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弔いの決別
※『窓には何も映らない』、と始まりが同じですが、全く別の詩です。
山に透けて舞う あなたの面影
水より冷たく雪より白く
純粋な思い出の欠片は
降り積もる六花に紛れ
いつか見えなくなる
この厳冬と高き山脈の頂
あなたが愛し焦がれた世界
到達した歓喜と誉が最期で
あなたは私の元へ帰ってこなかった
あなたはあの山脈を見て
熱い視線を向けていた
その真剣な顔が格好良くて愛おしくて
情熱を語ってくれることが楽しかった
私はようやくあなたを
弔うことができる
崖からあなたに向けて
ユリセスカを供える
あなたは愛した山に抱かれて
静かに永く眠り続けるだろう
だから
これで本当に
さようなら
私はあなたを
愛した人として
心の奥に宿す
忘れることはしない
でも
新しい人生を歩むために
前を向く
あなたを振り返ることはしない
さようなら




