中の人と芳佳と
出れたは良いけど…なんだ、この大所帯は
俺らは芳佳の背中から出てきたら一遍に出てきたせいか、とても出口が狭かった。
外に行けばシンジと芳佳は喋ってたのだが俺らが一遍に出てきたせいで、芳佳の様子が少し変だった。
何時もの活発な芳佳なのだが、様子がおかしい…「芳佳ね~こんなに人が一杯居るの楽しいんだー」と若干幼稚な雰囲気を醸し出している…少なくとも俺の知っている芳佳ではないようだった。
「あれ?芳佳ちゃん…?」とボウが泣きそうな顔で芳佳をみていた、ミヅキは少し深刻そうな顔をしながら考え始めていた。
俺は「芳佳ー…大丈夫か?お前?」とペチペチと叩いて俺を確認させた、すると芳佳は「昭~!」とまた子供っぽくじゃれる、一体なんだお前?
するとヤエが「僕たちが居ないからじゃない?一応芳佳の一部でもある僕達が抜けちゃったから芳佳が変わっちゃったんだよ。」と尤もらしい様な分析をしたが、それも有るかもしれない、もしもこいつ等が芳佳の一部だとしたら、アイツは不完全なままで居るかもしれないだろう、だとしたらアイツ自体の意味も性質も変わってしまうとしたら…芳佳であって芳佳ではなくなるかも知れない…
となるとこいつ等を元に戻さなければならない!それは解って居るが、素直に応じそうな奴とそうでない奴が居るようだ、素直に聞きそうな奴から聞いて回るしかなさそうだな…俺は今から面倒臭いと言う内心を心の奥に押し込めて、今から言うしかないなと俺は腹を決めたけど…こんな曲者ぞろいの中で若干心が折れそうだが…まあ言うしか無いよなあ
と思いつつ俺は全員に向かって言った「芳佳が此のままだと自分である事を忘れちまう、それを防ぎたいんだが俺に協力できる奴は居るか?」と言うとシンジとハヤトは手を上げなかった、理由はこうである「せっかく外に出れたんだからもうちょっと遊びたい」だそうだ、子供か!お前らは!




