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「おォォォォォォッ!、、、、、お?」
日本人として初のS級ダンジョン
外は針を突き刺されているかの様な痛みと
圧死レベルのプレッシャーが存在したのに対し
ダンジョン内にはなにもなかった。
「は?、、、はぁ?」
そこに円卓の騎士達はいない。
ただ、ひたすらに真っ暗で自分の姿すらも
視認出来ない程の闇が広がるばかりの空間
さらに、、、
「あ?、、、あーーー。あーーー!」
自分の声は全く耳に届いておらず
体の感覚すらも全く感じられない。
『俺は、、、立ってるのか?それとも倒れて、、、、』
刹那、ゾクッととてつもない恐怖が
中田を支配する。
『死んだのか!?生きているのか!?
舌を噛んだ感触は、、、ダメだッ!全く分からない!』
頭いっぱいに広がる恐怖に動揺が止まらない。
『とりあえず一旦落ち着け、、、大丈夫だ。意識はまだある、、、一旦はこのまま待とう』
その後、、、体感時間10分、、、30分、、、1時間
実際にはどれだけの時間が経過しているのだろう、、
、全く進展がない。
『こいつは、、、とうとうマズイぞ』
時間の経過によるクリアでもなければ
何が条件だ、、、必死になって脳内を回転させるも
その答えは未だに出てこない。
『いや、、、あるッ!【ステータス】』
状況を打開するかの様にステータス画面の出現を唱えるも一切の応答がない。
ならば
『スキル【作成】アルコールを少量俺に【投与】』
スキルでの打開も試すも依然として何も変化はない。
『な、なんなんだよ、、、どうすりゃいいってんだよォォォォォッ!』
叫びにならない叫びが脳内にこだまする。
S級を侮った代償は決して安くは無い。
中田の意識は時間の経過と共に
どんどん闇の中へと吸い込まれていく。




