第十二話『奇想天外!モントリオール攻防戦I』
米英軍にとってオタワの最終防御拠点となるモントリオールにおいて猛烈な戦いが始まろうとしていた頃、ベルリンでは鹵獲兵器及び試作兵器の展示会が行われていた。この展示会、すなわち兵器ショーには大ドイツ国総統ヒンケルも参加していた。「これは英軍のTOG2。長大な塹壕を突破できます。」「次にこちらはM4ジョン。米軍の主力中戦車です。」「ふむ。我が軍の展示はどこかな?」「2階と地下1階のフロアでございます。」解説員が案内する。「この模型は何かね。」「これはライガー3戦車。装甲は以前の1.5倍、火力は2倍でございます。お次にこちらはV2ロケット。ロンドンまで届きます。」「ロンドンならば既に占領したではないか。」「ならばこれはどうでしょうか。V10/11アメーリカラケーテ。ニューヨークを殲滅できます。」「どうやら我が国は素晴らしいおもちゃ工場のようだ。」「近頃の我々のおもちゃは子供用ではありませんがね。地下1階に参ります。」ヒンケルは展示品の巨大さに絶句した。「これは神々の黄昏号。総統閣下、あなたの専用艦です。」そこに鎮座していたのは真紅の陸上戦艦であった。車体はラーテなのだが武装は単装80センチ列車砲である。「P1500モンスターの1番艦でございます。旋回砲塔など飾りです。」「偉い人にはそれがわからんとでも言うのかね。」総統は嘲笑った。
舞台は北米に戻る。モントリオール市に至る橋は5つある。4つは未知の敵兵器に破壊されたが最寄りの一つは空挺部隊が辛うじて奪取した。そこから市内に戦車部隊が殺到したのだが次々と撃破されてしまった。敵は故意に橋をあけておき誘い込んだのだ。「我々の動きを知っているのか。この敵は、まさか...」橋の向かいに五機の浮遊物体フーファイターが現れた。「久しぶりだな日本人共。我輩はスターリンだ。貴様らを倒すまで死にきれんのだ!」
次回予告:第十三話『五里霧中!鋼鉄の市街戦』




