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転生したら第5王子で兵法(孫子)と法家(韓非子)で、無双王を目指す  作者: ひょっとこ、とことこ
王令と、盤上の再編 8歳の立法者、誕生す

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盤を広げる 他派閥との駆け引き

「攻めずして勝つは、謀を伐つなり」

ーー孫子ーー

「利を以て誘い、害を以て脅す。これ二刃なり」

ーー韓非子ーー


戦わずして勝つのは謀略によってだ。

利で引き寄せ、害で牽制する、それが二つの刃だ。



4年になり、俺は外に向けて動き始めた。


学院の派閥は、大きく分けて4つある。


玄狼衆── 俺たちの派閥。

鉄環会── フォン・ハウザー率いる実力主義の集団

白鷺派── 貴族出身者中心の上品な集まり

暁明社── 小規模だが独立心の強い集団

加えて── 無所属の者たちが学院内に散在している。


シオン兄上の命令は「二大派閥」だった。

しかし俺は、一本化を目指す!


ーー二つに分けても、対立が生まれる。

ーー対立は消耗だ。学院にいる間の消耗は、出た後に響く。


鉄環会のフォン・ハウザーとは、訓練場の隅で話した。

「俺が党首として動く。鉄環会に統合を提案したい。」


フォン・ハウザーが腕を組んだ。

「……吸収か?」


「違う。連合だ。鉄環会は鉄環会のまま動いていい。但し、大きな場面では一緒に動く。」


「……条件は?」


「条件はない。お前の判断に任せる。」


フォン・ハウザーが俺を見た。少し間があった。

「……なぜ条件を出さない?」


「条件で動いた人間は、条件がなくなれば離れる。俺は判断で動いてくれる人間が欲しい」


フォン・ハウザーがしばらく黙った。

腕を組んだまま、俺を見続けた。

「……一つだけ聞く。お前は俺たちを駒として使うつもりか?」


俺は少し考えた。

「駒として使う気はない。但し、一緒に動く以上、俺の判断に従ってもらう場面はある。それが嫌なら無理には誘わない。」


フォン・ハウザーが短く笑った。

「……正直な党首だな。わかった。乗るよ!」


「ありがとう。」


「感謝はいらん。面白そうだから乗るだけだ。」


白鷺派の代表エルンスト・フォン・ヴァイスは、書庫の個室で話した。

白鷺派は話が始まる前から、エルンストの顔が少し固かった。


……警戒している。

……玄狼衆に吸収されることを、恐れているのだ。


「単刀直入に聞く。白鷺派は、統合に参加する気があるのか?」


エルンストが少し間を置いた。

「……我々は、戦力として弱い。それは承知しています。統合に加わっても使い捨てにされるだけではないですか?」


「使い捨てにするつもりはない。白鷺派には、白鷺派にしかできない役割がある。」


「……役割、とは?」


「学院内の外交と調停だ。各派閥の間で摩擦が起きた時、白鷺派が間に入ってくれれば、俺が直接動かなくて済む。剣で解決できない問題を、言葉で解決できる人間がこの組織には必要だ。」


エルンストが少し黙った。


白鷺派は長年、「戦力として弱い」というコンプレックスを抱えていた。

その自覚が、この男の表情に滲んでいた。


「……殿下は、我々を、必要としてくださると?」


「必要だから言っている。お世辞ではない。」


エルンストが、静かに息を吐いた。

それから深く頭を下げた。


「……白鷺派一同、喜んで党首殿に従います。」



暁明社のゼバスティアンは、最も手こずった…


「統合と言っても、結局は吸収だろう?」


「違う。連合だ。」


「言葉の違いだ…」


「違う。吸収は指揮系統が一本になる。連合は各派閥の独立を保つ。暁明社は暁明社のままでいい…」


ゼバスティアンが腕を組んだ。

「……俺たちに、何の得がある?」


「得は保証しない。ただ次に学院で何かが起きた時、暁明社は単独で動くことになる。それでも構わないならば、断ってくれ。無理には誘わない。」


ゼバスティアンが少し目を細めた。

「……脅しか?」


「事実を言っている。一人で戦える組織なら、俺の話は不要だろ?」


しばらく沈黙があった。

「……条件がある。」


「聞こう。」


「暁明社の名前は残す。そして俺たちの判断を尊重する場面を作れ。何でも命令通りには動かない。」


「名前は残す。判断の尊重についてはできる範囲でする。但し、緊急の場面では俺の指示に従ってもらう。」


ゼバスティアンがしばらく考えた。

「……それで、いい。」


握手した。ゼバスティアンが少し笑った。

「……8歳に交渉されるとは思わなかった」


「9歳になったらもっと上手くなる,」


「……それは怖いな、党首殿」



無所属の者たちへの声かけは、ミア姉様が担当した。

「党首殿の参謀として、説得いたします…」


ミア姉様が動いた結果、無所属の大半が翌日中に参加を表明した。

「さすがです、ミア姉様。」


「えへへ。参謀の仕事、初日から結果を出しました。褒めてくれていいですよ?」


「褒めます。ただ調子に乗らないでください…」

「……はーい。」


参謀が一番扱いにくいのは…当初からわかっていた。

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>『参謀が一番扱いにくいのは…当初からわかっていた。』 読者ゎ読んだ!?↑↑↑第5王子殿下と作者様の心がw シンクロして見えた! ・・・かもしれないw(*´艸`*)瞬間♡♡♡
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