俺らの妙な思い出づくり
芳佳であって芳佳でない奴らとの思い出作りか…
俺は外に引っ張り出されると、夕焼けの見える玄関口だった。芳佳の家の裏には大きな森の有る公園が有るので涼しい風が俺達に吹き込んできた。
するとミヅキがにっこりと笑って笑顔で花火を取り出してきた、まだ夏休みに入る前に買ったは良いけど中々出来なかったんだよなあ…
「昭!芳佳も花火したい!」と普段より無邪気な笑い顔をしやがる親友の手を握って裏の森の開けた所まで皆で行く事になった。
きっとこんな妙な花火大会も俺らしか味わえないのだろうと思うと、少しばかり優越感に近い楽しみが俺にも湧いてきた…
…ちょっと厨二チックな楽しみ方だろうか、そんな事は良いや。俺はタバコを買う序でにライターも買って、蝋燭に火をつけた。
俺はタバコの煙と一緒に花火の勢いを見てアイツらの笑顔を見ていて少しばかり和んでいた。あいつ等が居るから芳佳が居る事と今まで悲しい事が有っても一人ではないと言う事を俺が身をもって知る事になったからである
家族が居ても一人だったアイツは友人は多いけども親友が少ない、かと言って勝手な正義感でアイツと付き合う訳ではない。
本当にただのバカな親友として俺と笑って付き合えたら満足なんだg…(パァン!)
ん?なんだ?今の音は…とタバコを消して前を見たらハヤトがネズミ花火に着火しやがったので俺を含め全員必死で逃げること以外なかったのである。
火薬の匂いと音、逃げ惑う男女の滑稽さに笑い転げるハヤトは後でシンジに捕まってミズキにきっつい説教を喰らうのは言うまでも無かった。
そして汗まみれになった俺は真っ暗になった森の公園でつい芝生の上で寝っころがった、虫刺されとかも考えたがそんな物はどうでも良くなる位楽しかった、しかしもう8時か…確かまだ近くの銭湯空いてるかな?此処からそうは遠くないからタオル持って行って銭湯で汗を流すのも悪くは無いかな。
「片付けしたら銭湯いかねえ?汗ベッタリだもん」
「うん!行こう行こう!」
お前ら乗り気だな…火薬や煙臭い公園で花火の始末をしたら銭湯に行く事になってこの夏の奇妙な夜が更けて行くのも悪くは無いと思った。かなり変わっているけどな…
俺らは銭湯に向かっていったは良いが、まぁ男大勢に女二人と言った少しばかりむさ苦しい面子だったが、芳佳とミヅキはあまり気にしてないようだった…って言うか普通の女なら気にするからな、おい
そんなこんなで俺と芳佳は男と女に別れて風呂場に行くことになった、若干俺らの方は嫌な予感がするが、まぁ楽しむ事にすれば良いと思えた俺は少しだけチャックの中の奴等に慣れてきたかと思えば、乏しい適応力も少しは鍛えられたのかと「ふっ」と口を綻ばせた




