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超ドSな地球の陰謀  作者: 新井S蓋
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15/24

第15話 「これでは地球が怒っても仕方ないですね」

「確かに山吹君の言う通りですね。地球は黄色い土ばかりではありません。

 でもハワイの白い砂はサンゴの死骸ですし…」


そう言いながら蒼生は、スマホで検索を続けた。


「ワイキキは…

 あっ、ここを読むと別の場所から白い砂を運んだ人工海岸って書いてありますよ。

 何かガッカリですね…」


蒼生はスマホの画面を眺めながら、落胆の表情を見せた。

「まぁ私たちにも良く分かっていないことだってありますよ」

あっさりと蒼生は、そんな事を言ってのけた。


週明けの月曜、世界の温泉噴出は一旦収まったと報道されていた。

地球の地殻活動が活発になったのが原因らしい。


部活後に立ち寄るいつもの公園で、蒼生はスマホをいじりながら、

「赤い土の場所は、多分鉄分が酸化したんでしょうね。

 もしくはその昔、赤い星の人が地球に住んでいたという可能性も捨てられません…」

そう断言した。

「ホントかよ」

「私たちだって何でも知ってる訳じゃないんですよ。

 星が経験したことなんて一部しか知りませんから。

 何と言っても、星が我々の創造主ですからね」


蒼生は何ら後ろめさもなく、淡々と自らの無知をさらけ出した。

「それよりも…気になるのは、温泉が発生した地域ですね」

と話題を変えた。

「ハワイとグランドキャニオン…アメリカで2か所だね」

のぞみが補足すると蒼生は、

「大事なのは、何でその2か所なのかってことですね。ネットで調べてもいいですか?」

と蒼生はスマホの端末を操作した。


「なるほど」

「何か分かったのか?」

「はい。アメリカの人はハンバーガーやピザが大好きですね」


お前、何調べてたんだよ。

だかお構いなしに、蒼生はスマートフォンの画面をスライドし続けた。


「アメリカ人は体にいいものを、あんまり食べていないです。

 栄養バランスもメチャクチャですよ。

 まあ量がスーパーサイズなのは、ほめるべきですけど、

 これでは地球が怒っても仕方ないですね」

「そんな理由なのか」

「そんなもんですよ」

ほんとかよ、蒼生。


「何で急に、地球は活動を始めたのかな」

「隕石が近づいているからだと思います」


隕石…。

「どういうこと?」

「それは…」

そう言ったまま、蒼生は口をつぐんだ。

どういう事だよ?


「隕石が落ちると、何が起こるの?」

何で黙るんだよ、蒼生。

「昨日は大丈夫だって言ってたじゃない」


「ねぇ蒼生ちゃん、日本は大丈夫なの?」

のぞみが不安を募らせて聞いた。

「日本人は体にいいものを食べてるよね」

そこ?

「のぞみさん、それは確かですし、まあ日本もアメリカも安全ですよ」

安堵の表情をのぞみは浮かべたが、でも俺は信じられない。


「蒼生、隕石だぞ?」

「隕石そのものは小さいので大丈夫です。ほとんど被害はありません」

「でもこの町に落ちるんだろ?」

「でも大丈夫です」

「根拠は?絶対なのか?」

蒼生に詰め寄ったのだが、大丈夫ですと繰り返すばかりだった。


「水曜日に詳しい事がお話しできると思います」

そう言ったきり蒼生は口を結んだ。


その水曜日が、隕石のXデーだったのだ。


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