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超ドSな地球の陰謀  作者: 新井S蓋
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第21話 「解決したような気がするぞ」

俺と蒼生の話を聞き終わると…。

「なるほど、それはすごいな」

姉はすっかり感銘を受けているようだった。

「そうか、私がずっと疑問に思っていたことが、解決したような気がするぞ」

姉の言葉を聞いて、蒼生は目を輝かせた。

「私はここ最近ずっと、人は何のためにこの世に生まれたのかと考えていたんだ。何のために生きているのか、何を大切な価値として生きるべきなのかを悩んでいた。それは人より高い学歴を持つ事でも、他人を打ち負かした実績でもないのではないかと思っている。なぜ人は他人と競い合わなくてはいけないのか、それがスポーツだったり、勉強だったり。親や友達にも、その疑問をぶつけてみたんだが、そんなのあたりまえのことだと言って、誰も明確に答えられる人はいなかった。考えた事も無いと。それどころか私の言っている事が何のことだか良く分からないという反応をしていた。何のために人は生まれて、生きているのか。その答えを明確に答えてくれる人、与えてくれるものを探して色々本を読んだり、ネットで探ったりしたんだが、どれもピンとくるものは見つからなかった。そうしてなんとなく分かって来たのは、人はそれぞれ違うから、生きる意味や価値、目的というのは、それぞれ違っていて、それぞれ個人が、自分一人一人で見つけなくてはならないものなんだと思うようになった。私もそれで自分の答えを探してきたんだが…どうにも分からない。そんな個人個人の生きる目標なんてものは、一人よがりの趣味の延長線上の目的のような気がしてしまう。もっと人類全体が担うべき、人間の目的があるんじゃないかと思ってあがいていたんだ。世界平和の実現とか、そんな漠然としたものではない、人類が生まれてきた理由と目的。今話しを聞いて、その謎に答えをもらったような気がするよ」

俺は姉がこんなにも饒舌に、生き生きと話す様子を初めて見た。

「確かに人間は、地球にうんこをするために生まれてきたのかもしれないな。それが人間の目的だと言われるなら、従ってみてもいいような気がしてきたよ」

憑き物が取れたかのように晴れやかな顔をする姉に、蒼生は

「私もこんなに理解の早い地球人に会ったのは初めてです」

と同志を得たような満足げな笑顔を浮かべた。

「私も地球に来たかいがあったな」と紅緒。

「一人でも理解者がいれば、そこから徐々に広がりますよ」

若葉も姉に地球の未来の可能性を感じたようだ。

青と赤と緑の人間たちは、地球に来た緊張が解けたような顔をした。

そんな三人を見つめながら姉は、

「よし、私もきれいなうんこをする人間になるぞ!」

と高らかに宣言した。

おー!と大いに盛り上がる異星間交流。

俺は何だかその様子が面白くなって、つい口をはさんだ

「うちの姉さん、健康オタクで、すごく体に気をつかったものばっかり食べてるから、きっと…いい作品作るんじゃないかな」

「本当ですか?」

目を大きく見開いて尋ねる蒼生に、姉は

「そう。私は添加物とか一切食べないし、基本的にオーガニックだし…」

「素晴らしいですね!」

「それはちょっと見てみたいな」

「期待しちゃいますねー!」

三人は、姉にうんこを見せてほしいと言い出した。

早速、この場の川原でさせようとする三人を俺が制すると、姉は

「じゃあウチに来なよ」

と全員を引率して、自宅まで連れてきた。


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