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復讐のアンチヒーラー  作者: ルア


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『今で、、、何日が経過した』


体感時間にしておよそ半年

中田の精神はとうに限界を迎えていた。


腹はへらない。眠気もない。便意もなければ、生きている実感すらない。


ここから出る為に出来ることは全て試した。


感覚はなかったがひたすら走り回り

辺りにスキルを乱発しながら

自傷行為だってやった、、、だがそれでも状況は変わらない。


だからこうやって考えるのを止め

1日1時間1分1秒をただボーッと過ごしている。



『クリアなんてさせる気ねぇも同然じゃねぇか』


ずっとこうしている訳なのだから

愚痴ぐらいは言いたくもなる、、、だが

なんの気なしに放ったひと言がすぐにとある疑問へと変化する。


『・・・そもそも敵なんているのか?』


ダンジョン=モンスターの巣窟

それはこの世界の人間であれば

誰もが知る事実である。


だが、果たしてそうなのか、、、絶望が疑問に変わる。


いつ?どこで?誰が?何をもって?なぜ?

考察はスパイスとなり中田に生気を取り戻させた。


『状況をもう一度整理しよう、、、』



そして体感時間にてさらに2ヶ月が経過した頃

ようやく1つ目の真相へ行き着く。


『ここは意識だけの世界だ、、、』


何故もっと早く気づけなかったのか、、、

自分の馬鹿さ加減には本当にうんざりする。


だからといって脱出法が見つかったという訳ではないが

意識の底から抜け出すための第1歩は何とか踏み出せた。



『まだ、足りない、、、考えろ、、、考えるんだ、、、』



体感時間にしてさらに半月後

ここへきて2つ目の真相へ行き着く。


『そもそもが間違いだったんだ。脱出ではなく、、、昇って行くべきだったんだ』


深海から脱出するにもまずは浮上して行かなければ

いけないのと同じ理論である。


『底まで沈んでしまった意識をまずは浮上させる』


だが、これがなかなか辛かった。


平衡感覚もなくどこが上なのかも分からない

『もしかしたら、、、間違った方向へ、、、』

疑心暗鬼に陥ることも何度だってあった。


それでも、動き続けた。

これしか方法がなかったから、、、



・・・そうして体感時間にして約2年

ようやく道が見えた。


『闇が、、、薄くなってきている?』


真っ暗だった空間がいつの間にか

白いモヤの様なものに包まれている。


『もう少しだ、、、必ず這い上がってみせる』

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