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9/15

運搬方法を思い付いたら、非現実的な形になりました。

翌日。

少し早く寝た影響か、また日が出る前に目覚めた。


今回は、特に変化は無い。

大臣はまだ、万全ではないのだろう。

(今日は何か改善出来ればいいんだが)

量産と言う意味では、ほぼ何も始まっていない。


やる事も特に無いので、二度寝した。


数時間後。

改めて目覚め、テーブルを見る。

今日は味噌汁にご飯。それに緑茶である。


昔の日本の朝食である。

(それにしても、周りの人達って日本人なのか?)

妙に日本を感じる場面が多いが、

海外の人による『私の考える日本』と言う感じではない。


違和感を覚えた所で、何も変わらないので、

食事を終え、工場に行く事にした。


正面受付の近くで道上が何か考えていた。声をかけると

「ああ、赤津か。

  今日はどうしようかと考えていたんだが」

珍しく、難しい顔をしていた。

かと思うと、見切が話をかけてきて

「それなら、今日は運搬装置を作ったらいいんじゃない?」


もっともである。

魔力をどんなに増強した所で、速度が遅ければ無意味だ。

根本的な解決法としては、運ぶ物自体を開発するのが良い。


見切は改めて説明を始める。

「昨日までの工夫でそれなりには形になったと思う。

  でも、製品を改良したら運ぶ物も同じようにだよ」

さらに具体案を示し始め

「今日の流れは赤津君が始めに金で金型を創造して、

  各部品ごとに成形する。まずは一つ目を作って確認を。

   次に問題無いなら量産して、各施設前に配置する。

 この流れで上手く行けば、大体は運べると思う」

黙って聞いていた道上だが

「俺には特にアイデアは無いからな。それでやってみるといい」

どうやら見切の案に乗っかるみたいである。


早速、最初の部品の成形を始める為、

どこかから確保した金で金型を創造する。

各部品は10種類ほどあるので、まずは一つずつ成形し、

試作品が出来る。


完成した物を確認すると

「自在式キャスターの車輪を縦に倒したような外見だな」

道上はざっと見で確認。次に車輪のような物を立て、後ろに向けて、

四角の部分を前面に見立ててみる。

「これでいいのか?」

まだ分からないらしい。見切を再度、手に取って

「次は……『指定商品専用転移運搬具』」

一同は何を言っているか理解出来ていない。


見切は再度、説明を始めて

「後はこれを送りたい所に設置すれば、転送先になるから

  送付先はこれでいいと思う。もう一つは、

   同じ物を作って『指定商品専用転移装置』にする。

 工場を送付元として扱えば、運搬問題は解決だね」

道上は感心して

「すごいな。このとおりに行けば、簡単に送れる。

  よし、今から各送付先に設置に行こう」


まずは占い師の店舗に行って、

店内に『指定商品専用転移運搬具』を置く。

その後、先ほどの説明通りに転移装置を作り、

作業場の空きスペースに『指定商品専用転移装置』を置く。


そして、初転送の物は昨日、

占い師に返せなかった『魔力回復薬』である。

彼女にも既に許可を取っているので早速、試運転をする。


1分ほどで、送られた旨の連絡が入り、無事成功。

後は、空き時間に作り置きしていたベッド。

『オートカウンター』付きを9セット、各店舗に1セットずつ送る。


彼女達からは連絡の代わりに転移で工場内に現れ、

わざわざ報告してくれた。


これで運搬の問題は解決しただろう。

国王にも運搬問題の件を報告し、量産体制は前進した。


今日は魔力の代わりに体力を使い、

疲れの色を見せていた事もあり、一同は部屋に直行した。


夕食になり、食べようとしていたら、

一枚のメッセージ付きの板が突如出てきた。

そこには

『わしも同じ方法を使っておる』

どうやら正解だったようだ。メッセージの主は大臣と推測出来る。

同時にほんの少し、国王の事が良く分からなくなった。


(気にしてもしょうがない。

  今日も風呂に入って寝る事にしよう。)

大きな課題を克服し、

晴れ晴れとした表情で風呂に入り、そのまま寝る事にした。


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