第二話
「ソーラー!できましたよ!」
「おう」
ラキの好物は魚。その中でも特に焼き魚が大好物なのだが、刺身であろうとサンマであろうとアジであろうと食べる無類の魚好きなのである。
「えーっと、オタマさんには……キャベツをどうぞ!」
「ああ、すまないね」
オタマは特に好き嫌いはないが、魚が嫌いだ。生臭くてイヤなんだとか。
「いっただきまーす……んっま!」
まだラキが魚を焼いているというのにソラは勢い良く魚を食べたした。
「そんなに急いで食べたら喉に骨が刺さっちゃいますよ?」
「いいじゃねぇか。……うぐ……うばいんばからよ!」
途中、また口に魚を頬張りながらソラは言った。ソラが言い終わったすぐ後に「汚い」とオタマから鋭い一言が飛んだのだが。
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「よし!」
最後の魚を焼き終えたラキが叫ぶ。
気付けばソラはガーガーといびきをたて、背中を丸めながら寝ていた。
「いただきまぁーす!」
まるで新しいおもちゃを与えられた子供のように目を見開いたラキは、少しよだれを垂らしていた。……いつものことであるため、オタマは気にもとめていない。
「……んーまっ!」
先ほどソラが言った言葉がラキによってリピートされる。
こんなにも笑顔で魚を食べる者はラキ以外いないであろう。人間のように器用に箸を使い、骨以外のところを食べ尽くしている。そして凄まじい速さで身が減っていき、オタマがふと見たときには満足気に手を合わせるラキの姿があったのだった。




