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召喚術の支配者  作者: 人間失格
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効果確認2

ひとまず今まで召喚したソルジャーを一箇所で整列させる。

今更ではあるが、召喚した相手は僕の思い通りに動いてくれるようだ。


【精霊王の剣】心の中で念じてカードを使用する。

すると、僕の手に一本の片手剣が現れた。

その剣は、等身は青いガラスのようで透き通ている。

試しに召喚したソルジャーと斬り合ってみると、ソルジャーの持つ鋼鉄の剣を容易く破壊してしまった。

そこでソルジャーに精霊王の剣を渡してみるとそつなく使いこないしていた。

つまり召喚した相手に召喚した武器を持たせることも可能ということだ。

次に目にとまったのは【悪夢の大鎌】というカード。

使用してみると死神を彷彿とさせる大きな鎌で、こちらは一発でソルジャーの持つ剣を切り裂いてしまった。

その反面、精霊王の剣とは違い振るうたびに体から力が抜けていく。

カードを読むと代償として使用者の体力を大きく削ると書かれていた。

なるほど、カードにはこういうものもあるのか。

そう思いソルジャーに鎌を渡す。

それから一時間ほど降らせ続けたがソルジャーが倒れることはなく、今でも鎌を振り続けている。

おそらくソルジャーには体力の概念はないのだろう。


そして、最後に気になったカードを取り出す。

【無限の叡智を備えし料理人】、カードを使用するとコックスーツをまとった仮面の男が現れた。

ひとまず料理人ということなので、僕の部屋に続く扉を召喚して台所に立たせる。

その間似たようなカードがないか探してみると何枚か出てきた。


全て無限の~をというフレーズから始まるカードで職人や細工士と書かれている。

どのようなカードなのか、とりあえず料理人が戻ってくるのを待つ。


ふと視界の箸に映った美鶴を眺める。

先程までは座禅を組んだいたが今は刀を抜いて僕の召喚したパラディンと模擬戦を行っている。

最もパラディンはハリセンを持たせているが当たるとかなり痛い。

またどういう原理かは知らないがハリセンで美鶴の剣を受け止めているのも見た。

と、考えていると料理人が茶色い澄んだスープを差し出してきた。

一体何か、そう思い一口飲んでみる。

これは……言葉を失う。

魚介と野菜の澄んだ味わい。

それを何度も濾して、味を濃縮させたスープのようだ。

これを普通に作ろうとすれば数日間寝ずに調理場に立つ必要があるだろう。

それをたった数分で、無限の叡智おそるべし。


スープにしたづつみを打っているとスパーンッという小気味のいい音が響いた。

音の下法を見ると美鶴がパラディンにハリセンで叩かれた音らしい。


けれど美鶴はその衝撃に微動だにせず僕の持っているスープのみを見つめている。

あぁなるほど、すぐに料理人にスープを用意させ、美鶴に差し出す。

それを一口飲んで、至福と言わんばかりに顔をほころばせた。


これはいいカードを見つけてしまったかもしれない。

拠点を構えて酒の販売を行う食堂か……拠点にするには申し分ないだろうな。

問題はそのための準備だ。

元の世界に帰れない可能性、美鶴に言われて初めて気がついたが僕も美鶴も地球にそれほど未練がない。

ならばいっそこちらに永住するのも悪くはないだろう。


そのために、少し知恵を絞ってみよう。

そう心に決めてた。

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