出発直前まで
戦闘訓練の翌日、節々に残る痛みに耐えながら街の探索を行った。
男の僕では気付かなかった商品に美鶴は目をつけて、その市場探索を行うことにした。
例えばアクセサリーなんかは僕も目をつけていたが、ネックレスのデザインなんかは美鶴の選んだ者の方が女性受けする者が多かったし、、そもそものネックレスの鎖の長さの調節ができる物なんかは女性ならではの視点だろう。
他にも洋服なんかもデザインによってはいい値段になるのではないか、地域特有の物なら好事家に受けがいいのではないか、などの意見も述べてくれた。
探索一日目はそういった探索で終了。
二日目はその市場で安く品質の良い物の捜索。
本来は二日間で打ち切る予定だった探索を四日間まで伸ばして街中を見て回ったことで仕入れ自体は二日で収まった。
それからは各自鍛錬なり勉強なりに時間を費やしてついに二度目の競売会が行われた。
結果は上々。
前回の3倍の客が押し掛け、宿の食堂ですら人があふれてしまい、警備の騎士団が右往左往してしまったので街の広場でやらせてもらう事になった。
これは前回お客さんとして来てくれた貴族の方々、およびそのご家族や騎士団長の配慮でもあった。
今回もお酒や包丁など地球産の物をコピーして売りさばいたものだが、前回以上の売り上げとなった。
さすがに売り上げも3倍とまではいかなかったが、倍近い収入を得ることができた。
また、美鶴の提案で今回僕達から物を買った事で不要になってしまったもの、たとえば古い包丁などは僕達が安く引き取るという話を持ち出したところどさくさに紛れていろいろなものを売ってしまおうとした人も現れたが、せっかくなので買い取ってあげた。
中には何に使うのかわからないような銅像まであったが一つ銅貨5枚で買い取ったりもした。
その結果売り上げの全体から1割近く使ってしまったが、それでも黒字の上商品になりそうな物も増えたので良しとする。
そうして、出発の日が訪れた。




