表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら第5王子で兵法(孫子)と法家(韓非子)で、無双王を目指す  作者: ひょっとこ、とことこ
王令と、盤上の再編 8歳の立法者、誕生す

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/190

新三年生、全員賛同

「善く兵を用うる者は、譬えば率然の如し」

ーー孫子ーー

「威は徳より生じ、徳は力より生ず」

ーー韓非子ーー


優れた指揮官の軍は頭を叩けば尾が、尾を叩けば頭が動く。

威厳は徳から生まれ、徳は力から生まれる。



新学期が始まった日の朝、俺は新三年生を集会室に集めた。


去年の二年生が三年生になった連中だ。

総勢20名


去年の学院封鎖戦で一緒に戦った者たちもいる。

遠征に出ていて、封鎖戦のことを知らない者もいる。

俺のことを、ほとんど知らない者もいる。


俺は教壇の前に立った。


室内がざわついていた。

なぜ集められたかわからない者が多い様子だった。


俺は少し間を置いてから、口を開いた。


「当学院は、今日から一派閥になった。全員が、基本的に我が派閥の団員だ。」


室内が静まった。


「異議がある者は、腕で示したいなら、我が側近が相手をする。頭で示したいなら、我が参謀が相手をする。どちらでも、好きな方を選べ!」


…しばらく、誰も動かなかった。


去年の封鎖戦で一緒に動いた連中が、先に口を開いた。


ゲオルクが手を上げた。

「俺たちは入ります、党首殿。オークションで選ばれなかった可能性もあったんで、正直ほっとしてます!」


隣のフリーダが頷いた。

「同じく。封鎖戦の時に党首殿の動きを見ていました。ついていきます!」


去年の二年生たちが、1人また1人と頷いていった。


残りの者たちも、その空気に引かれるように、少しずつ頷き始めた。


しかし1人だけ、動かない者がいた。


クラウスという男だった。

遠征組だ。封鎖戦のことを、話でしか知らない…


「……俺は、納得できない!」


室内が、再び静まった。


クラウスが腕を組んで前に出た。

「8歳の子供が党首だと?」

「…ふざけるな、腕で示せというならやってやる!!」


俺はクラウスを見た。

それから、エドを見た。


「エド…」


「……ああ」

エドが前に出た。


クラウスがエドを見た。

エドは表情を変えなかった。

ただ、静かに立っていた。


「……お前が側近か。やってみろ!!」


クラウスが踏み込んだ。


……一瞬だった。


クラウスの拳がエドに届く前に、エドが動いた。

手首を取って、体を回した。

クラウスが床に倒れた。

エドの膝がクラウスの背に乗った。

それだけだった。


3秒と、かからなかった。


室内が、完全に静まった。


エドがクラウスの背から膝を外した。立ち上がった。

クラウスが、ゆっくりと起き上がった。


しばらく、何も言わなかった。


それからクラウスが、俺を見た。


「……わかった。入る…」


「は?」

エドが言った。


「入らせていただきます。宜しくお願い致します。」


可哀想に…


俺は全員を見渡した。

「……以上だ。これから宜しく頼む。」


誰かが言った。「宜しくお願いします、党首殿!!」

それが広がった。


新三年生、全員賛同。


エドが俺の隣に戻ってきた。

「……楽だったな。」


「お前が楽にしてくれたんだろ?」


「……まあ、な。」


ミア姉様が後ろから小声で言った。

「エド、かっこよかったわねえ…」


「……うるさい」


「照れてる?」


「照れてない」



俺はノートを開いた。


新三年生

全員賛同


側近エド

仕事、3秒で完了


参謀ミア姉様

戦力外コメント担当として機能中


盤が、整ってきた


ペンを置いた。


学院は、1つになった。

ここから、本当の盤が始まる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
>『参謀ミア姉様 戦力外コメント担当として機能中』 戦力外コメント?↑↑↑機能中!?w(ノ∀≦。)ノww
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ