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魔物資源活用機構  作者: Ichen
三つの供物
3063/3102

3063. 7日間中 ~勇者の剣、完璧まで・ささやかに仲介・ヘズロンと王都地下水路①

※今回は7200文字あります。お時間のある時にでも。

 

 ミレイオたちが戻ってくるまでの、時間で・・・・・

 タンクラッドとバロタータ間に起きた、歪はさておき。


 勇者の剣を『完成』と報告したわりに、数日戻らなかった理由は誰も聞かないので、タンクラッドはこれをドルドレンに教えた。


 皆の質問は、色や見た目や質感、メダルのあれこれと、その範囲を出なかった。イーアンなら真っ先に聞くだろうに・・・と、レムネアクのいる食料馬車を横目で見つつ、持ち主・勇者には個別で話してやる。



 ―――完成した直後の剣に無かったもの。それは。


 勇者の剣は一ヵ所だけ、()()()()()凹むところが出来ていた。

 凹んではいけない個所が凹むという・・・メダル使用後の出来事に、タンクラッドとサンキーは考える時間を要し、それでタンクラッドも戻りが遅れた。


 ああでもない、こうでもないと二人は意見を出し合った末、タンクラッドの脳裏に『もしや』と、小さな手記の一行が掠めた。手記は馬車にあるが、何度も読んで覚えている。


『俺の剣用と思っていたが。この直径、この幅、本来はこっちか?』


 時の剣に嵌る、魔物を倒して入手した石が、それ。

 治癒場で姿を変えた時の剣は、この石を使うに丁度良い窪みが柄頭にあり、そこに嵌まった・・・イーアンの聖別した『魔物の王の目(※372話参照)』のような。


 だがこれは、勇者の剣に使う石だった・・・時の剣から移した時、ぴったりと納まって―――



「魔物の頭を割ると、出てくるあれか。ハイザンジェルでしか見なかったが」


「ハイザンジェルは、旅の仲間が出発する前だったから、様子を見る具合で仕込んでいたのかもな。今となっては貴重品だ」


 ドルドレンの手に納まった剣。この剣の樋に、石がある。こんなところが凹んでたら剣が折れるだろうと、サンキーと二人で悩んだのだが、ここに石を乗せた途端、見て分かる()()を果たしてしまった。揺らしても力を込めても、ズレない。



「『まさか』・・・ そう感じることが、今回ほど多かったことはない。お前の剣を新調する、俺がサンキーの工房に頼って頼んだ目的は、それだけだった。

 魔物製品が一切使えないと、決まったからこその動きだろう?お前の剣も魔物製、今の今まで使った材料も魔物。

 もとからこの世界にある、普通の・・・魔物製品より、こんなこと言ってはだがな、正直に言えば()()()()素材だけを使って、どこまで出来るかと悩んだ。

 サンキーに手伝ってもらっても限界はあったし、それでも勇者が、その剣で魔物の王を倒すんだからと、試行錯誤の時間の末・・・白昼夢だ」


「夢で見たのはイーアンから聞いたが、白昼夢に俺の剣が出たのか」


「そうだ。お前がこれまで使った剣、簡単に言えば色違いだが、金属は塗るわけにいかん。色が金となれば、別の金属にくっつけられるかどうかは難関だ。その金色の金属が、メダル一枚。

 夢で知った剣を再現するに、経験から想像すると無茶ばかり浮かんだ。それと同時、『これが勇者に渡す剣だ』と確信もあった。そして仕上げが『石』だ。

 聖別してあるとはいえ、これも()()()()()なのに、剣は待っていたように、この石を埋め込んだ。魔物の王を倒すに、そいつを見つける術だけは、勇者に許されているのかもな」


「偶然が、全て必然だったのだな。お前に頼むよりない、新しい剣・・・それが、俺が最後に握る剣であった」


 そのとおり、とタンクラッドは少し笑い、ドルドレンも笑みを浮かべて、受け取った剣を膝の上に置く。

 ドルドレンの剣は、長剣。幅もあり、柄も両手用。ずっと使用していた鞘は、魔物製なのでこれも要交換。だからまだ鞘はなく、サンキー宅から持ち帰った革巻きだが、この剣は革巻きなど関係なしに、この世を背負う特別な存在感を滲ませている。


 少しの沈黙を挟み、二人は銀と金の剣を見つめる。ドルドレンは、樋に嵌った石に触れ『これが』と呟いて、ザァッと風が吹き、木の葉と砂が散り、荷台に腰かける二人は風の抜けた方へ顔を向けた。


 北には、ヨライデ王が。タンクラッドは勇者の横顔に、この男の舞台が始まったと感じる。



「お前が魔物の王を探す、その手間が省ける。俺が()()()()()()()()だったんだ」


「言い切って大丈夫だろうか。時の剣には?不要でもないと思うが」


「・・・俺の剣は、別の使命がある。お前の剣は、オリチェルザムを倒す使命。お前の剣にこそ、必要だ」


 魔物が近くにいるだけで反応する石と教え、ドルドレンも何度か効果を聞いているので頷く。

 魔物の王と対峙するために出向く時、この石が引き合わせるのかと思うと。柄を掴んでいた手に、力が籠った。



「ドルドレン。勇者は一人で戦いに行かないといけないそうだ。最後の一歩前で、俺たちと離れる。そこから先は、その剣だけがお前の仲間」


「勝って戻るまで、一歩手前で待っていてくれ」


 頼むぞとタンクラッドが背中を叩き、ゆっくり、ドルドレンも頷く。必要に迫られて作った剣が、まさか最後の国で受け取る『勇者の剣』だなんて想像もしなかった。



 そして、あのメダルが。この世界に、馬車の民とザハージャングを齎した男の想いとは。


「多分」


 感慨と責任、謎解きを辿る無口のドルドレンに、タンクラッドが呟いた。顔を向けると、鳶色の目が少し柔らかく弧を描く。


「まだ、謎は残っている。だとしても、謎を解き明かすに、一番近い地点まで来たのも確かだ」


「・・・ヨライデで、思いがけず勇者の剣を得たのだ。まさにお前の言う通りだろう。俺は良い仲間に恵まれている」



 微笑み合う、勇者と時の剣を持つ男。

 ()()()()()()()()()何より。離れた所で、精霊バロタータは眺める。


 ぞんざいな性質だが、この剣職人は腕がいい。二度目の旅路で、勇者を殴り倒してメダルを取った行方は、勇者の剣を与えるに至ったが、勇者は彼を恐れて、まともに行動を共にしていなかったような(※続きは知らない)。


「三回目の旅路は、世界の望みを果たしそうだ」


「なんか言いました?」


 呟きを拾ったロゼールに、小さく首を横に振る犬。はいこれ、と魚の切り身をお皿に出され、バロタータはおやつをもらう(※犬)。ロゼールは先ほどの一件を気にかけていて、ちらっと総長たちの荷台を見ると、切り身を食べる精霊に話しかけた。


「バロタータ。タンクラッドさんは、本当にいつもあんな感じなんですが。でもとても良い人なんです。俺が、ちゃんとタンクラッドさんに挨拶するよう、伝えますから」


「必要ないことだ、ロゼール」


 でも、と俯いたそばかすの顔に、精霊はちょっと鼻をつけて上向かせ、笑った騎士に『その内、向こうから挨拶する』と教えた。精霊の言葉には優しさがあり、ロゼールもしつこくせずに頷く。



 そうして昼前にシャンガマックたちが戻り、帰ってきたタンクラッドに挨拶そこそこ、『勇者の剣』でミレイオやシャンガマックが煩いくらい興奮し、ロゼールが昼食を配る時間。


「午後は、地下道を調べに行きます」


 イーアンは片手に持った地図を、町の東へ傾け、ドルドレンに許可を取る。まだ懸念も不穏も残っていそうと判断した。



 *****



 昼。イーアンとレムネアクが、ドルドレンに『不穏幾つか』を話し、フムフム聞くドルドレンの横で、彼の剣を放さないミレイオたちが騒ぐ中(※剣、貸してあげてる)。



 イーアンはふと、タンクラッドとバロタータの距離に気づく。

 剣への質問は最初だけで、ミレイオもシャンガマックも勝手に楽しんでいるため、タンクラッドは微笑ましげに眺め・・・一人で食べている。


 バロタータはロゼールの近くで、それはいつものことなのだが、タンクラッドが全く寄らないのが気になった。動物が好きなのに(※犬)。


 レムネアクに相談を任せ、親方の側へ行ったイーアンは、彼らが挨拶で詰まったと知り、微妙。タンクラッドはどこ吹く風。

 ・・・彼は、トゥとの出会いでも大変だった(※上から指示する従者)。上から目線系だと、対親方は攻略が難しいのはよく知っている。


 けど、バロタータは精霊だから、そんなところで反発しなくてもと思い、イーアンは仲を取り持とうかと提案した。無論、『要らない』と却下。


「これから私たちは最終地へ行くのです。馬車を守ってくれるのに」


「馬車を守るのと、俺との挨拶は関係ないだろう」


「関係ではなくて、普通に挨拶すればいいじゃないですか。一緒に動くのだし」


 ちらと見たタンクラッドは、面倒くさそうに首を傾げて否定を示す。『タンクラッド』とイーアンが半目になると、剣職人は大きな溜息を吐いた。


「挨拶されて当然なんて態度、俺が『そうですか』と受け入れるか?」


 聞けば、ドルドレンを探して付いてくると決めた精霊。『馬車に途中参加するなら、あっちが先に名乗っても変じゃあるまい』と通常運転タンクラッドに、女龍は開いた口が塞がらない。



「あなた、いつから()()()()()()()()になったのです。そんなこと言うって」


 何だと?・・・ タンクラッドは食べ終えた食器を脇に置き、女龍をちょっと睨む。女龍は呆れた顔で『馬車、大事なんですよ?』と顎で馬車をしゃくり、態度が変わった(※親方警戒)。


「男龍には名乗ったのに、精霊に名乗らないのですか。馬車を見ててくれる精霊に」


「男龍は()()()()()ぞ」


 ここで呆れ顔のイーアンは真顔に変わる。何だとこの野郎、の目つき。平然としているタンクラッドに、それはいくら何でも(※侮辱まっしぐら)と目を眇めるも、彼は顔を背けた。その言い方『人間の俺に先に名乗った龍』認識・・・


「あ。そういう感じでしたの。そうでしたか。ではそれを、ビルガメスに伝えます。『あなたは、男龍が名乗ったから、名乗ってやった』のね?」


「・・・おい。イーアン。それは俺に」


「タンクラッドは賢いですが。今の発言と、この会話で例えに出されたことを、男龍が知ったら。彼らは()()()()かも分かっていて、私に言ったのですか?」


 下がらない女龍は圧をかける。剣職人は『今更、男龍との挨拶を持ち出すな』と苛立ったが、言ってしまった以上、迂闊だった発言にまごつく。イーアンは意固地な男をじっと見てから、バロタータに視線を流した。


「へりくだれ、など、そうは言っていませんでしょう。『自分より相手が先に名乗ればいい』、その態度が必要な初対面に思えません」


「全く・・・ ()()()()()()()()()、女龍。お前は変わらないやつと思っていたが、そういうところは変わった。些細なことでしゃしゃり出て、力で脅すようになっ」


 恐れ知らず、タンクラッド。最後まで言い終わる前に、うっと呻いて止まった。イーアンは横に置かれた器を引き取り、腹を折って蹲った男を一瞥し、立ち上がった。


「偉くなったのではないですよ。女龍が言わなければいけないことは大切にします。()()()()()、タンクラッド」


 降り注いだ重い言葉に、タンクラッドは唸る―― 龍気が流れて、力が抜けた。残念なやつと、言い渡されて悔しくも、たかが挨拶でここまでするのか!と返したかったが、これも先に言われる。


「たかが挨拶。よくもまぁ、名乗る名乗らない程度で、精霊に楯突く方を選んだもんだ」


 素地の粗い追い打ちも冷ややかで、ぎろっと睨んだタンクラッド。見下ろすイーアンは、その目つきに容赦なかった。


「もう一度、龍気を中てましょうね。動けるようになると、元気倍増。お疲れでしょうし」


 ハッとしたが遅く、剣職人は膝をついた姿勢すら保てず、バタリと地面に転がった。でもしばらく動けないけどね・・・ ぼそっと吐き捨てて、女龍は立ち去る。


 この様子を途中から見ていたルオロフたちが、タンクラッドが倒れた瞬間、わぁわぁ騒いで駆け寄り・・・ イーアンは何食わぬ顔でワンちゃん近くまで行って、大きなワンちゃんに微笑むと、背後の大騒ぎを肩越しに指差した。


「タンクラッド・ジョズリンという、剣職人ですが」


「何かしたのか」


「勇者の剣を作るために尽力して、彼は疲労を回復する必要がありましたので(※ものは言いよう)」


「ふむ。倒れているようだが」


「あなたに名乗らなかったことを、私は注意しました。もしかすると、彼は意地っ張りだから、余計に名乗らないかもしれませんが、()()()()()()()()()()()ので」


「女龍。手間をかけなくても良いのだ。だが、礼を言おう。尊重に」


 いいえ、と爽やかな笑顔のイーアンに、バロタータは少し笑って、隣のロゼールは複雑そうにタンクラッドを見た(※大騒ぎ)。


「バロタータ。私たちは、これからヨライデ王城へ行く間に、何度も留守があるでしょう。あなたは馬車を守って下さいます。どうぞ、私たちの安息の場であるこの馬車と馬たちを、これからもお守り下さい。あなたに預けて、何も心配要らないことに、心から感謝します」


 イーアンは、これを言いたかった。タンクラッドのために、大切な馬車を守ってくれる精霊を遠ざけるかも知れないなんて、我が家を失うかもしれない危険と一緒。とんでもないこと。

 ここから先、全員不在に追い込まれないとも限らない。

 結界で守れても、誰も見ていない状況で安全を確認する方法など、どこまで通用するか。バロタータは、その不安を払拭してくれる。


「宜しくお願いします。今後も」


「龍に頭を下げさせるなど、思いもしなかった。顔を上げよ、イーアン。馬車を守るのは、私の意義」


 ペコっとお辞儀した女龍を止めて、犬の精霊は『大丈夫だから』と言い聞かせる。イーアンはもう一回お辞儀して(※日本人)、こちらを気にしているドルドレンの元に戻った。



 *****



「では。行って参ります」


 午後。見送られて出発したイーアンとレムネアクと、ミレイオ。


 今回は『私も気になるから』と同行願いのミレイオが一緒なので、イーアンも気持ちが楽。とはいえ、親しいミレイオと一緒であれ、調査対象危険は変わらず、離れないように行動するのを約束した。


「さっきの。タンクラッドが何かあったの?」


 あの後すぐに出発したので、聞かれたイーアンは事情を軽く説明。レムネアクは複雑そうだったが、ミレイオは吹き出して笑った。


「ハハッ。あいつ、俺様主義だからねぇ!剣も作ったし、自信満々で帰ってきた分、態度もデカくなってたのかしら。イーアンにやられて、良い薬になればいいけど」


 イーアンにやられたって、と苦笑した女龍だが、ミレイオの笑い飛ばしてくれる感じが嬉しい。『懲りたら、精霊にバカな態度取るのやめるわよ』と辛口の意見も入り、一緒に笑った。


 明るい雑談は、一瞬の風のよう。話は切り替わり、ミレイオはレムネアクに胸中を確認。



「レムネアクは昨日の今日で『血の祠』も、平気なのね」


 地下道図と、レムネアクが描き足した地下水路図の二枚を見て、共通点を探したレムネアクは、王城の地下水路を実際に歩いている経験から、二つの共通点を直接確認したくて来た。

 飛んで移動する短い時間、質問をもらった僧兵は、下を見て頷く。


()()()()()という意味でしたら、大丈夫です」


 レムネアクを抱えるイーアンは、この男の豪胆さ、毎回感心する。いつもこうして生きていたんだろうなぁと思いながら・・・最初の目的地に降りた。



 ここは町の南東にあたり、イーアンが魔導士と見た北東遺跡群(※3058話参照)には遠いが、大樹が生えた墓地遺跡側の町。墓地遺跡も塀の外で、距離があるけれど、方向は一緒。


 地図で気にしたのはレムネアクで、地下水路の一番大きい口が、ヘズロン地下道の一部に重なったため、ここを選んだ。

 ミレイオは、ヘズロンの史跡や歴史を少しは記憶しているので、そこがなぜ『口』を意味したか、すぐピンときた。


 町の中に降りた三人は、通りを見回しながら、使用していない井戸をまず発見。それから井戸を囲む壁の一部にあの嵌め板を見つけ、外して階段を下りた。



「第二王城の、地下水路で言うところの」


 呟いたイーアンに、前を見て歩くミレイオが『ここも地下水を引く最初の門』と続けた。


 ヘズロンは海がなく、川が近くにあるが、その川も東の山脈から流れている。墓地遺跡に水を引いていた時代にあった川は、同時に地下水も運んでおり、町に引き込まれていた。町の井戸水は、地下水道から分岐した水を使用しているところが多い。

 現在は、もっと安定した水源に切り替えた後のようだが、昔はこの南東だけが水の入り口だった。



 乾いた埃の臭いが満ちる地下道を、イーアンを先頭にレムネアクが真ん中、ミレイオが殿(しんがり)で歩く。

 地図に『8の水』と水の文字が使われていたのは、当時の名残で地下水道が交差していた意味だと、ミレイオは突き止めた。


 レムネアクは『水が通過した道』を参考に、地図上の『〇〇の水』と、王城地下水路図を照らし合わせ、古い時代に地下水道として使用されていた線が、王城水路と同じ角度・同じ形をしていることに気づいた。



「本当に一緒だったら」


 ぼそりと呟いたイーアンに、レムネアクは頷く。


「ここが参考になる一面はありそうですね」


「第二王城は、ヨライデ王がいないんでしょ」


「そうです。実際には、国王軍が管理する城ですが、地下までは手を出せないとか。噂ですけれどね」


「地下は・・・専用の立場の人間が使うとか?」


「はい。途中までは、私のような死霊使いでも入れるんですよ。用事が・・・ええと、死体のとか(※濁す)。皆まで言いませんが、察して頂いて。

 ただ地下水路も広く、奥に用はないため行きませんし、その奥部分が手出し無用の場所と。()()()()()()()()()と言われていました」


 確認した者がいるかどうか、そこまでは知らない、と僧兵は結んだが。イーアンはゾクッとしたし、ミレイオも、示唆だと直感で認める。


 第二王城の地下水路と同じ造りの部分があれば、向こうで城の下から調べ上げるに予行練習で良いだろうと思ったこと。


 古い都市が、同じ時代に造られていたら似通う部分はあるものだし、可能性は高い。地下水路図とは限らなかったが、レムネアクに相談したら遠からずと分かり、ミレイオは調べることにしたのだ。



 もう一つの決定打に、王城地下で『血の精霊の祠』による封印、その話を聞いたのもあった。

お読みいただきありがとうございます。

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