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奴隷から得た情報を頼りに移動すること2時間
新たな力を求め中田はS級ダンジョンのそばまで来ていた。
「おい。こんなクソ田舎まで来たんだ。見間違えでした、、、なんてことだったら流石に殴るぞ?」
「嘘じゃない!だ、大丈夫!ほ、ほんとだから!」
タジタジな態度で接するこの男のことを
完全に信用するなんて中田にはできなかった。
だが、今回の遠征には念を入れて
円卓からガヴェインにパーシヴァル、そしてガラハッドの3人を連れてきている。
仮に何かあったとしてもA級4人もいれば
大抵のことはなんとかなるからだ。
「た、ただ。こ、ここじゃない。少し移動するぞ」
「しゃーねぇ。さっさと案内してくれ」
合流地点より徒歩にして20分
相変わらずド田舎であるこの地を歩き続け
目的の場所がようやく目についた。
「あ、あそこだ」
「・・・はぁ?てめぇいい加減にしろよ!」
中田が怒るのも無理はない。
なぜなら案内された目的地には
【関東中央第1級刑務所】と記載されていたからだ。
「てめぇ、、、もう勘弁ならねぇ」
「ちちちちちッ違う!そ、そうじゃない!」
怒りに震え拳を握り込んでいると
奴隷の男は必死にこの状況を弁解する。
「も、目的地は確かにあれだ!だが、そそそッその中にダンジョンがあるんだよッ!!」
【関東中央第1級刑務所】
そこはB以上~A級までの覚醒者を収監する
特別刑務所である。
主にゲート内での殺人や覚醒した力を用いた国家転覆罪などといった大罪を犯した者達ばかりであり
懲役や禁固刑の存在しない正に現代の地獄である。
「聞けば看守もA級は当たり前。しかもA級モンスターの素材を元にした要塞だろうが」
「け、けけけけど、侵入は簡単だ」
「はぁ?」
どうやら、この男
ここの刑務所に収監された知人を救うため
脱獄の段取りを整えていたらしい。
もうすぐで目的を果たせる、、、そう思った矢先に
現れたのがS級ダンジョンだったようだ。
「ダダダダンジョンは地に埋もれていた、、、だから看守も囚人も気づけなかったんだ」
「・・・・・」
話は分かった、、、だが、今の話には1つ
引っかかる点がある。
「つまり、、、そいつを助け出すために俺を呼んだってことだよな?」
「う、、、」
逃走援助罪、、、その名の通り
脱獄などを手助けした際に課っせられる罪だ。
「お、おおお俺も悩んだ!だから電話の時、、、一瞬悩んだ」
「・・・・・」
「け、けけけけど頼むよ!この先薬もいらない!ダンジョンのクリアだけでいいんだ!その先は勝手にやるから!」
「・・・ヤク中がなにほざいてやがる。【投与】」
凝縮した覚醒剤の成分が男の中に投与され
手の震えと動揺に歪んだ表情が緩和されていく。
「あんた、、、なんで、、、」
「元々、俺の目的はS級ダンジョンだ。今のはちゃんと仕事した報酬だよ」
「くッ、、、かたじけねぇ」
互いの利害が一致した。
そうして男の再案内の元、カモフラージュされた
地面の鉄扉より地下へ続く階段を下っていった先に
それはあった。
「なッ、、マジかよッ、、、」
まるで全身を針で奥深くまで突き刺されているかの様な感覚。
実際はそんなこと無いはずなのに何故が全身に酷い痛みが伝う。
「す、すみません、、、俺はここまでです、、、」
「こりゃ、まじでヤバいぞ。」
ぶっちゃけた事を言うと
もう既に引き返したい。
だが、それでは意味が無い。
「くッ、、、お前らッ!気合い入れろ!」
恐怖に震える脚を無理矢理奮い立たせ
4人はS級ダンジョンへと消えていった。




