3/36
教室脱出
光が途切れたが教室の外は相変わらずの草原だった。
問題の光は手元のカードから放たれたらしい。
「びっくりした……」
ひとえにそれしか言えないが僕も美鶴も教室に残った生徒全員が同じ感想を抱いた。
けれど全員すぐに自分の手元に集中し始めた。
僕がやらかしたことに対して何も言うことはないらしい。
おそらく自分のカバンの中身を調べることに精一杯なのだろう。
「これって魔法とか言う奴か? 」
それ以外に言葉が見つからなかった。
魔法という言葉を使うのは嫌だけど。
「……美鶴、ここを出てどこか街を探そう」
「え? 」
「荷物は持っているよな」
「うん、持っているけど……? 」
「頼む、今は僕のことを信じてついてきてくれ」
「わかった」
満の言葉に思わず振り返る。
了承をもらえるかどうかすら不安だったのにあっさりと下返答に驚いた。
「春樹がそこまで言うんだからなにか考えがあるんでしょう?
だったらそれに従ったほうがうまくいきそうだからね」
「よし、準備はいいな?
いくぞ」




