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痴漢考〜改訂版   作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
5/11

第4話〜日々の闘い

世の中の不条理な害獣たちに立ち向かってきた私の「撃退の記録」を、このエッセイの冒頭に添えるまえがきとしてお届けします。




まえがき




世の女性たちが一度は遭遇し、そして多くが悔しさに唇を噛みながら泣き寝入りしてきたであろう、痴漢や覗きという名の「不条理」。




「男という生き物の性さがだから」なんて言葉で片付けて諦めるくらいなら、私はこの理不尽な現実を全力でネタにして笑い飛ばしたい。これは被害に怯える哀れな犠牲者の手記ではない。満員電車や夜道の静寂の中に突如として現れる怪獣たちと、うっかり遭遇してしまった一人の市民による、愛と拳とヒールとヘラの痛快なエンタメ撃退記録である。




平和を脅かす怪獣たちに告ぐ。我が日常に足を踏み入れたことを、沈黙の激痛とともに後悔するがいい。




本文


またまたお話は迷走した後に戻るけれど、そう…体験した痴漢や覗きのお話である。




 まあ、わたしぎ狙われるくらいなんだから、世の女性のどれだけの数が被害に遭っているのかは推して知るべしというところか。




 その中でも泣き寝入りしている場合はどれ程か?なのである。




男というものはやはり、生物学的にそのように出来ているのであろう、と締め括くくってしまうのは簡単だけど、それてまは面白くもない。




 生物学のせいにして諦めるなんて冗談じゃない、これはもはや「怪獣VSうっかり遭遇した市民」のスペクタクル巨編なのだ。




満員電車という名のジャングルで突如として出現する手つきの怪しい不審者——私の背後に迫るその気配は、まるでB級ホラー映画の忍び寄る足音。しかしこちらもタダでやられる器ではない。「えいっ」とばかりに意図せず踏みつけたヒールが見事に相手の足甲へクリーンヒットし、沈黙の車内に響き渡る謎の悲鳴とともにおじさんは悶絶、見事なムーンウォークで次の駅へと去っていったのである。




覗き魔にしても然り、窓の隙間から覗く怪しい眼光に対して咄嗟に掲げたのは、魔除けの如き大盛りのお好み焼きヘラ。光を反射してギラリと光るステンレスの輝きに恐れをなしたのか、相手は「ヒッ」と短い声を残して夜の闇へと消え去っていった。被害に遭うのは絶対に許せないけれど、結果として怪獣撃退ヒーローのような武勇伝ばかりが増えていく私の日常である。


 またまたお話は迷走した後に戻るけれど、そう…体験した痴漢や覗きのお話である。


 まあ、わたしが狙われるくらいなんだから、世の女性のどれだけの数が被害に遭(あ)っているのかは推して知るべしというところか。


 その中でも泣き寝入りしている場合はどれ程か?なのだ。


男というものはやはり、生物学的にそのように出来ているのであろう、と締め括(くく)ってしまうのは簡単だけど、それでは面白くもない。


 生物学の所為にして諦めるなんて冗談じゃない、これはもはや「怪獣VSうっかり遭遇した市民」のスペクタクル巨編なのだ。


 満員電車という名のジャングルで突如として出現する手つきの怪しい不審者——私の背後に迫るその気配は、まるでB級ホラー映画のような忍び寄る足音。しかしこちらもタダでやられる器ではない。「えいっ」とばかりに意図せず踏みつけたヒールが見事に相手の足甲へクリーンヒットし、沈黙の車内に響き渡る謎の悲鳴とともにおじさんは悶絶、見事なムーンウォークで次の駅へと去っていったのである。


覗き魔にしても然り、窓の隙間から覗く怪しい眼光に対して咄嗟に掲げたのは、魔除けの如き大盛りのお好み焼きヘラ。光を反射してギラリと光るステンレスの輝きに恐れをなしたのか、相手は「ヒッ」と短い声を残して夜の闇へと消え去っていった。被害に遭わせるのは絶対に許せないけれど、結果として怪獣撃退ヒーローのような武勇伝ばかりが増えていく日常である。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

不条理な害獣たちには断固として屈しないスタイルで、これからも日々の日常(と武勇伝)を突っ走っていきたいと思います。

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