表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集  作者: 明葉いより
45/63

同じ顔なのに 違う生き方

いらないなら

その生命(いのち)と身体を

わたしにちょうだい

代わりに

わたしの生命(いのち)と身体を

あげるから


だっておまえは

健康そのもので

すぐそこにある

死に怯えなくていい


おまえは走れるし

なんでも食べることができて

どこにだって好きに行ける


でも

おまえは死にたい

苦しんで死にたいんでしょ

だったら替わってよ


わたしは生きたい

わたしは痛くて苦しくて

寝たきりの身体

生まれた時から

死の影がまとわりついた

貧弱な生命


たくさんやりたいことがある

思いっきり走って

好きなものを食べて

健やかに生きたいよ


あぁ──

おまえが恨めしい疎ましい


一卵性の双子で生まれたのに

何でおまえは健康で

わたしは病弱なのか


おまえと入れ替わって

やりたいのに


おまえがいつも

ベッドで苦しむわたしを

嗤いながら見ていたように


おまえが苦しみながら死ぬところを

嗤いながら見送ってあげるのに


あぁ……本当に

それができたら

どれほど嬉しいだろう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ