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詩集1  作者: 明葉いより
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風車の止まった夏

回り続けた風車

流れゆく風が緩み

勢い失くして止まった


訪れたのは夏

感じたのは別れ

笑いあっていたのは 昔のこと


もうどこにもつながりなど

ないはずなのに


手を伸ばして

触れられなかった

蒼き背中を想う


もう会えない

生きて会えない

それだけが胸を突き


あなたはいま

深緑が満ちる世界にいますか?


◇


一枚の写真を久しぶりに見た

あなたとわたしの若さ満ちる影

掠れゆく痕に

苦き痛み伴えど

消してつらくはなく


その報せが届き

わたしの予感を肯定し

遠ざかるあなたの背中を

ただ眺める


過去のわたしは激しく泣いて

現在のわたしは少しだけ微笑んで

ひとり静かに涙をこぼした

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