、殿があった。


 殿試の場となる殿は、修平がこれまで見たどの建物よりも大きかった。高い基壇の上に建ち、何本もの太い柱が屋根を支えている。殿の前の広場には、机が整然と並べられていた。


 修平は、胥吏に番号を告げられ、自分の机についた。


 周りを見回すことは、許されていなかった。視線は、机の上か、殿の方か、どちらかに向けなければならない。


 しばらくすると、殿の奥で、何かが動く気配がした。


 礼官の声が響いた。


 受験者全員が、一斉に立ち上がり、殿に向かって拝礼した。修平も、心得書で覚えた通りに、手を組み、頭を下げた。


 頭を上げたとき、殿の奥、高い座の上に、人影が一つ見えた。


 遠かった。顔は、見えなかった。ただ、その人影が座についていること、周りに何人もの官が控えていること、それだけが分かった。


 皇帝だ。


 修平は、その人影を、ほんの一瞬だけ見つめた。


 この国の頂点にいる人。この国のすべての官が、最後にはその裁可を仰ぐ人。自分が五年、その名のもとで暮らしてきた国の、天子。


 それが、何の変哲もない人影として、遠くに座っていた。


 礼官が、題を読み上げ始めた。


  ◇


 殿試の題は、策問だった。


 礼官の声は、殿の前の広場に朗々と響いた。修平は、机の上に配られた題の紙に目を落とし、その声を追った。


 近年、諸路に銭荒の声が絶えない。


 銅銭の流通が滞り、商人は取引の決済に窮し、雇い主は雇い人への賃金に窮し、民は納税に窮している。


 しかるに、朝廷はすでに、銅銭のほかに鉄銭を持ち、会子を持ち、銭引を持つ。交子以来、紙幣の行政は百年を超える。


 銅銭・鉄銭・会子・銭引など、複数の決済の手段がすでに流通しているにもかかわらず、なぜ商取引・賃金の支払・納税に滞りが生じるのか。


 紙幣の単純な増発だけに頼らず、取引を回復し、その信用を守るには、いかなる制度が必要か。


 題の読み上げが終わると、礼官は一礼して下がった。


 殿の前の広場に、筆を取る音、墨を擦る音が、一斉に広がった。


 修平は、筆を取らなかった。


 題の紙を、もう一度、最初から読んだ。


 銭荒。


 知っている。宋代の、銅銭の不足。経済が大きくなり、取引が増え、それに見合うだけの銅銭が鋳造されない。銅の産出には限りがある。銅銭は、蓄えられ、溶かされ、国境の外へ流れ出る。それで、市中の銭が足りなくなる。


 そして、紙幣。


 交子は、北宋の初め、四川の商人たちが、重い鉄銭の代わりに使い始めた預り証だった。それを、やがて国家が引き取り、官の紙幣とした。世界で最初の、国家が発行する紙幣。その後、銭引が生まれ、南宋では会子が広く使われた。


 この国は、それを全部持っている。


 題は、はっきりとそう書いていた。朝廷はすでに紙幣を持っている、と。


 修平は、題の最後の一文を、指でなぞった。


 紙幣の単純な増発だけに頼らず。


 この題を作った試官は、分かっているのだ。紙幣を刷れば銭荒が解決する、というような話ではないことを。刷りすぎれば値が崩れ、紙幣の信用が失われることを。この国は、それをすでに経験している。


 だから、問うている。紙幣があるのに、なぜ取引が滞るのか。それを直すには、何が要るのか。


 修平の胸の奥で、何かが動いた。


  ◇


 省試までと同じように書くなら、答えは、いくつも思い浮かんだ。


 銅の産出を増やし、鋳銭を増やす。銅銭の国外流出を取り締まる。悪銭を締め出し、良銭の流通を守る。会子・銭引の発行額に上限を設け、乱発を戒める。古い紙幣を新しいものに引き換える期限を守り、紙幣への信頼を保つ。租税の一部を紙幣で納めることを認め、紙幣の需要を支える。商人の手形の流通を認め、銭の代わりとする。


 どれも、この国の士人が書くであろう答えだった。そして、どれも間違ってはいない。当代の政策論として、合理的な答えだった。周りの机で筆を走らせている数百人の多くが、そのうちのいくつかを組み合わせて書いているだろう。


 葉承宗なら、それを見事な文章で、典拠を連ねて、格調高く書くだろう。


 修平が同じ土俵で書いても、勝てはしない。


 経学でも、典故でも、文章の格調でも、自分より上の者がこの広場には何十人といる。未来から来たからといって、上位へ行けるなどとは、修平は一度も思わなかった。


 けれど、殿試では、落ちない。


 順位が下がるだけだ。


 修平は、題の紙から目を上げ、殿の方を見た。高い座の上の人影は、もう見えなかった。皇帝は、題が読み上げられたあと、奥へ下がったのだろう。


 甲次が、多少下がってもいい。


 それで最初の官が少し悪くなっても、それは、自分が選んだことだ。


 自分が本当に分かっていることを、書こう。


 この五年、一滴ずつしか垂らしてこなかったものを、ここで一度だけ、全部注いでみよう。


 修平は、硯に水を差し、墨を擦り始めた。


  ◇


 答案の冒頭に、修平は、こう書いた。


 紙幣を新たに発明する必要はない。朝廷はすでに紙幣を持っている。


 書いてから、少し手を止めた。


 試官が最初に読むのは、この一文だ。ここで、題を読み違えている者だと思われてはいけない。この答案は、紙幣を刷れと言うものではない。紙幣の増発を戒めるものでもない。それより前にある問題を論じるのだ。


 修平は、続けた。


 紙幣は、ある。会子も、銭引も、鉄銭も、銅銭もある。商人のあいだには、手形があり、掛売りがあり、櫃坊に銭を預けて受け取る預り証がある。両替の店があり、遠隔地への送金を請け負う者がいる。


 つまり、この国の取引は、すでに銭だけで回っているのではない。銭のほかに、紙幣があり、信用がある。


 それなのに、なぜ取引が滞るのか。


 足りないのは、紙の枚数ではない。


 修平は、そこで一度、筆を止め、次の一文を頭の中で組み立てた。


 足りないのは、それら各地の紙幣・預り・手形・商人の信用が、一つの国の中で、安定して清算される仕組みに、つながっていないことである。


 書いた。


 四川の銭引は、四川で通じる。東南の会子は、東南で通じる。ある町の櫃坊の預り証は、その町の櫃坊と取引のある者にしか通じない。ある商人の手形は、その商人を知る者にしか通じない。


 信用は、ある。けれど、その信用は、それぞれの土地、それぞれの店、それぞれの人のつながりの中に閉じている。閉じた信用は、遠くへ届かない。遠くの商人と取引するとき、最後に頼れるのは、重い銅銭だけになる。その銅銭が足りなければ、取引は止まる。


 それが、銭荒の、もう一つの顔である。


  ◇


 次に書くべきことを、修平は、しばらく考えた。


 ここからが、この答案の中心だった。


 信用創造。


 大学の講義で、何度も聞いた言葉だった。金融論の教科書の、最初の方の章に出てくる。銀行が貸し出しを行うとき、そこで新しい預金が生まれる。銀行は、誰かから預かった銭をそのまま又貸ししているのではない。帳簿の上で、貸出と預金を同時に書き込むことで、支払いに使える新しい貨幣を作り出している。


 それを、この国の言葉で書かなければならない。


 この国の士人が、読んで、頭の中で思い描ける言葉で。


 修平は、呉家の帳面を思い出した。左に入ってきたもの、右に出ていったもの。何老三の家から受け取った籾と、町で売った籾。


 帳簿の言葉だ。この国にも、帳簿はある。商人の帳場にも、役所の倉にも。


 修平は、書いた。


 ここに、官が認めた一つの行があるとする。銭を預かり、銭を貸すことを業とする行である。


 ある商人が、この行から百貫を借りる。


 このとき、行の帳簿には、何が書かれるか。


 行の持ち物の側には、「貸出百貫」と書かれる。商人が、いずれ行へ返すべき百貫である。


 同時に、行の負い目の側には、「預り百貫」と書かれる。行が、商人に対して、求められればいつでも支払うべき百貫である。


 商人は、この預り百貫を、銭の代わりに使って、他の商人への支払いに充てることができる。受け取った商人が同じ行に口を持っていれば、行は帳簿の上で、一人の預りを減らし、もう一人の預りを増やすだけでよい。銅銭は、一枚も動かない。


 修平は、そこで筆を止め、書いたものを読み返した。


 これで、伝わるだろうか。


 大事なのは、この一点だった。行が商人に百貫を貸したとき、その百貫は、行の蔵にあった銅銭を商人に渡したのではない。帳簿の上に、貸出と預りが、同時に生まれたのだ。そして、その預りが、支払いに使える。


 銭が足りなくても、支払いはできる。帳簿の上で。


 修平は、一行書き足した。


 かくのごとく、行は貸すことによって、支払いに用いうるものを生む。これを、信用が生まれる、と言う。


  ◇


 書きながら、修平は、この国の読み手が抱くであろう疑問を、頭の中で先回りしていた。


 それは、紙幣を刷るのと何が違うのか。


 手形と何が違うのか。


 櫃坊の預り証と何が違うのか。


 修平は、書いた。


 信用そのものは、新しいものではない。この国には、すでに手形があり、掛売りがあり、預りがあり、両替がある。商人たちは、すでに信用で取引をしている。


 新しいのは、信用ではない。


 新しいのは、既存の信用を、官が認めた行の預りへとまとめ、それらの行が互いに清算できる仕組みを作ることである。


 一つの町の中なら、行は一つでも足りる。けれど、この国には何百という州があり、何千という町がある。一つの行で、国中の取引を扱うことはできない。行は、いくつもできるだろう。


 では、ある行に口を持つ商人が、別の行に口を持つ商人へ支払うとき、どうなるか。


 二つの行のあいだで、清算が要る。


 それが一度や二度なら、行同士が直接やり取りすればよい。けれど、行が十あり、百あれば、互いのあいだのやり取りは、数えきれないほどになる。


 修平は、ここで、一度筆を置いた。


 次に書くことは、殿試の答案としては、あまりに大きかった。


 修平は、題の紙をもう一度見た。


 紙幣の単純な増発だけに頼らず、取引を回復し、その信用を守るには、いかなる制度が必要か。


 いかなる制度が。


 修平は、筆を取った。


 ゆえに、行を束ねる行が要る。


  ◇


 中央に、一つの行を置く。


 国中の行は、この中央の行に、それぞれの準備を置く。行と行のあいだの支払いは、この中央の行の帳簿の上で清算される。ある行の準備を減らし、別の行の準備を増やす。銅銭は、ここでも動かない。


 さらに、ある行が、健全であるにもかかわらず、一時的に支払いの銭が足りなくなったときは、この中央の行が、それを支える。


 修平は、そこまで書いて、手を止めた。


 最後の貸し手、という言葉が頭に浮かんだ。取り付け。自己資本。準備率。担保。それらを書き始めれば、答案はいくらあっても足りない。そして、書けば書くほど、答案は読み手にとって理解しがたいものになる。


 殿試の答案は、何を作るか、を示せばいい。


 それが本当に安全か、どう作るかは、それを作ることが決まってから、詰めればいい。


 修平は、最後に、もう一つだけ書いた。


 この中央の行へ、会子・銭引など、今ある紙幣の発行と、交換と、回収と、その帳簿の実務を、段階を追って移すべきである。紙幣の発行は、戸部の日々の財政の出し入れから切り離されるべきである。


 なぜなら、財政が苦しいときに紙幣を刷って穴を埋めれば、紙幣の値は崩れ、紙幣の信用が失われる。それは、この国がかつて経験したことである。紙幣の信用を守るには、紙幣を刷る者と、国の財政を賄う者とを分けねばならない。


 修平は、結びの文を書いた。


 古の賢君は、民の財を損なわずして国を富ませた。今、この国にはすでに紙幣があり、信用がある。足りないのは、それをつなぐ仕組みである。つなぐ仕組みを作れば、銅銭が足りずとも、取引は回る。


 書き終えた。


  ◇


 修平は、答案を最初から読み返した。


 読み返しながら、自分でも少し呆れていた。


 これは、殿試の答案としては、明らかに異質だった。経書の引用は、冒頭と結びにいくつか置いたが、答案の中心は、帳簿の話と、行の話と、清算の話だった。古人の議論は、ほとんど引いていない。引けるものがなかった。


 ここまで書けば、さすがに変人と思われるかもしれない。


 修平は、少しだけ後悔した。


 葉承宗の答案は、きっと、典拠を連ね、古の救荒と貨幣の議論を踏まえ、格調高い文で銭荒を論じているだろう。試官は、それを読み、頷き、上位に置くだろう。


 自分の答案は、試官が読んで、首を傾げるかもしれない。これは何だ、と。


 それでも。


 修平は、答案の中ほど、帳簿の貸出と預りを書いた箇所を、もう一度読んだ。


 紙幣なら、もうある。問題はそこじゃない。


 会子があるのに銭荒が起きるなら、足りないのは紙の枚数だけではない。信用を決済へ変える仕組みだ。


 銀行が信用を作るなら、その銀行同士を誰が清算する。——中央に一つ、銀行を束ねる銀行が要る。


 それが、書けた。


 紙幣の増発ではなく、信用創造と中央銀行を、一つの制度として書くことができた。


 五年、一滴ずつしか垂らしてこなかったものを、一度だけ、全部注いだ。


 それで、甲次が下がるなら、それでいい。


 修平は、答案を揃え、胥吏に提出した。


 胥吏は、それを受け取り、答案の端を折り、名前を書いた部分を糊で封じた。それから、番号を書いた紙を貼り、答案の束の上に重ねた。


 修平の答案は、数百の答案の中の、一枚になった。


  ◇


 殿を出ると、日が傾いていた。


 宮城の門を出たところで、何人かの受験者が集まって、題について話していた。修平は、少し離れて、その話を聞いた。


「私は、鋳銭の増加を第一に書いた。銅の産出を増やすため、新しい銅山を開き、その技術を——」


「銅山を開いても、銅銭が蓄えられてしまえば同じだ。私は、悪銭の取締りと、銅銭の国外流出の防止を中心にした」


「会子の発行額に上限を設けるべきだと書いた。乱発こそが信用を損なう」


「いや、それだけでは足りぬ。旧券の更新をきちんと行い、紙幣を持っていれば損をしないと民に思わせねば——」


「商人の手形を、官が認めてはどうか。銭の代わりに手形で決済できれば、銭荒は和らぐ」


 修平は、それを聞きながら、頷いていた。


 どれも、筋の通った答えだった。この国の士人が、この国の制度と経験から考えた、合理的な策だった。紙幣を知らない者は、一人もいない。紙幣の乱発が危ういことも、全員が知っている。


 修平だけが紙幣を知っていたわけではない。


 修平だけが、それを、別の形でつなごうとしただけだ。


 葉承宗は、その輪の中にいなかった。一人で、宮城の門を振り返っていた。修平と目が合うと、軽く会釈して、去っていった。


 修平は、宿へ向かって歩き出した。


 足が、軽かった。


  ◇


 殿試の答案は、糊名され、番号をつけられ、胥吏によって写し取られた。


 写しは、読巻の官たちのもとへ回された。


 読巻の官は、数人いた。それぞれが答案の写しを読み、評価を書き込み、別の官へ回す。評価が揃えば、順位の案が作られ、最後に皇帝の裁可を仰ぐ。


 その夜、宮城の一室で、礼部尚書・孫伯庸は、答案の写しの束を前に、灯りを引き寄せていた。


 六十四歳になる。殿試の読巻に加わるのは、何度目になるか、もう数えるのをやめていた。


 答案は、どれも似ていた。


 鋳銭。銅の産出。悪銭の取締り。会子の発行額。旧券の更新。手形の公認。それらを、典拠を連ね、古人の議論を踏まえ、それぞれの文章の力で論じている。


 良い答案は、いくつもあった。孫伯庸は、そのうちの一枚の写しに、上位に推す印をつけた。文章は格調高く、典拠は正確で、論は穏当で、欠けたところがない。


 次の一枚を手に取った。


 冒頭の一文を読んで、孫伯庸は、眉を上げた。


 紙幣を新たに発明する必要はない。朝廷はすでに紙幣を持っている。


 妙な書き出しだ、と思った。当たり前のことを、わざわざ書いている。


 読み進めた。


 足りないのは、紙の枚数ではない。


 孫伯庸は、灯りをもう少し引き寄せた。


 帳簿の話が、始まった。官が認めた行が、商人に百貫を貸す。行の帳簿の持ち物の側に、貸出百貫。負い目の側に、預り百貫。その預りが、支払いに使える。銅銭は、一枚も動かない。


 孫伯庸は、そこで手を止め、その箇所を、もう一度最初から読んだ。


 それから、さらに読み進めた。


 行を束ねる行。国中の行が、そこに準備を置く。行と行のあいだの清算。健全な行が一時的に銭に窮したとき、それを支える。


 今ある紙幣の発行と交換と回収を、その中央の行へ移す。紙幣の発行を、戸部の財政から切り離す。


 孫伯庸は、答案を読み終えて、しばらく動かなかった。


 文章は、上手くはなかった。典拠は少なく、古人の議論はほとんど引かれていない。格調で言えば、今夜読んだ答案の中でも、上位には入らない。


 けれど、この答案は、他のどれとも違うことを言っていた。


 銭荒に対する策を論じているのではない。


 交子以来百年の紙幣を持つこの国を、別の形の国へ作り変える仕組みを、論じている。


 孫伯庸は、答案の写しを、上位に推す印をつけた一枚とは別の場所に、そっと置いた。


 それから、筆を取り、写しの余白に、小さく書き込んだ。


 「再読を要す」


 窓の外で、夜番の太鼓が鳴った。


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