第3話〜わたしの足跡失敗談
「女性向けの官能小説って、一体どんなものなんだろう?」
そんなふとした思いつきから始まった、わたしの無計画な挑戦。
今回は、過去に挑戦して見事に玉砕した「官能小説の執筆」についての失敗談をお送りします。
盛大に迷走し、盛大に脱線したわたしのコメディのような人生の一幕を、どうぞ温かい目でお付き合いください
わたしは以前、と言ってもそれ程昔のお話ではないけれど、官能小説というジャンルを自分の中で追求してみようかと志したことがある。
まあ、はっきり言えばえっち小説なのであるが……、そのジャンルの読者の殆どが男性であることから逆張りして、女性が読む官能小説とはあるのか、そしてどういうものかと探究したくなったのである。
しかし、そんな思いつきのアイディアが簡単に通用する程甘くはなくその試みは失敗に終わった。
実際に既にある前例を踏襲すればいいものを、わたしは性格上そのような計画的な歩みを続けることが苦手だったのだ。そこで独自性豊かに色々書き殴った末に挫折したのである。実体験など必要ないのであった。リアルであればいいというものでもなかった。真のリアリティを理解出来なかった。
結局のところ、私の人生は「無計画に突っ走っては壁にぶつかり、勝手に一人で納得して引き返す」という盛大なコメディの連続なのだ。
実体験が不要だと悟ったはずなのに、この「思いつきで玉砕する」という実体験だけは誰よりもリアルに積み上がっていくのだから目も当てられない。
しかし、綿密な計画を立てて順風満帆に進む人生なんて、小説として読んでも全然面白くないではないか。これからも盛大に脱線し、盛大に勘違いし、後から「いやー、あれは完全に失敗だったわ」とお酒のサカナにして笑い飛ばす——これこそが、計画性のない私に与えられた最強に味わい深い人生の攻略法なのだと思う。
【続く】
「女性向けの官能小説」という無謀(?)な挑戦の裏側と、自分の無計画さを笑い飛ばす気持ちを込めた後書きを作成しました。
【後書き】
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
結局のところ、いくら頭の中で理屈や「リアリティ」をこねくり回しても、自分自身の生き様より滑稽で生々しいエピソードは書けないのかもしれない……と、書き終えた今つくづく実感しています。盛大に転んで盛大に笑う、そんな不器用な日常の脱線劇を「まあ、それも悪くないか」と一緒に面白がっていただけたなら幸いです。
また次の「素晴らしい失敗談」が生まれた頃に、お会いしましょう!




