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ああ、なんて──最悪だ
嘘が偽る誠 真が映す虚
果たしてどちらがいいのか?
私は嘘でいい 偽でいい 幻でいい
蜃気楼の中では
幾らでも自分を騙し
幻の自分を造ることができる
他の人に対して
明るく微笑みながら
寄り添うことができる
人の傷や不満、弱さに
やさしくすることができる
まるで詐欺師のように
ぺらぺらとすらすらと
心にもない言葉を吐くのだ
あぁ、なんて──最悪
身の毛もよだつ嫌悪
吐き気がする
己の肌を掻き切り
髪を振り翳して
相手に真実を突きつけてやりたい
でもそれは決して
出来ないことだ
私が恐いから
真実の己は
何もなくて何も残らない
虚しき海だけが
茫漠と漂うのだ
息をすることが嫌で
生を感じることが嫌で
何よりも
初めから何もない自分を
知ってしまうこと
スマホの暗黒に映る
無感情と無機質な無表情
それが一番 唯一
私が心から抱く真実なのだ
あぁ、なんて──最悪だ




