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詩集1  作者: 明葉いより
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ああ、なんて──最悪だ

嘘が偽る誠(まこと) 真が映す虚(うつろ)

果たしてどちらがいいのか?


私は嘘でいい 偽でいい 幻でいい


蜃気楼の中では

幾らでも自分を騙し

幻の自分を造ることができる


他の人に対して

明るく微笑みながら

寄り添うことができる


人の傷や不満、弱さに

やさしくすることができる


まるで詐欺師のように

ぺらぺらとすらすらと

心にもない言葉を吐くのだ


あぁ、なんて──最悪

身の毛もよだつ嫌悪

吐き気がする

己の肌を掻き切り

髪を振り翳して

相手に真実を突きつけてやりたい


でもそれは決して

出来ないことだ

私が恐いから


真実の己は

何もなくて何も残らない

虚しき海だけが

茫漠と漂うのだ


息をすることが嫌で

生を感じることが嫌で

何よりも

初めから何もない自分を

知ってしまうこと


スマホの暗黒に映る

無感情と無機質な無表情


それが一番 唯一

私が心から抱く真実なのだ


あぁ、なんて──最悪だ

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